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 無料教室だから「やらないよりはまし」ではなく、高い確率で確実に英語の実力を上げることができます。

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英語の勉強方法

「チコちゃんに叱られる」と英語
  世の中には、特に知らなくてもいいことがたくさんあります。
 NHKの「チコちゃんに叱られる」で紹介される情報の中にも「勉強になる」と思えるものもあります。
 一方で、知っていてもそれほど役に立たないものもあるように思えます。
 
  英語においても、同じことが言えます。
 理由や理屈を知っていると、応用がきく場合があります。
 ただ、理由を知っても英語学習に対して役に立たないものも多いのです。
 例えば、同じ単語なのに全く関係ないと思える意味を持つものがあります。
 「発行する」という意味と「問題」という意味を持つ issue という単語があります。
 「意味する」という意味と「意地の悪い」という意味を持つ mean という単語があります。
 このような単語が、どうしてこのような意味を持つようになったのには、だいたい経緯や歴史などがあります。
 それを調べると、もともとはラテン語だったりフランス語だったり英語以外の言語が元になっていたりします。
 もとは〇〇というラテン語の〇〇という意味の単語と、
 ▢▢というフランス語の▢▢という別々の意味の単語が長い間に同じつづりになった
 という歴史や理由があったとします。
 疑問に思って質問サイトで質問をすると回答してくれる人がいるわけです。
 その回答を聞いた時に、質問者の返信が「あ、そう」というのを見かけたことがあります。
 
  不思議なものを見た時に疑問を持つのは自然なことです。
 それらのことを調べたり人に聞くこと自体は悪いこととは思えません。
 ただ、調べるにしても人に聞くにしても時間も労力も必要になってきます。
 それらを全て調べて、答えがわかったとしても「あ、そう」で終わるものも多いと思われます。
 全てを疑問に思って調べようとするより、そのものとして覚えた方がずっと合理的だということも多いと思うのです。
 英語に関しては、特に単語の意味の成り立ちのようなことを調べることに、「あ、そう」と言うことが多い気がします。
 英語学習に関しては「時間と労力を使ってまですることかどうか」を考えた方がいいように思えます。
 チコちゃんに叱られる」で紹介されている情報のほとんどが、それまで疑問に思ったり調べたりしてこなかったことなのです。
 理由などを知らないでも、特に不便や不自由を感じないで生活してくることができたのです。
 
  
 

英語の勉強方法

新しく出てきた単語を辞書で調べて勉強した気になって満足してしまってはいないでしょうか
多くの人にとって英単語を辞書で調べて単語帳に意味を書き写したりするのは勉強ではなく「ただの作業なのです。
勉強は、その後その単語を覚えたり、辞書で調べたことを使って教科書の文の意味を考えたりすることです。
※ここで「多くの人」とは、英語が特に好きなわけでなく英語を「勉強しなければならないただ単なる教科の一つ」と思っている人のことを言っています。
辞書に出ている例文をノートや単語帳にただ写すのも「ただの作業」です。
例文を書き写すのであれば「英文の書き写し方」のようにやり方を少し工夫すれば、英語のトレーニングになります。
このやり方をすれば、辞書を引いて書き写すのを「ただの作業」から「勉強」にすることができます

そもそも辞書を引くことに意味があるのでしょうか。辞書を引くことは大切なことで、特に紙の辞書を引くことの重要性を強調される方もいらっしゃいます。
確かに、翻訳など英語を使って仕事をしている人にとって辞書をひくことは重要なことです。
そのような人は、よほど実力と知識がある人を除き辞書を引かないことはありえないことのようにさえ思っています。
辞書を引くことで、知らなかった単語の使い方や熟語を見つけたり、さまざまな例文を読むことで得られることもあるはずです。
調べていた単語の近くの別な単語に興味を持ち情報を得ることもありえます。
一方、英語をしかたなく勉強している人にとって、辞書を引くことはただの苦痛で、本当に勉強になっているのかどうか以前からずっと疑問に思っていました。
紙の教科書ではなくタブレットなどの電子教科書であれば不明な単語や忘れた単語は、単語をクリックすればすぐに意味や使い方など出てくるようになっていてもおかしくありません。
辞書を引く時間を使ってより理解を深めたり練習問題をしたりすることもできるかもしれません。
英語を仕方なくやっている人や、ただ単なる教科の一つと思っている人にとって辞書を引くことに本当に意味があるかどうかがわかるには少し時間が必要だと思われます。
ただ現在言えるのは、辞書を引いて意味を単語帳などに書き写すだけでは「ただ単なる作業」なのです。
辞書を引いただけで勉強したような気になってそこで終わりにしないで、せっかく時間をかけるのであれば、もう一歩進んで「勉強」になるようにしたほうがいいのです。
辞書を引いただけでは、脳の中を「意味のない言葉」が一瞬駆け抜けただけのようなものです。
それを記憶にとどめるのであればもう一工夫が必要です ⇒ 興味があれば「覚えること、忘れること」を参照してみてください。

