「~がある」「~がいる」を表す3つの言い方
▢ 「~がある」「~がいる」を表す3つの言い方
「~がある」「~がいる」を英語で表すには 次の3つの言い方があります。
1⃣ there
is + [単数形の名詞(句)] / there are + [複数形の名詞(句)]
※ there is / there are の there には「そこに」という意味はありません。
「そこに~がある」という場合は There is ~ there / There are ~ there と、there is / are とは別に there を使う必要があります。
・There is a book on the table.
テーブルの上に本が一冊ある
・There is a park near my house. There is a tall tree there.
家の近くに公園があります。そこに一本の高い木があります。
2⃣ have / has
※ have / has は「持っている」という意味ですが、「~がある」「~がいる」という訳をすることも可能です。
・Do you have any hobbies?
(あなたには) 何か趣味はありますか
・She has a lot of things to do today.
彼女には、今日しなければならないことがたくさんある
※ has は[三人称単数現在(三単現)]の時に使います。
※ [三人称単数現在(三単現)] の説明は ⇒ コチラ
※ things to do は [不定詞]の[形容詞的用法] … 詳しくは ⇒ コチラ
3⃣ [be動詞] + [場所を表す言葉]
※ [be動詞]の超詳しい説明 ⇒ コチラ
※ [場所を表す言葉] とは、次の ㋐ と ㋑ になります。
㋐ in / on / near などの [前置詞]+[名詞(句)]
※ [前置詞] の説明は ⇒ コチラ
・My mother is in the kitchen. (母は台所にいます)
※ 上記の文で in the kitchen が[場所を表す言葉]になります。
㋑「~に」「~へ」という [前置詞]の意味が含まれる here / there / where / home などの単語になります。
※ here / there / where / home などの単語の説明 ⇒ コチラ
・I’m home. 「私は家にいるよ」(直訳) ⇒ 「ただいま」(該当する日本語)
・A: Where are you? 「(きみは)どこにいるの?」
・B: I’m here. 「(ぼくは)ここにいるよ」
※上のA B の文とも ③ [be動詞] + [場所を表す表現] の言い方になります。
▢ [ヒント] [be動詞] を数学の「=」(イコール) のように考えると、わかりやすい場合があります。
A:「お飲み物は何にしますか」
B:「私、オレンジジュース」
※ B: の日本語をそのまま英語にすると
・I am orange juice. これは、 I= orange juice. という意味になってしまいます … ( よく聞く笑い話 / よくある間違い )
⇒ 英語らしい表現は I’d like orange juice, please. など になります (I’d = I would ⇒ コチラ)
※ He is in the kitchen. の [前置詞] in を忘れ、He is the kitchen. と言ってしまうと
「彼は台所にいます」ではなく He = Kitchen ということになってしまいます。
▢ ポイント
● 1⃣ の言い方を 2⃣ で言い換えられる場合があります。
たとえば、
「日本には季節が4つあります / 日本には四季があります」
1⃣ There are four seasons in Japan.
2⃣ Japan has four seasons. = We have four seasons in Japan. = They have four seasons in Japan.
※ [主語] に We / They を使う場合、この文章を言った(書いた)のが日本人か、日本人以外かで We を使うか They を使うかが決まります。
※ この特定の人でない場合に使われる We / They については高校で勉強します。
● 1⃣ の言い方 there is / there are は、何か話を切り出す時によく使われます。
・There is an apple on the table. You can eat it.
テーブルの上にリンゴが1個あるから、食べてもいいよ。
※ 上記の例では「リンゴ食べていいよ」という話を言うために、There is an apple … と最初にリンゴの話を切りだしています。
● 1⃣ の言い方では the apple や your bag など特定したモノなどには使えません。
⇒ その場合は 3⃣ のいい方を使うことになります。
X There is the apple in the fridge. (There is の後に the のついた名詞はダメ) ※fridge [frÍʤ] 冷蔵庫
AとBとC の会話の例です。
〇 A: The apple is in the fridge. 「そのリンゴなら冷蔵庫の中にあるよ」
B: Oh! Where is it? 「え、どこにあるの?」 … 質問の形ですが、これも [Be動詞]+[場所を表す言葉] の形をしています。
C: I’ve eaten it. 「それなら俺食べちゃったけど」
※ I’ve eaten =I have eaten … [現在完了形]の説明 ⇒ コチラ
・
X
There is
my mother in the kitchen. (There is の後に my のついた名詞はダメ)
〇 My mother is in the kitchen. 「母は台所にいます」
● 3⃣ の表現の日本語訳について
・My mother is
in the kitchen.
上記の文は厳密にいうと「母は台所にいます」ですが、日常会話では「母は台所です」ということもよくあります。
ここで注意しておきたいことが2点あります。
① この場合、[be動詞] is が「います」や「です」と違う訳され方をしていることです。
②「母は台所です」という日本語を英語にしようとした時に My mother is the kitchen.
と [前置詞] in を忘れてて誤った英語にしないよう注意が必要です。
●「~がある」と「~がいる」の違いはなんでしょう?
日本語では「もの」と「人・生き物」では違う言葉を使っています。
・「~がある」… [もの] に使います。
・「~がいる」… [人・生き物]に使います。
※ 英語では「もの」も「生き物」も同じ表現が使えます (下記は take / bring の例)
・take … 「(もの)を持って行く」「(人)を連れて行く」
・bring … 「(もの)を持って来る」「(人)を連れて来る」
※ take / bring の説明 ⇒ コチラ
▢ There is / there are は [人] に対しても使います。
・There are a few people in the park. (公園に人が数人います)
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▢ There is / there are は [物] に対しても使います。
・There is a big tree in the park. (公園には大きな木が一本あります)
・
□ 上の二つの例からもわかるように
There is / There are の英文を日本語に訳すときは「~がある」なのか「~がいる」なのか使い分ける必要があります。