I wish you a Merry Christmas. …変な文
▢ I wish you a Merry Christmas.「クリスマスおめでとう」
クリスマスソングの歌詞にはありますが、この文を読んだ時に「妙な文だな」と思った人も少なからずいるのではないでしょうか。
どうしてこのような文になっているのかよくわからないため、
間違えた文を作ってしまったり、応用ができなかったりしてしまうことがあるように思えます。
[間違いの例]
・I wish your Merry Christmas. …「you a」 が「your」に聞こえるので、このように間違えるのかと思います。
※ 正しくない文ですが、こちらの文の方が正しいように感じる人もいると思います。
▢ この文の構造の説明になります
この文は
wish +[目的語(人)]+[目的語(モノ)] という形をしています。
wish の代わりに hope を使って書き換えることができます。次のようになります。
⇒ hope
(人) will have (モノ)
※ I wish you a Merry Christmas. は、次のように書き換えることができます (この説明が載っている英英辞典もあります)。
= I hope you will have a Marry Christmas.
※ hope を使ったこちらの方が理解しやすい文と思います。
逆に言うと、hope を使って書き換えるとこのような文になることを覚えておけば、wish を使ったこの文もより理解しやすくなると思います。
※ 同じような構造に目的語を二つとる動詞があります(こちらも wish の文の構造を理解する手助けになると思います) ⇒ コチラ
… と言うことは、目的語を入れ替えられますか? はい、書き換え可能です。
[A] I wish you a Merry Christmas. ⇔ [B] I wish a Merry Christmas to
you.
※ ただし、[B]の文はまれで、[人]を最初にした [A] の文の方がよく使われます。
[B] の文を聞いた覚えのある人はそれほどいないと思います。
※ wish には、この他にも違う使い方がいくつかあります。⇒ コチラ
▢ hope と wish の詳しい説明は ⇒ コチラ
▢ 同じ構造の他の例
・We wish you good luck.
ご幸運をお祈りします
・We wish you a safe journey.
では道中ご無事で
・I wish you a Happy New Year.
新しい年がよい年でありますように
・I wish you every success.
どこまでも御成功を祈ります
・We wished him good luck. ⇔ We wished good luck to him.
彼の幸運を祈った