英語の勉強方法

文法用語
仕事においては、同じ会社内や同じ分野内でしか使われていない「いわゆる専門用語」や略号というものがあります。同じように、中学・高校でも同じ世代の友達の間でしか通じない言葉があると思います。
そういった言葉は意味を知っている人たちの間では会話するには、言いたいことを素早く伝えることができていいのでしょうが、全く関係ない人がその会話を聞いても何を話しているのさっぱりかわからないことがあります。
仕事などで経験したている方も多いと思うのですが、専門用語や略号を多用し、ただそれらをつないだだけのような文章は理解できなかったり、理解するのに苦労したり場合があります。
デジタル改革担当大臣が最初の会見で「コネクテッドワンストップ」「ワンスオンリー」「デジタルファースト」といった専門用語を多用して、
大臣が何を言いたいのかさっぱりわからなかったことを覚えている方も多いのではないかと思います。あのような感じの話し方をする人が少なからずいることも否定できません。
専門家の集まりならまだしも、専門用語を初めて聞くのが大多数の国民に対してこのような用語を多用するのはいかがなもんでしょう…。
言葉は相手に理解してもらえて初めて道具になっています。効率化や「聞いた感じ」ばかりを重視したり気にしたりして、
かえって効率が悪くなったり、意志が通じなかったり…と皮肉なことになってはいないでしょうか。

英語の文法用語は、主に英語を勉強したり習ったり、英語を教える時に使われています。説明のたびに、「to+動詞の原形」というより[不定詞]と言った方が簡単(楽)で時間の節約にもなるというのが大きな理由と思われます。
これらの文法用語が威力を発揮するのは、説明を聞いている側がその文法用語を十分理解している場合です。効率ばかりを重要視していると、聞いた人が説明をよく理解できていなかった…という状態になっていないでしょうか。
英語が苦手な人に対しても、文法用語はなるべく使わない方がいいのではないかと思っています。一方で、もし文法用語を全く使わないで説明が可能だったとしても、ある程度文法用語を使わなければならない事情があります。
それは学校での説明や、教科書、参考書などの説明文などに文法用語が使われているからです。文法用語をある程度使わないと、学校での授業を聞いた時や参考書などを読んだ時に理解できなくなる可能性があります。
英語を学ぶ人からすると、説明を聞いたり読んだりした時に、文法用語があると難しく感じてしまうかもしれません。
ただ、インターネットの英語の資料・記事なども含めて、英語の説明を理解するためには、現時点ではある程度の文法用語は理解しておく必要があります
このホームページでは文法用語を使う場合は、その用語を説明しているページにジャンプできるようにしてあり、意味などが不確かな場合はすぐに復讐を兼ねて確認するのがいいと思います。

ご参考情報
※こういう考え方もあるんだ…ぐらいに読んでいただけたらと思います。読まなくても「損をした」ということにはなりません。
最初に断っておきたいことがあります。本サイトも含めインターネットに出てくる記事が必ずしも正しいものばかりとは限らないということです。自分で考え、最終的には自分で判断することが大切になってきます。

英語の教え方は改善されてきています。「修飾」と言うのは文法用語です。「修飾」は「説明」などという言葉に徐々に置き換わってきています。
「修飾」と同じように使える言葉が日常生活で使われている言葉に存在するのであれば、わざわざ難しい文法用語を使うよりやさしい言葉を使った方がわかりやすいというのは理にかなっています。
[不定詞]などの用語のように、日常生活の中に同等な言葉が存在しない場合は、使わざるをえない場合もあります。
第1文型~第5文型という「文型」も最近教科書で見かけなくなってきているように思えます。
実はこの「文型」ですが、英語を教える時に日本でしか使われていないようなのです (インターネットで調べると関連記事が出てきます)。
主語の代わりに「S」、動詞(述語)の代わりに「V」、目的語の代わりに「O]、補語の代わりに「C」という略号を使うことはあっても、「この文は第二文型だから…」というような説明はしなくなってきているように思われます。
海外の語学学校では、文法を教えることがあっても「〇〇文型」という用語は使われていないと思われます。英語を教えている方で、説明に文型を使われている方には、「第1文型~第5文型」がなぜ使われてきたかを考えていただきたいと思っています。
これは、「教わる側の立場」に立って使われているというより、「説明しやすいから」という「教える側の都合」で使われているような気がしてならないからです。
この文型は一つの例ですが、この他にも教わる側に立っているというより、教える側の都合で使われていることがあるのではないかと考えていただきたいと思っています。
「自分がそう習ったから、教える側になった時も同じように教える」ではなく、それが本当に「教わる側に立って考えられたこと」なのか、本当に「教わる側のためになること」なのかを問い直してもらいたいと期待しています。

わかりずらいと考える説明に次のようなものがあります。
「[疑問詞]で始まる[名詞節]が[動詞]の[目的語]になっている文を[間接疑問]という」
なぜ分かりづらく感じるのかを考えると、 []で囲まれた文法用語を、「が」や「の」、それに「始まる」や「なっている」などの[動詞]でつないでいるだけだからなのです。
ちょうど、仕事で専門用語と略語を「が」や「の」や数少ない[動詞]でつないで話しているのに非常に似ています。
同じような説明を、インターネットの英語のサイトで結構な頻度で見かけるのです。
この説明を、普通の高校生が聞いたり読んだりした時に、どれぐらいの人が内容を理解できているのでしょうか。
言語学者なら理解できるでしょうが、英語が苦手な生徒さんがこれを読んだ時に理解できているようにはとても思えないのです。
このような説明が使われることにより、授業から取り残されたような感覚を持ったり、英語がわかりずらいものと思ったりしてしまう生徒さんも少なからずいるような気がしています。

インターネットでは、サイトがどのような人を対象されているのかよくわかりません。ただ、中学や高校などでこのような「わかりづらい」説明が普通になされているとするととても悲しいことのように思えます。

