関係代名詞
▢ 関係代名詞
・□ はじめに
・・[関係代名詞]は中学の英語の中で一番難しいことの一つです。
・・[関係代名詞]のある文は、「読んだ時に意味がわかるようになること」を第一の目標としましょう。
・・[関係代名詞]を使った英文を作れるようになるのは、そのずっと先の目標です。
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・□ 注意するべき点
・・[関係代名詞] は省略できる場合があります。
・・・※ [関係代名詞] を勉強し始めたばかりは、[関係代名詞]が省略されるとより難しく感じるものです。
・・・・ 新しい教科書では、より日常会話に近い形にするため、[関係代名詞]が省略できる場合は、ほぼ省略されています。
・・・・ [関係代名詞]を勉強始めたばかりの時は理解しやすくするために、場合によって省略された[関係代名詞]を補ってあげる必要があります。
・・[関係代名詞] には、いくつかの種類があります。文の中では見た目は同じですが [関係代名詞]以外の[接続詞]や[疑問詞]など、他の使い方の場合があります。
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・□ [関係代名詞]のはたらき
・・人や物などの[名詞]を説明(特定)するために使われる[品詞]を[関係代名詞]と呼んでいます。・
・・[関係代名詞]は「どの人」「どの物」かを特定したり、情報を追加したりするために使われます。・
・・※ 説明の中には必ず[動詞]が含まれます (※ [関係代名詞]の後には必ず[動詞]があります)
・・・・⇒ 文全体では、[動詞]が2つあります。
・・・1つの[動詞]は文の動詞で、もう1つの[動詞]は、説明のために使われます(説明のために必要な[動詞]となります)
・・※ 文の [動詞] は [述語動詞] と呼ばれることがあります。説明のために使われているのではないことを示す言葉と思ってください。
・・※ [関係代名詞]の前には[先行詞]と呼ばれる[名詞]があります。[関係代名詞]の文はこの[先行詞]を説明(特定)します。
・・※ 日本語の説明だけでは、わかりづらいと思います。
・・・ 後ほど実際の英文を使い[先行詞]や[関係代名詞]などの説明をします。
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・・たとえば、
・・A: 「本を返してくれない?」だけでは、どの本かわからない場合があります。
・・・・そこで、どの本[名詞]かを説明(特定)する文を加えて次の文のような文にしてみます。
・・B: 「先週君に貸した本を返してくれない?」
・・・・… とすると、どの本かわかる(特定できる)ようになります。
・・・・この文の中の「先週君に貸した」が関係代名詞を使った説明文になります。
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・・他の日本語の例を示してみます
・・A: 「プリン知らない?」(説明ナシ)
・・B: 「冷蔵庫に入っていたプリン知らない?」(説明付き)
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・・A: 「映画面白かったよ」(説明ナシ)
・・B: 「アンが勧めてくれた映画面白かったよ」(説明付き)
・・・・これらの文の中で「冷蔵庫に入っていた」や「アンが勧めてくれた」が[関係代名詞]を使った説明の文になります。
・▢ 実際の英文を見て確認しましょう:
・・どれが[関係代名詞]か、どれが[先行詞]か、また文に含まれる2つの[動詞]、訳し方 … などを確認しましょう。
・・・・※ [先行詞]は、下記の部分に説明しています。
・・[英文] This is
the
book
which I read last night.
・・・・・・ 文の訳は「これは」「私が昨日読んだ」「本です」となります。
・・※ which … [関係代名詞]
・・※ the book は[関係代名詞]の直前にある[名詞]なので[先行詞]と呼ばれています。
・・・※ この[先行詞]という言葉と意味を覚えましょう。授業や教科書、参考書で使われる用語です。
・・※ この文の中の2つの[動詞]: is / read
・・・ 複雑な文になると、この[動詞]を見つける作業と、どれが文の[動詞]かを判断する作業が重要になってきます。
・・・・※ 文の [動詞]を[述語動詞]と呼ぶ場合があります。
・・・※ read が[関係代名詞]の後ろにある一番近い[動詞] なので、あくまで「説明に必要な[動詞]」になります。
・・・・※ last nightがあるので read は過去形です。last の説明 ⇒ コチラ / read の変化 ⇒ コチラ
・・・※ read でないもう一方の is がこの文の[動詞]になります ⇒ この is の前が主語になります
・・・・ ⇒ is の前までを「~は」とか「~が」と訳します。
・・・・・⇒ This が[主語]なので、「これが」「本です」という訳になります。
・・※「which から後ろの部分」が 「どういう book 」かを説明(特定)します ⇒ 「私が昨晩読んだ ⇒ 本」となります。
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・▢ 関係代名詞の種類
①
・・[先行詞] によって次の[関係代名詞]を使いわけています。
・・※ (・・) 内の[関係代名詞]は、高校で学びます。
・● [先行詞]が[人]に使われる[関係代名詞]: who (whose) (whom)
・● [先行詞]が[物]に使われる[関係代名詞]: which
・● [先行詞]が[人]にも[物]にも使われる[関係代名詞: that
・・※ [人]にも[物]にも両方使える that があるなら「that だけ使えばいいのでは?」と思う人もいるかもしれません。
・・・ ⇒ 高校で学びますが、that が使えない場合があります。
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・・・※ who や which は、他に [疑問詞] として使われれる場合があります … [疑問詞] の説明・復習は ⇒ コチラ
・・・※ that は、他に「あの、あれ」という [代名詞] として使われる場合と、
・・・・ [接続詞] として使われる場合があります … [接続詞] の説明・復習は ⇒ コチラ
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・▢ 関係代名詞の種類 ②
・・関係代名詞を役割によって次のように呼んでいます。
・● [主格]の[関係代名詞: who, which, that … [関係代名詞]のすぐ後ろに[動詞]が続きます。
・・※ 観た時に、[関係代名詞]が[主語]のように見えるため [主格]と呼ばれます。
・・・※ [主語]の説明・復習は ⇒ コチラ
・● [目的格]の[関係代名詞]: which, that … [関係代名詞]のすぐ後ろに[主語]+[動詞]と続きます。
・・※ [主語]+[動詞]+[目的語]の[目的語]の部分が[関係代名詞]の前に出てきた形で、
・・・ [関係代名詞]が[目的語]のように見えるため[目的格]と呼ばれます。
・・・※ [目的語]の説明・復習は ⇒ コチラ
・※ [主格] [目的格] という言葉と意味を覚えましょう。授業や教科書、参考書などの説明で使われます。
・・※ この他に、高校では [所有格]の関係代名詞を学びます。
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・▢ 関係代名詞の省略
・・[目的格]の[関係代名詞]は省略することができます。
・●(省略なし): [名詞(先行詞)]+[関係代名詞]+[主語]+[動詞]
・●(省略あり): [名詞(先行詞)]+[主語]+[動詞]
・・※ [関係代名詞]を学び始めた頃は、省略しない方がわかりやすいです。
・・※ [関係代名詞]が省略された文は、[名詞]+[主語]+[動詞] という語順になっていることに注意しましょう。
・・・The girl (that) I
met
yesterday was Anne. (昨日会った少女はアンです)
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・▢ 関係代名詞を含む文の訳し方
・・※ 詳しい説明は、ボリュームがあるため別記事にしました … コチラ を参照ください。
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