[動詞] + A + B (call / make など)
[中学][高校]
□ [動詞]+A+B
※ ここでは、[動詞]+A+B の [動詞] が call と make の場合を説明します。
※ call
と make は、いろいろな使い方があり混乱しやすいですので、整理して覚えておきたい単語です。
1⃣ call
A+B 「AをBと呼ぶ」
□ まず、最初に call の主な意味(使い方)を紹介します。
※ call の詳しい説明は ⇒ コチラ
※ 1⃣ call A+B は ㋐ の使い方になります。
㋐ 「Aを Bと呼ぶ」
・We call the dog Pochi.
私たちはその犬をポチと呼びます
㋑「(車など) を呼んであげる」
・Call me a taxi. = Call a taxi for me.
タクシーを呼んでください)
・call the doctor / call the police
医者を呼ぶ / 警察を呼ぶ
※ [命令形] ⇒ コチラ
㋒ 「電話をかける」
A: Can I call you later, Bob? I’m on the other line.
ボブ, あとでかけてもいいかい.今別件で話中なんだ
B: Sure, no problem.
ああ,いいよ
※ Can I~? ⇒ コチラ
※ Sure ⇒ コチラ
㋓ 「を(大声で)呼ぶ、と叫ぶ (shout)」「の名前を呼ぶ」
・Please sit down and wait until I call your name.
座って, お名前を呼ぶまでお待ちください)
※ until [əntíl | ʌntíl]「~するまで(ずっと), ~まで = till」
㋔ [名詞] 「電話をかけること, 電話の呼び出し, 通話」
…今回の説明は [動詞] の call についてですが、教科書に [名詞] の callが出てくるため一応紹介しておきます。
▢ call A+B のポイント
□ ㋐ の call
A+B 「AをBと呼ぶ」の場合、B は [名詞] と考えてください。
□ ㋐と ㋑ の例を比べてみましょう。call の後に続く語の関係を比較してみます。
㋐ call の後に続く the dog と Pochi には The dog =
Pochi の関係性があります。
※ [The dog is Pochi. (その犬はポチです) と言うことができる時は「= (イコール)」の関係性があります。
※ 「= (イコール)」の関係性がある時は、前と後ろの単語を入れ替えはできません。
つまり、X We call Pochi the dog. (私たちはポチをその犬と呼びます)とは言い換えることができません。
※ 入れ替えできるかどうか / [目的語][補語]について ⇒ コチラ
㋑ call の後に続く me と taxi には I (me)= a taxi の関係はありません [I am a taxi. (私はタクシーです)と言えない為です]。
※ me と taxi が [人] と [物] なので入れ替えできます… 目的語を二つとる動詞 ⇒ コチラ
・Call me a taxi. ⇒ Call a taxi for me. (タクシーを呼んでください)
□ ㋐ と ㋒ の例を比べてみましょう。
㋐ Please call me “Tonight."「ぼくのことを「Tonight」と呼んでください」
㋒ Please call me tonight. 「今晩、ぼくに電話してください」
※ ㋐ と ㋒ を紙に書いてみると違いがわかりますが、読んだ(話した)場合は、" ・・ " (スピーチマーク)は見えないので、
同じように聞こえてしまいます。話方を工夫しないと勘違いされてしまう可能性があります。
㋐ の場合は me と ”Tonight" の間に少し合間を入れます。続けて読むと ③ の意味になります。
「今晩、僕に電話して」という意味で、me の後に合間を入れてしまうと、「僕のことを Tonight と呼んで」と聞こえ、
それからあなたはずっと(あだ名として)「Tonight」と呼ばれるかもしれません。
▢ call A+B の 教科書の例
※教科書には ①~⑤ の例があります。※ 今回ここの項目で説明しているのは
①
の call A+B 「AをBと呼ぶ」です。
㋔ Letters and phone calls are less popular, but they have good points. ② L-07
手紙と電話はそれより人気がありません。しかし、手紙と電話にもよい点があります。
㋐ We call it the Atomic Bomb Dome. ③ L-04
私たちはそれを原爆ドームと呼んでいます。
㋐ We call the dog Pochi. ③ L-04
私たちはその犬をポチと呼びます。
㋑ Sawyer called a doctor. ③ L-04
ソーヤーは、医者に電話をかけました。
㋐ The people at the hospital said, “She needs a name. Let’s call her Winter." ③ L-04
病院の人たちは「彼女には名前が必要だ。彼女をウィンターと呼ぼう。」と言いました。
㋑ The driver said, “Give up your seat, or I’ll call the police." ③ L-06
運転手が「席をゆずれ、さもないと警察を呼ぶぞ」といったんだ。
The young lady is calling you. ③ L-07
あの若いご婦人があなたを呼んでいますよ。
㋒ Could you ask him to call me? ③ 付録
ぼくに電話するように伝えていただけますか。
※ Could you~? ⇒ コチラ / ask [人] to do ⇒ コチラ
2⃣ make
A+B 「AをBにする」
□ まず、最初に make の主な意味(使い方)を紹介します。
※ make A+B は ㋐ の使い方になります。
㋐ 「AをBにする」
・She made him happy.