英語の勉強方法

火事場の馬鹿力(かじばのばかじから)」という言葉があります。
火事のような緊迫した状況では、普段では考えられない力を発揮する…というような意味です。
確かにそのようなことは起こりうるように思えます。スポーツの大会や試合、試験などの場合はどうでしょうか。
フィギュアスケートの3回転半や4回転などの高度なジャンプを、練習で少しでも成功したことがある人であれば「火事場の馬鹿力」で本番に成功することもありえそうな感じもします。
ただ練習で全く成功したことがない人がいくら「火事場の馬鹿力」的な力を使うことができたとしても、本番でいきなり成功することはまずできないような感じがしてなりません。
英作文でも同じようなことが言えます。日頃書けないような英文が、「試験だから」とか「火事場の馬鹿力」だからと言って書けることはまずないと思った方がいいと思います。
自分が持っている以上の力が出ることをあてにするより、あらかじめ準備をしておいた方がずっと確実なようです。
スポーツ選手は、本番で実力以上の力を出すためではなく自分の持っている力を十分発揮できるように、日頃から何回も何回も同じ練習を繰り返しているのだと思います。
「練習でできることが本番でできるのであって、練習でできないことは本番でもできない」ようです。
 
   
 

 あらかじめ準備するのには良いことがいくつもあります
まず、試験では制限時間がありますが、準備の時であれば好きなだけ時間を使うことが可能です。
英文をいろいろなパターンで書いたり消したり、付け加えたり…納得できるまで英文を作りなおすことも可能です。
次に、試験では辞書などを使って調べることは普通許可されていませんが、準備段階であれば辞書やインターネットを使って調べることも可能です。
また誰かに聞くのも準備段階であれば問題ありません
 
   
 

 自分の作成した英文が正しいかどうかや、同じ意味のことを別な言い方ができないかどうかなどを学校の先生や英語がよくわかっている他の人に聞いたり添削してもらうことも可能です。
このように準備段階では誰かに注意されることもなくいろいろなことができます。
このような良い環境で英文が作れないのであれば、いろいろ制約のある試験で「火事場の馬鹿力」を使ったとしても良い英文を作成することはかなり難しいと考えた方がいいと思われます。
逆な言い方をすれば、「いろいろなことが自由にできる準備段階」でいろいろなパターンの英文を作ることができていれば、試験ではそれを思いだしながら、
時には作って準備していた英文の一部を変更して適した英文を作成することができます。

   

 
 英会話についても同じことが言えます。英会話では、人の言うことを聞きながら同時に自分の言いたい英文を頭の中で作成するような作業をしています。
同じことを日本語でするのと違って、英語で行うのはそれほど簡単な作業ではないのです。
時間のある時にいろいろ調べて自分の言いたいことをいくつか準備しておけば、それを少し変更することで会話をすることができるようになります。
時間をかけても英文が作れないのに、その場で言いたいことがとっさに出てくるのはあまり期待できないのです。
英語の試験でも英会話でも、「精神的にも時間的にも十分余裕がある時」に時間をかけて準備しておくことが良い方法と言えます。
 
   

英語の勉強方法

試験の受け方
試験は、受けたくなくても受けざるを得ないので、しょうがなく受けているという人が多いのではないでしょうか。
もし世の中から試験がなかったらどうでしょうか。定期試験や高校入試、大学入試や入社試験などもなく、
希望すれば好きな高校や大学、会社に入れたらどんなに素晴らしいでしょう。
現実の世界では試験はなくなりそうにありません。仕方なく試験を受けるのではなく、少しでも前向きな気持ちを持って試験を受けてみませんか
もし世の中に試験がなかったら、どれぐらいの人が勉強をするのでしょうか。「試験があるから勉強する」ということもあるのように思えるのです。
試験によってモチベーション(やる気)を持つことも可能です。試験があることで勉強して実力を上げるいい機会でになります。
試験は実力を測定する一つの道具です。道具である試験に利用されるのではなく、「道具である試験」を利用する側になりましょう
試験は「実力を上げるため」の道具と考えます。「試験のために勉強する」ことでいろいろ学んだり身に着けたりすることができれば、
それだけで試験は自分の役に立っています
。試験によって身に着けたことがあれば、試験の結果が良いから喜んだり、
悪いからと落ち込んだりする必要はなくなります。たとえ試験の結果が悪くても、
今回はたくさん学ぶことができてよかった」と思えることを試験の目標にしてみませんか
そんな余裕のあることは言っていられないと言う人もいるでしょう。
高校入試、大学入試、それに特殊な仕事をするために必要な資格を取るための試験では、その結果によって人生が影響されることもあるからです。
ただし「試験の点数さえ良ければいい」「合格させすればいい」という考えで勉強していると
試験が終われば忘れてしまう「丸暗記」のような勉強法になってしまうことが考えられます。
大学入試試験では、この点がよく指摘されています。その場しのぎの方法でたとえ試験に合格しても実力が伴わないのであれば、
合格した後に苦労するかもしれないということも考えておいた方がいいかもしれません。
英語は特に「意外と長い付き合い」になる場合が多いのです
長い目で見た時に、すぐに忘れてしまうその場しのぎの勉強法ではなく、確実に実力を身に着ける勉強法が重要になります。
モチベーションの記事コチラ
英語とは意外と長い付き合いコチラ

英語の勉強方法

単語を分類しましょう!
 
