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覚えること、忘れること

2024-07-11英語の勉強方法

覚えること忘れること
 

 
何かを今日10個覚えたとすると、1週間後には8個ほど忘れてしまうものらしいのです。

それを実験した人がいて、「エビングハウスの忘却曲線」というグラフが時間の経過と覚えている割合を示しています。
興味があれば、インターネットで「忘却曲線」と入れて検索すれば沢山の記事が出てきます。
覚えたものを忘れないようにするために、ある程度時間がたったらまた覚え(復習)、また忘れたらまた覚える(復習)
…を繰り返すことによって「記憶を定着させる方法」がいくつもの記事の中で紹介されています。
この実験で注意すべきなのは、この実験で覚えたのがランダムの組み合わせで作った意味のない単語」だということです。
何も工夫をしないで、何かを覚えようとするとこの実験の結果のようになるのだと思います。

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 一方、覚えるための工夫をすれば、この実験とは違う結果になるように思われます。
 これは、私が以前新しく出てきたいくつかの単語を真剣に覚えようとしていた時の話です。
それらの単語の中に「convey (運ぶ)」という単語がありました。「convey …運ぶ」、「convey …運ぶ」と覚え、
覚えたつもりでも暫くすると忘れる…そしてまた覚えようとする…という努力を繰り返していました。
「なんて覚えずらい単語なんだ」と思ったのを今でも覚えています。
ある時、この convey の最後に –er をつけた単語が conveyer であり、よく知っている「ベルトコンベアー」の 「convery」であることに気づくと、
それまで苦労したことが嘘のようにスーと頭に入ってきました。それ以来、「convery」に関しては覚えようとする努力は必要なくなりました。
「ただ単に丸暗記しよう」とすると「忘却曲線」が示すように時間経過とともに忘れてしまうので。何回も覚える努力をしなくてはなりません
 そこで、「既に知っている何かと結びつける」など、覚えやすすくなる工夫をするのが「忘却曲線」から抜け出す方法なのです。
自分だけでそれを考えだすのには多くの時間と努力が必要な場合があります。「こんなことしているんだったら、丸暗記の方が早いのでは」と思うこともあるかもしれません。
確かに、この方法だと最初に多くの時間がかかる傾向があります。一方、一旦覚えやすい方法を見つけ出すことはできれば、時間がたっても不思議と忘れないものなのです。
たとえ忘れたとしても、単語帳を見返せば、新たに覚える方法を考えだす必要もありません。書かれた方法で覚えなおすだけでいいのです。
語呂合わせで歴史の年号を覚える方法があります。歴史が苦手だった私は高校入試のためにその「語呂合わせで年号を覚える本」を購入して沢山の年号を覚えました。
下は、今でも覚えている年号の例です。
 
 〇 一夜(14)で国(92)見つけ … 1492 コロンブスアメリカ発見
 〇 一つ名(17)、名のろ(76)う独立宣言 … 1776年 アメリカ独立宣言
 〇 火縄(178)く(9)すぶるバスティーユ …  1789年 フランス革命
 〇 いく非難(1917)多くロマノフ消ゆ… 1917年ロシア革命
 〇 行く日晴(1918)れたる原敬内閣 … 1918年 原敬内閣誕生
 〇 うまくいくいく(1919)ベルサイユ … 1919年 ベルサイユ条約
 
 この語呂合わせは「ただ丸暗記する」より覚えやすく、いったん覚えるとなかなか忘れない優れた方法の一つだと思います。
英単語・英熟語でも、工夫をすることで覚えやすくなることがあります。
頻繁に出てくる重要な単語は、このような努力をしなくても自然に覚えてしまうものです。
 たとえば、中学や高校に入学して知らない人たちと同じクラスのクラスメートになります。クラスメートが40人だとしましょう。
あまり努力しなくても、同じクラスで勉強する日々を重ねていくだけでクラスメートの名前と顔は自然とみんな覚えてしまうのではないでしょうか。
 
 実際にはありえない仮定の話ですが、このようなケースはどうでしょうか。
毎日新しいクラスメートが10人ずつ入ってくる場合を考えてみましょう。
そしてクラスメートは毎日登校するわけでなく、ある人は1週間に1度しか登校しません。また別な人は数か月に一度しか登校しないのです。
その人たちの顔と名前を一致させるには、「時間がたてば覚えるだろう」…では難しく、ある程度の努力や工夫が必要です。

 そのありえないクラスメートのように、時々しかお目にかからない単語や熟語が覚える上で問題になってきます。
熟語は、[知っている基本的な動詞]+[前置詞] のことが多く、知らないと意味を想像したり推測したりすることすらできないものが大半です。
中には、ほとんどお目にかからないため、せっかく覚えたのに、いざ文章の中に登場した時に思い出せないこともよくあります。
「見たことあるのに…」… 「顔と名前が一致しない欠席がちのクラスメート」たちです。
絵を書いたり、こじつけでもいいので覚えやすい方法を考えてみたり想像したりしてみる。
最初は思い出すのに、それらのヒントを使うと思うのですが、いったん覚えてしまえばそれらを使わないでも思いだすことができるようになったりします。
もし忘れてしまったら、それらのヒントを使えばまた思い出すキッカケをつかむことができる可能性が出てきます。
丸暗記したものは、忘れ場合に「なんだっけ、なんだっけ…」とひたすら思い出すため頑張るしかありません



 一方思い出す他の糸口」をいくつか持っていれば、それらを使って思いだせる可能性も高くなります
 キャンプ場に行く道が一つしかなければ、土砂崩れなどで通行止めになってしまえばキャンプ場に行くことはできません。
もし、他に「う回路」のような道がいくつかあれば、何とかその道順を思い出せればキャンプ場にたどり着くことができるのです。

● 「こじつけと語呂合わせ」の例
 
abrupt [əbrʌpt] 「急の, 突然の, 不意の」という単語があります。
  例文: The meeting came to abrupt end. (ミーティングは突然の終わりをむかえた)
  この単語を覚えるのに、例えば下記のようなこじつけと絵を書いて覚えます。
  ※ 当然、こじつけ・覚え方は人によって変わります。
   焚火に を put すると(アブラプト)「突然」に炎が大きくなります

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 ※ abrupt は単語帳をパラパラしていて、たまたますぐに見つかった単語です。
  (吟味して選んだ単語ではありません)
  興味がある場合を除いて、中学生は時間を使ってまで覚える必要がない単語です。
 

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