彼は私を幸せにしてくれた …語数も最小限で覚える例文には最適です。
㋑「[人]に[物]を作ってあげる」
・She made him a cup of coffee.
彼女は彼にコーヒーをいれてあげた
㋒ 「~を作る」
・She made a fruit salad.
彼女はフルーツサラダを作りました
▢
make A+B のポイント
□ ㋐ の make A+B 「AをBにする」の場合、B は [形容詞] と考えてください。
※ B は [形容詞] の 他に[動詞]の原形、[動詞]の[過去分詞]がくる場合もがあります。こちらは高校で学びます。
例文を1つづつ紹介します。
▢ 例文
・He made me laugh. … [動詞の原形]
彼は私を笑わせた … それほど難しくないので [動詞]の原形がくる例文として覚えてもいいです。
・I couldn’t make myself understood in English. … [動詞の過去分詞形]
私の英語は通じなかった …難しいので中学生は覚えなくていいです… 詳しい説明は ⇒ コチラ
□ ㋐ の make A+B の make は [使役動詞]的に使われています。[使役動詞]…高校で学びます。
□ ㋐ と ㋑ の例を比べてみましょう。make の後に続く語の関係を比較します。
㋐ make の後に続く him と happy には He (him) = happy の関係性があります。
※ [He is happy. (彼は幸せです) と言うことができる時は「= (イコール)」の関係性があります。
※「= (イコール)」の関係性がある時は、前と後ろの単語を入れ替えはできません。
つまり、X She made happy him. (彼女は幸せを彼にした) とは言い換えることはできません。
□ ㋑ make の後に続く him と a cup of coffee には、
He (him)= a cup of coffee の関係はありません [He is a cup of coffee. (彼はコーヒーです)と言えない為です]
※ him と a cup of coffee が [人] と [物] なので下記のように入れ替えできます… 目的語を二つとる動詞 ⇒ コチラ
前と後ろの[目的語]を入れ替え: He made a cup of coffee
for
him.
※ he と him の関係 ⇒ コチラ
□ ③ make を使った決まった言い方があります。
・make a promise (約束をする)
・make a plan (計画をたてる)
・make a mistake (間違いをする)
・make a speech (演説をする)
・make a wish (願いごとをする)
・make a poem (詩を作る)
▢
make
A+B の教科書の例
㋒ Some volunteers made them. ① L-09
数人のボランティアの人たちがかまくらを作ったの。
㋑ Gen made a bookshelf for Toku. ① 付録
ゲンさんが、トクさんに本だなを作ってあげました。
㋐
It made her very happy. ③ L-04
そのことは彼女をとてもうれしい気持ちにさせてくれました。
㋒ We made some rules. ② L-03
私たちはいくつかのルールを作りました。
㋒ I learned from the mistake I made. [理解するにはまず関係代名詞を学びましょう] ③ L-07
自分のした間違いから私は学びました。
㋒ He made many new friends in the town. ③ L-07
彼はその町で新しい友人をたくさん作りました。
㋒ I made a promise to myself but I will break it. ③ L-07
ぼくは自分自身に約束をした。でも、それを破ることにするね。
㋒ I think you made a mistake, sir. ③ L-07
あなたは何か勘違いされていると思いますよ。