 新しく出てきた単語を全て同じように覚えようとすると、知らないうちに負担が増え、不要な時間やエネルギーを使ってしまうことがあります。
意識して単語をいくつかに分類すると労力や負担が減る場合があります。
 
 例えば、
 ① 意味もわかり自分でも積極的に使う単語 (話す時や作文で使用)
 ② 見た時、聞いた時に意味がわかればいい単語 (自分では積極的に使わない、聞いた時や文章で見かけた時に意味が分かればいいもの)
 ③ 覚えない単語。出てきたら、その時には調べますが、覚えたり単語帳に追加する必要はありません。
 
 ③は特殊な単語で一生に数回しか出てこないようなものもこれに該当します。
  ただし、同じ特殊な単語でも自分の興味のあることや、自分の仕事関連や専門分野の場合は、③ではなく①や②の単語になる場合もありえます。
 同じ単語でも人によって当然異なった分類に属する場合もあるのです。
 
分類の別な見方
  上記の ①、②、③ は次のような見かたもできます。
 話す時や作文で使う単語。数はそれほど多くありません。
 話を聞いたり、文章を読んだ時に意味が分かればいい単語。数は ① に比べて圧倒的に多くなります
 ③ 同じ単語がまたどこかで出てきたら必要に応じて辞書などで調べれば十分な単語
  ※ この分類は、話すこと」と「聞き取りすること」にも関連しています。一般用に
   中学・高校生向けではなく一般向けに書いた記事ですが、興味があれば参照ください ⇒ コチラ
 
日本語の場合
 分類の仕方は、日本語の単語をどのように仕分けているか考えると参考になると思います。
既に多くの単語を知っていてそれらは既に無意識に分類されているのではないでしょうか。
自分でも使っている単語、聞けば意味がわかるもの (ただし自分で使ったことはない言葉)、
聞いた覚えはあるが意味はよくわからないもの…聞いた時は聞き流したり、必要に応じて調べたりすることもあるかもしれません。
新しく聞いた単語は、最初はそれほど関心がなく、意味もわからず気にも留めないかもしれません。
意味がわからない単語が多少含まれていても聞き流す能力があるのです。
同じ単語をいろいろな場面で何回か聞くようになると「少し重要かもしれない」という意識が出てきて、人に意味を聞いたり自分で調べたりするようなります。
その後は次第に聞かなくなり忘れ去られる場合もあれば、自分でも使うようになる場合、単語によって分類も変化していくのではないでしょうか。
「流行語」に当たる言葉がいい例かもしれません。最初に聞いたときは聞き流しているかもしれません。
周りの人が使うようになると自分でも会話の中に入れたりします。その後次第に使わなくなり、忘れ去られていくのです。
日本語の場合は、言葉を使うようになりやさしい単語から徐々に数を増やしていったと思うのですが、
英語の場合は、英語の勉強を始めた時から重要な単語もそうでない単語も同じように混在した形で登場してきます。
教科書の場合は、「よく使う重要な単語」などにも配慮されているのでしょうが、インターネットや映画に出てくる単語と接するときは特に日本語と違い、
少し意識を持って分類するようにした方がいいかもしれません。

大切なのは、新しく出てきた単語を全て覚えて、書くことができて使いこなすことは必要はないのです。

 出てきた単語を「② 見たり読んだりすれば意味が分かる単語」や「③ 覚えようとさえしない単語」にすることが意外と重要なのです。
bonjour 「ボンジュール(フランス語でこんにちはに当たる意味)」の単語が教科書に出てきますが、フランス語やフランスに興味がなければ、
「覚えない」または「みればボンジュール」とわかるぐらいでいいと思います。
その他、あまり聞いたことのないような地名も教科書に出てくる場合がありますが、興味がある場合を除き積極的に覚えないようにしていいと思います。
いつか使うかもしれない…と全ての単語を覚えようとするのではなく積極的に覚えないようにすることも重要になってきます。

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英語の勉強方法

単語帳あれこれ [ご参考]
 
 単語帳といってもいろいろな作り方があります。
 
 アルファベット順
 習った順・出てきた順
  同じような意味の単語をまとめる
  などが考えられます。
 
 「単語を覚える」という意味では、③ の「同じような意味の単語をまとめる」が有効だと思われます。
 ① の場合は、以前記入した単語と、次に追加する単語の間にほとんど関係性やつながりがなく、
 単語を追加する時に、以前追加した単語を見直すことはがあったとしても単語どうしにつながりがないため、思い出す時のヒントとしてはあまり使えません。
 ② の場合は、習った箇所が終わってしまうと見直しをすることはあまり考えられません。
 ③ の場合は、同じような意味の単語をまとめるため、どこに記入したらいいかを確認する時にまず過去に記入している単語を見直します。
 そしてどこに記入するか決めた後に同じような意味の単語を見直すことができます。同じような意味の単語なので、思い出す時のヒントにもなることも十分あります。
 
 単語を覚えるには、単語になるべく多く触れることが良い方法の一つです。③ は単語に触れる機会を増やす意味では優れていると思われます。
 単語とその意味だけでなく、例文を最低1つは記入することをお勧めします。また、この単語帳では、学年をまたいで使い続けることができます。
 単語を増やしていくうちに、最初に思っていたより、同じ分類の単語が増える場合も考えられるので、ページを自由に移動させたり、
 追加できるルーズリーフのようなものがいいと思います。
 ③は、いいことばかりでもありません。最初から追加することを考えて記入するため、どうしても記入していない余白が多くなることが考えられます。
 また、単語を追加している間に、決めた分類方法が満足できず、書き直したりすると時間がかかってしまいます
 絵を書いたりいろいろ凝りだすと時間を取られるため、ある程度のところで折り合いをつけることが必要だと思います。
 凝りすぎると単語の記入や整理ばかりに時間を取られていることが考えられます。
 
