日本語と英語の語順
▢ 日本語と英語の語順
日本語と英語の語順については学校で説明があるのでしょうか。
説明がなくても、勉強をしていると英語の語順が日本語とは異なっていることはなんとなく気が付いているのではないでしょうか。
● [名詞]とそれを説明する[形容詞]のように日本語と英語で語順が同じものもあります … [形容詞] ⇒ コチラ
● 多くの場合は、日本語の語順と英語の語順は逆になると考えてください。
下記にいろいろな場合の例を示しています。日本語と英語では語順が逆になっているのがわかると思います。
▢
数
コンビニで肉まんを買う場合を考えてみます
日本語 ⇒「[肉まん][2つ]」ください
英語 ⇒ [two][niku-man] please
アメリカ人っぽい感じの人が、カタコトの日本語を使いコンビニで肉まんを買っているのを見かけたことがあります。
「[2つ][肉まん]ください」… こういう言い方もしますが、日本語の勉強を始めたばかりだと日本語でもやはり英語の語順になってしまうようです。
※ 例えば two apples という英語を日本語にする時に、
英語と同じ語順で「2つのリンゴ」と訳す人を多く見かけますが、語順を逆にして「リンゴを2つ」と訳した方が自然に聞こえることが多いです。
※「2つキムチ」の話題 ⇒ コチラ
▢ [前置詞]+[名詞]
※ [前置詞]は[名詞]の前に置く[品詞] ということは、[前置詞]の後ろには通常[名詞]が来ます。
※ [前置詞]の説明は ⇒ コチラ
・「月曜日に」
日本語 ⇒ [月曜日][に]
英語 ⇒ [on][Monday]
・「6時に」
日本語 ⇒ [6時][に]
英語 ⇒ [at][six]
・「日本で」
日本語 ⇒ [日本][で]
英語 ⇒ [in][Japan]
▢ [動詞]と[動詞]の後ろ
・「(私は)テニスが好きだ」
日本語 ⇒ [テニス][(が)好きだ]
英語 ⇒ I [like][tennis]
・「(アンは)幸せです」
日本語 ⇒ [幸せ][です]
英語 ⇒ Anne [is][happy]
▢
頻度を言う場合
※ 最初のうちは、英語の言い方に違和感を感じることもあると思いますが、それに対応する日本語をみると、同じ言い方だとわかると思います。
・「週3回」
日本語 ⇒ [週][3回]
英語 ⇒ [three times][a week]
・「年5回」
日本語 ⇒ [年][5回]
英語 ⇒ [five times][a year]
・「月1回」
日本語 ⇒ [月][1回]
英語 ⇒ [once][a month]
▢ [助動詞]+[助動詞]
「来年泳ぐことができるようになるだろう」という場合、
日本語 ⇒ [できるようになる][だろう]
英語 ⇒ [will][can] (NG)
英語 ⇒ [will][be able to] (正しい形)
※ 英語では[助動詞]を2つ続けることはNG(ダメ)なので、実際には後ろの[助動詞]を be able to に変えて、will be able to となります。
※ 助動詞を2つ続ける場合は、will can の順番で、can will の順番でないのは、
日本語で「~だろうことが」「できる」という順番で言わないのと同じ理由になります。
□ will と can の順番が正しくないと, 英語は「 」内の日本語のような感じに聞こえると思います。
〇 He will
be able to swim next year.「泳ぐことができるようになるだろう」
X He can
be going to swim next year. 「泳ぐだろうことができる」
▢
住所
日本語式の住所では、大きなところから徐々に範囲を狭めていくような言い方をします: 東京都 ⇒ 日野市 ⇒ 〇〇町 ⇒ ▢丁目 ⇒ △番地 と言った感じです。
英語式の住所では、△番地 ▢ street … のように逆の言い方になるため、映画やTVドラマなどで電話で住所を聞き出すシーンでは、
「日本語脳」が住所の理解を妨げているような感じがよくします。
▢ [現在分詞]「~しながら」「…する」[高校]
・「彼は走りながらやって来た」という場合
日本語 ⇒ [走りながら][やって来た]
英語 ⇒ [came][running]
⇒ He came running. となります。
※「~しながら」「…する」の詳しい説明は ⇒ コチラ