赤ちゃんが言葉を学ぶようには英語を学べない
[一般]
□ 赤ちゃんが言葉を学ぶようには英語を学べない
日本で生まれ育ち日本語を身に着けていると、日本語の理屈で英語を考えてしまうことがあります。
このことが、英語を学ぶ時に邪魔になることがあります。
日本語を学ぶ時は、ほとんどの場合疑問に思わずすんなり受け入れてきていると思います。
それが、英語を学ぶ時には疑問に思ってしまうことがあるのです。
疑問に思ってしまう理由は、日本語と英語がいろいろな面で違っていることが原因に考えられます。
日本語では「疑問に思わないですんなり受け入れてきた」と書きましたが、たとえば
NHKの番組「チコちゃんに叱られる」などで「なんで、〇〇なの」と聞かれた時に「今まで疑問にさえ感じていなかった」と思ったことはないでしょうか。
日本語の多くは疑問にも感じないで、そのまま覚えたことが多いのです。
英語に関する質問をして回答を得るサイトを、ときどき訪れることがあります。
その質問の中に「そのまま覚えられず疑問に思ってしまう」関連の質問がよくあるのです。
以前読んだ質問の中に「風呂に入る」は英語で take a bath というが、なぜ a が付くのか質問がありました。
日本語で「ひと風呂あびる」というのは、「なぜ『ひと』風呂」なのか疑問も思わず受け入れるのに、英語では take a bath と a が付くことが気になってしまうのです。
他には、「スイッチを入れることを英語では、なぜ turn on と 回すという turn を使うのか」や
「宿題は他人の宿題をすることはないのに、なぜ英語では do my homework と『誰の』ということをいちいち言うのか」
など、いろいろなことに疑問を感じる人がいたり、感じることがあるようです。
同じことを言う場合でも、そもそも英語と日本語では感覚が異なることがあります。
日本語では「医者に診てもらう」と言いますが、英語では「医者に会いに行く」という感じなのです。
日本語を既に使って生活している人にとって、英語の表現の中には違和感を感じることは少なからずあると思います。
「そういうモノだから、そのまま受け入れろ」と言って、受け入れられる人と、そうでない人がいるのです。
このように、日本語と英語の違いや感覚の違いがあり、英語を学ぶ時に日本語の知識が邪魔をしている場合が多いのです。
「赤ちゃんが言葉を覚えるように」をうたった英語の学習方法があります。
疑問を思わず、取り入れられる人には有効かもしれませんが、疑問を思ってしまう人には向いていない可能性があります。
また、そのような学習方法のほとんどは、英語の音源を繰り返し聞いて丸覚えするようなものが多いのではないでしょうか。
赤ちゃんが成長するときのように、間違えた時に正しい英語に修正してくれる親のような存在がいないのも
英語の習得を難しくさせています。
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