  単語帳を別に作るのではなく、教科書や参考書、過去問などの長い辺に、教科書などを延長するようなイメージで紙を張り付ける方法もあります。
 そのページに出てきた単語の意味と例文を記入し、折り曲げておけば、単語を覚えているかどうか確認することができます。
 忘れた時は、折り曲げておいた紙をひろげて確認することでミニテストのような形で使用することができます。
 最初に紙を貼り付ける手間がかかる短所はありますが、ノートも兼用すれば、全てが1冊で済むという長所があります。
 
 どのような単語帳をつくるかは、それぞれの必要性などによって選べばいいと思います。
 ただ、最初から単語帳はこういう形しかないと思い込んでいるのと、いろいろな作り方があるのを知った上で選ぶのでは少しちがうのではないでしょうか。

 ※[注意] ここで述べるている単語帳とはノートやルーズリーフに自分で記入して作成するタイプの単語帳のことです。
     暗記するために使用する手のひらに収まる小さい単語カードのことではありません。
     また、本屋さんなどで市販されているあらかじめ作成された単語帳のことでもありません。

    ※ 暗記のために使用する手のひらサイズの単語カードは、表に英単語、裏に日本語で意味をかくような使い方が一般的だと思います。
     このタイプの単語カードを使う時は注意が必要です。
     このような使い方の場合、英単語と日本語が1対1の繋がりになり、ほぼ「丸暗記」のような覚え方になります
     [忘却曲線]のように時の流れに従って忘れてしまうことや、忘れてしまった時に思い出すための手がかりがほぼないことも理解した上で使いたいものです。
 
本ホームページ上の単語帳
 ※ 上記で説明している「③ 同じような意味の単語をまとめた単語帳」を本ホームページに作成しました。
  下記の図のように、本ホームページ上部のプルダウンメニューから同じような意味をまとめた記事にアクセスができます。

  例えば、上記の図の「見る」の項目をクリックすると、「見る」関連の単語・熟語のページが開きます。
  単語・熟語の一覧から確認したいものをクリックすると、その説明ページが新たに開きます。

※ 上記の一覧から確認したい単語をクリックすると、説明のページが開きます。

▢ 下記は手書きの単語帳の一部です

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英語の勉強方法

覚えること忘れること
 

 
何かを今日10個覚えたとすると、1週間後には8個ほど忘れてしまうものらしいのです。

それを実験した人がいて、「エビングハウスの忘却曲線」というグラフが時間の経過と覚えている割合を示しています。
興味があれば、インターネットで「忘却曲線」と入れて検索すれば沢山の記事が出てきます。
覚えたものを忘れないようにするために、ある程度時間がたったらまた覚え(復習)、また忘れたらまた覚える(復習)
…を繰り返すことによって「記憶を定着させる方法」がいくつもの記事の中で紹介されています。
この実験で注意すべきなのは、この実験で覚えたのがランダムの組み合わせで作った意味のない単語」だということです。
何も工夫をしないで、何かを覚えようとするとこの実験の結果のようになるのだと思います。

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 一方、覚えるための工夫をすれば、この実験とは違う結果になるように思われます。
 これは、私が以前新しく出てきたいくつかの単語を真剣に覚えようとしていた時の話です。
それらの単語の中に「convey (運ぶ)」という単語がありました。「convey …運ぶ」、「convey …運ぶ」と覚え、
覚えたつもりでも暫くすると忘れる…そしてまた覚えようとする…という努力を繰り返していました。
「なんて覚えずらい単語なんだ」と思ったのを今でも覚えています。
ある時、この convey の最後に –er をつけた単語が conveyer であり、よく知っている「ベルトコンベアー」の 「convery」であることに気づくと、
それまで苦労したことが嘘のようにスーと頭に入ってきました。それ以来、「convery」に関しては覚えようとする努力は必要なくなりました。
「ただ単に丸暗記しよう」とすると「忘却曲線」が示すように時間経過とともに忘れてしまうので。何回も覚える努力をしなくてはなりません
 そこで、「既に知っている何かと結びつける」など、覚えやすすくなる工夫をするのが「忘却曲線」から抜け出す方法なのです。
自分だけでそれを考えだすのには多くの時間と努力が必要な場合があります。「こんなことしているんだったら、丸暗記の方が早いのでは」と思うこともあるかもしれません。
確かに、この方法だと最初に多くの時間がかかる傾向があります。一方、一旦覚えやすい方法を見つけ出すことはできれば、時間がたっても不思議と忘れないものなのです。
たとえ忘れたとしても、単語帳を見返せば、新たに覚える方法を考えだす必要もありません。書かれた方法で覚えなおすだけでいいのです。
語呂合わせで歴史の年号を覚える方法があります。歴史が苦手だった私は高校入試のためにその「語呂合わせで年号を覚える本」を購入して沢山の年号を覚えました。
下は、今でも覚えている年号の例です。
 
 〇 一夜(14)で国(92)見つけ … 1492 コロンブスアメリカ発見
 〇 一つ名(17)、名のろ(76)う独立宣言 … 1776年 アメリカ独立宣言
 〇 火縄(178)く(9)すぶるバスティーユ …  1789年 フランス革命
 〇 いく非難(1917)多くロマノフ消ゆ… 1917年ロシア革命
 〇 行く日晴(1918)れたる原敬内閣 … 1918年 原敬内閣誕生
 〇 うまくいくいく(1919)ベルサイユ … 1919年 ベルサイユ条約
 
 この語呂合わせは「ただ丸暗記する」より覚えやすく、いったん覚えるとなかなか忘れない優れた方法の一つだと思います。
英単語・英熟語でも、工夫をすることで覚えやすくなることがあります。
頻繁に出てくる重要な単語は、このような努力をしなくても自然に覚えてしまうものです。
 たとえば、中学や高校に入学して知らない人たちと同じクラスのクラスメートになります。クラスメートが40人だとしましょう。
あまり努力しなくても、同じクラスで勉強する日々を重ねていくだけでクラスメートの名前と顔は自然とみんな覚えてしまうのではないでしょうか。
 
 実際にはありえない仮定の話ですが、このようなケースはどうでしょうか。
毎日新しいクラスメートが10人ずつ入ってくる場合を考えてみましょう。
そしてクラスメートは毎日登校するわけでなく、ある人は1週間に1度しか登校しません。また別な人は数か月に一度しか登校しないのです。
その人たちの顔と名前を一致させるには、「時間がたてば覚えるだろう」…では難しく、ある程度の努力や工夫が必要です。

 そのありえないクラスメートのように、時々しかお目にかからない単語や熟語が覚える上で問題になってきます。
熟語は、[知っている基本的な動詞]+[前置詞] のことが多く、知らないと意味を想像したり推測したりすることすらできないものが大半です。
中には、ほとんどお目にかからないため、せっかく覚えたのに、いざ文章の中に登場した時に思い出せないこともよくあります。
「見たことあるのに…」… 「顔と名前が一致しない欠席がちのクラスメート」たちです。
絵を書いたり、こじつけでもいいので覚えやすい方法を考えてみたり想像したりしてみる。
最初は思い出すのに、それらのヒントを使うと思うのですが、いったん覚えてしまえばそれらを使わないでも思いだすことができるようになったりします。
もし忘れてしまったら、それらのヒントを使えばまた思い出すキッカケをつかむことができる可能性が出てきます。
丸暗記したものは、忘れ場合に「なんだっけ、なんだっけ…」とひたすら思い出すため頑張るしかありません



 一方思い出す他の糸口」をいくつか持っていれば、それらを使って思いだせる可能性も高くなります
 キャンプ場に行く道が一つしかなければ、土砂崩れなどで通行止めになってしまえばキャンプ場に行くことはできません。
もし、他に「う回路」のような道がいくつかあれば、何とかその道順を思い出せればキャンプ場にたどり着くことができるのです。

● 「こじつけと語呂合わせ」の例
 
abrupt [əbrʌpt] 「急の, 突然の, 不意の」という単語があります。
  例文: The meeting came to abrupt end. (ミーティングは突然の終わりをむかえた)
  この単語を覚えるのに、例えば下記のようなこじつけと絵を書いて覚えます。
  ※ 当然、こじつけ・覚え方は人によって変わります。
   焚火に を put すると(アブラプト)「突然」に炎が大きくなります

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 ※ abrupt は単語帳をパラパラしていて、たまたますぐに見つかった単語です。
  (吟味して選んだ単語ではありません)
  興味がある場合を除いて、中学生は時間を使ってまで覚える必要がない単語です。
 

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英語の勉強方法

目標の設定

目標を設定する機会があるなら、現在の自分の実力を考え適切なところに目標を定めないと目標を設けた意味がなくなる場合があるので注意が必要です。
実現できないようなあまりにも高いところに目標を設定すると、努力をしようという気も起こりづらいものです。
また仮に目標を達成できなかった時も、 残念だとか悔しいという感情も沸かず次のステップへとつながりづらいものです。
逆に簡単に達成できるような低いところに目標を設定すると、それほど努力しなくても簡単に目標を達成できるので、
達成しても得るものが少ないかもしれません。また達成した時の充実感やうれしさがそれほど沸いてこないものです。
適切なところに目標を設定することで、目標に向けた努力もするようになり、達成できた時も、できなかった時も得るものがあるのです。
結果にかかわらず次につながる有益なものとなるのではないでしょうか。

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英語の勉強方法

英文の書き写し方
 
  英文をノートなどに書き写す時のことを考えてみましょう。
 もしかしたら、ほとんどの人が、この「書き写す作業」のことをあまり意識していないかもしれません。
 

  黒板に書かれた英文、辞書の例文、教科書や参考書の英文をノートに書き写す場合などが考えられるでしょう
 書き写すのは「単なる作業」ですが、やり方を変えれば、この「書き写す作業」もりっぱな「学習」になりえるのです。
 
  普通は、教科書や黒板の英文を目で追いながら、ノートには目をやらないで手だけを動かしてノートにどんどん英文を書き写すような作業になる
 のではないでしょうか。英文を読む作業とノートに書く作業を、目と手が分担して同時に行ったいる形になります。
  問題集の問題を解いた後に答え合わせをします。答えを記入していなかったり、間違えたりしていたときに、
 解答欄に正しい答えを書き写すのですが、その様子を観察していると、やはり答えに目をやり、同時に手で正解を書いている生徒さんが多いのです。
 そういう時は「見て覚えて! そして書く」と言って、解答を見て覚えてもらい、その後解答を隠して、覚えた解答を記入するようにしてもらっています。
 
  もし書き写したートの文字が曲がったりするのが嫌であれば、作業としてはこんな感じに変わると思います。
  ① 元の英文を読む。
  ② ある程度覚える
  ③ 覚えたところをノートを見ながら書き写す(元の英文を見ながら書き写すのは NG)。
 
  この ①~③ の作業を繰り返し必要な個所の英文などを書きうすしていると思われます。
  ①~③で、重要なのは「②」の部分なのです。あまり意識しないで作業を行っているのであれば、
  一度に覚える量は恐らく2・3語、長い単語が文中にあれば単語を途中で区切って1単語を分けて書き写してはいないでしょうか。
 
  ここで意識して行いたいのができる限り一つの文章を丸ごと覚えることです。短い文でも最初は難しいかもしれません。
 その場合は、できるだけ沢山の語句を覚えるよう努力します。覚えるのは単語単位です。
 文中にいくら長い単語が出てきても、その単語は分けないようにします。最初は、1・2語だったり、2・3語だったりするかもしれません。
 慣れてきたら覚える単語の数を少しずつ増やしていきます。この訓練をすることにより、一度に覚えられる単語や英文の量を増やしていくことができます。
  「ただ書き写す」だけならそれほど集中力は必要ないかもしれませんが長い文を覚える為にはある程度の集中力が必要になってきます
 また、ある程度意味がわからないと長い文書を覚えるのは難しいものです。
 長い文を覚えらる能力は英語を話す時や聞き取りする時や文章を読む時にも役にたつと思います。
 また覚えた文章を一気に書くことにより単語の綴りのチェックにもなります。
 書き写す時に、文章に「おや」っと思う箇所がでるようであれば、それも成果の一つだと思います。
 
  英会話の教材の中には、CDを聞き、それを覚えて自分の口に出して繰り返してみる…というものがあります。
 多くの量を一度に覚えられれば、この教材の中に多少長い文章があっても、それほど苦にならずにできるかもしれません。
 同じことをしても、やり方によっては「ただの作業」で終わってしまうかもしれません。
 何か工夫をしたり意識をして行えば、「ただの作業」を「学習」にすることができるのです。
 

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英語の勉強方法

新規単語を覚えるだけでなく、基本的単語も深めていきましょう!

① 新規で出てきた重要な単語を覚えるのは大切です。横方向に幅を広げるようなイメージです。

それとあわせて
② take/ make/ speak 等の基本的な単語をより深い使い方を覚える努力も重要です。縦方向に深めていくようなイメージでしょうか。
よく使う基本的な単語は奥が深いものです。知らない使い方があるので深めていきたいものです。

他の語と組み合わせて句動詞・イディオムなどと呼ばれるものが作られる場合もあります。
たとえば、hold on が wait の意味ということを知らないと相手が何を言っているのかさっぱりわからなくなる可能性があります。
意味を知らないと全く想像すらできない場合もあるので注意が必要です 。しかもこの[動詞] + [前置詞] という句動詞は、日常会話でよく使われます。
単語の中には文章でしか使われないものがあります。
そのような単語より日常会話でよく使われる表現を学んだほうが、いざ英語を使うことが必要になった場合により役にたつものです。
高校入試などの長文問題でも、より役に立つ日常会話のやりとりが多く取り入れられています。
以前は教科書で arrive at とともに reach を習うことはあっても get to は教科書に出てこなかったように思えます。
最近は reach は高校で習うようになり、その代わりに日常会話でよく使われる get to を習うように変わってきています。

また、同じ意味合いでも聞いた感じが異なる複数の単語が存在する場合があります。 
have (持つ)と possess (所有する) や、catch (捕まえる)と arrest (逮捕する)、Sure. (わかった、もちろん) と Certainly. (かしこまりました)
のように使う表現によって受ける印象が異なってきます。状況によって使い分けをする言い方があることも少しずつ覚えていきたいものです。

新規で出てきた単語は重要だと考えている人は多いと思うのですが、基本的な単語の使い方を深めることをそれほど重要だと思っていない人が多いような気がしています。
新規の単語を覚えていくくらい重要であることをより意識したいものです。

※[文中の単語・句動詞に関して]
教科書には、hold on (特に電話で「待つ」) / possess (所有する) は出てきません(高校で習います)。

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英語の勉強方法

余裕が出てからでOK

 英会話学校などでグループレッスンに参加する時に、間違いを気にするあまりなかなか積極的に発言できない人が多いような感じがします。
英会話学校の先生からは正しい英語を使うことに気を使うより、間違えてもいいからもっと積極的に話すように言われます。
日本の英会話学校の場合は、自分が少し話したら「発言する機会を他の人に譲るために少し黙っていよう」と考える人もいます。
それほど積極的でない人でも、そこそこ発言する機会があるかもしれません。あまり話していない人にも話す機会を与えるよう先生が配慮していることもあると思います。

 それが、たぶん外国だと同じようにはいかないと思われます。クラスの中で「誰がたくさん話していて、誰が話していないか」なんて考えるのは日本人ぐらいで、
ほとんどの人はそんなことはお構いなしです。自分が言いたいことがあれば「やめろ」というまでずっと話しているような外国人が沢山います。
彼らの辞書には「遠慮」という言葉はないようです。その人たちの中には使っている英語が間違えていても全然平気な人が多いように思えます。
勉強しに来ているのだから当然と言えば当然な話です。お国柄の違いがあったり、英語と言葉が似ていたりと、日本人より有利な面も確かにあります。
ただそれにしても、間違いを気にするあまり発言が積極的にできない日本人がなぜ多いのでしょうか

 一つには学校での授業や試験の影響があるように思えてなりません。定期テストで1問3点や5点の英作文の問題があったとしましょう。
作文の中で書いた単語のつづりが間違えていると「マイナス1点」、三単現の「s」を付け忘れると「マイナス1点」、
「an」にすべきところを「a」にしてしまうと「マイナス1点」、ピリオドやクエスチョンマークを忘れると「マイナス1点」、
大文字にすべきなのを小文字にしてしまうと「マイナス1点」…素晴らしい作文を作ったとしても作文そのものの評価より小さいミスの減点の方がより影響してしまうのです。
面白い英作文を書いても、それを褒められることはまずなく、してしまった小さいミスを指摘されることが多いのではないでしょうか。
これでは、面白いことや、人が考えないような英文を作ろうというより、なるべくミスをしないようにしよう…と言う考えになってしまうのではないでしょうか。
この減点重視方式が少しは改善されているといいのですが。

 なぜこのように小さいミスを指摘するのでしょうか。「それは仕方ないでしょ。高校入試がそうなんだから」と言う方もいるかもしれません。
また、「教える立場になって考えてみれば、間違いを見つけたら指摘するのは当然のことででしょう」という方もいるかもしれません。
ただ、問題なのはミスの内容に対して減点する点が多すぎることではないでしょうか。
1問3点とか5点の問題で、1点減点するほど「ピリオドの付け忘れ」やつづりの間違い、三単現の「s」の付け忘れは大きなミスなのでしょうか。
いっそテストを1000点満点、英作文の配点を50点にします。
そのなかでつづりのミスやピリオドやクエスチョンマークの付け忘れで1点程度の減点であれば配点とミスのバランスが取れているように思えます。
どうしてもテストを100点満点にする必要があるのだったら、点数を合計した後10で割って100点満点にすればいいだけの話なのです。

 それでは、高校入試はどうでしょう。都立の高校入試の内容を見る限り「小さいミスは大きな問題ではない」と考えているように思えます。
試験は作文もありますが、配点の多くを占める部分は、内容を理解し選択肢から正しい解答を選ぶような形になっています。
内容を理解し適切な解答を選択する試験の中につづりのミスを探したり、ピリオドやクエスチョンマーク、三単現の「s」の付け忘れを見つけ出そうとするような要素は全くないのです。
選択ではなく作文する問題もあります。ただし、東京都の教育委員会から各高校への「採点のポイント」の案内には次のようなことが書かれています(4つの英文を書く問題で配点は4X4=16点になります)。
『「誤字が一つ以上ある。(1点減点)」のように,部分点の基準を加えること。』誤字一つに対して1点減点ではなく、誤字が一つ以上ある場合に1点減点という部分点の基準なのです。
単語のつづりを10個間違えたら配点16点のうち、10点も減点するのではないのです。
これは「誤字は減点しますが、誤字が得点の大部分を左右するほど大きな問題にはなりません」ということではないでしょうか。

 英文を作る時には、いろいろな要素が必要になる場合があります。最初から全くミスなく完璧に英文つくるのは大変難しいことなのです。
三単現の「-s」や、複数形の「s」を付け忘れてしまうことがあるかもしれません。ただ、それらは最初からできなくてもいいことなのです。
他の「より重要」なことができてから少しずつ注意がむくようになればいいことなのです。
実際、英語が上達するに従って重要なことはだんだんできるようになり、細かいところにも自然と目が向くようになってきます。
英語を始めたばかりの人にとっては、間違えてもいいのでとりあえず言いたいことが伝わる文ならそれほど時間が必要がないかもしれません。
それを最初から細かいところまで間違いないようにしようとすると、それだけで大変な作業になり、考えているだけで時間がかかってしまいます。
英会話学校であれば、やっと文章ができたと思った時には既に違う話題になっていて話を切り出すタイミングを失ってしまった…ということになりかねないのです。
「多少間違えていてもいいからとりあえず言いたいことを言ってみる」ということが大切なのです。小さいミスを直すのはその後の段階の話です。

 英語を習い始めたて間もない中学生にとっては、小さいことは気にしない」「小さいミスは気にしない」ということはとても大切なことでもあるのです。
 大きなことができるようになれば、小さいことはしだいに目が向くようになっていくものなのです。

 なお、教える立場からは、間違いを見つけた場合は教えてあげることになります。
これは間違いを指摘しなくなったら成長が止まる可能性があるからです(機会があれば別途詳しく説明します)。
間違いを指摘されなくなったら、勉強しただけの実力をつけるのは難しいものなのです (同じ仕事を何年もしているのに、ビジネスで変な英語を使っている日本人のなんと多いことか)。
日本人が日本語をちゃんと話せるのは、小さいことからから親や周りの人が間違えた言葉を使うと、あきらめないで毎回ちゃんと間違いを直してきてくれたからなのです。
大人になると、たとえ間違えた英語を使っていても、だんだん指摘してくれる人が減ってきます。
英会話の先生でも、同じ人が同じ間違いを何回も繰り返しているとだんだん間違いを指摘してくれなくなります。
それが何年も何十年も英語を勉強しているのに変な英語を使っている原因の一つなのです。

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