[一般]
▢ [省略] Paper or Plastic?
英語では、明らかにわかることは省略することが多いのです。
これは、その英語を使う場に居合わせることが多い人には当てはまることだと思います。
ただ、省略された言い方を初めて聞いた場合は「何のこっちゃ?」となる場合もあるような気がします。
今回の 「Paper or Plastic?」を初めて聞いたのは、英会話学校に通っていた時のことです。
私が教わっていたのは、アメリカ人のM先生でした。ただその人は日本人の女性と結婚し、当時既に日本に20年以上住んでいました。
日本に定住していましたが、時々アメリカに帰っていました。
そのM先生が、久しぶりにアメリカに帰省してスーパーマーケットに行った時のことです。
買ったものをレジに持っていき、お会計をしようとしていた時に、この「Paper or Plastic?」と聞かれたそうなのです。
その質問をされた時に、何を質問されているかわからなかったそうです。
紙幣は紙でできていて、クレジットカードはプラスチック製なので、
支払いを「現金払いにするかクレジットカードにするか」質問されたかとも考えたそうです。
その後の詳しい話は思い出せないのですが、その質問は結局
買い物袋を紙袋にするかビニール袋にするかを聞いていたのです。
省略しなければ、恐らく「Which would you like, a paper bag or a plastic bag?」ぐらいなのでしょうか。
毎日、アメリカのスーパーマーケットに通っている人にとっては定番の質問なのだと思います。
ただ、初めてその質問を聞いた人にとっては、言葉が省略されているため、アメリカ人でさえ「おやっ」と考えてしまうこともあるようなのです。
▢ 単語
・ビニール袋: plastic bag
最初に plastic bag と聞くと、何か硬い袋のようなイメージを持つかもしれません。
また、plastic bag という英語を知らないと ビニール袋は英語で vinyl bag だと考えてしまうかもしれません。
[省略] Paper or Plastic?
enough timeという意味 で使われる the time
[高校]
▢ enough timeという意味 で使われる the time
次の ① と ② で time の前に the が付く時とつかない時があります。どうしてでしょうか
① I’m busy today. I don’t have time to watch TV.
② No matter how busy I am next week. I’ll find the time to see you.
※ 通常 time は、不可算名詞で無冠詞で使われることが多いようです(a long time など特定の表現では可算名詞)。
▢ time に the
を付け「the time」で」「enough time」という意味で使うことができ、その場合 the はよく省略されます。
※ 上記の ① の場合も I don’t have [the] time to watch TV. と言えると思われます。
※ 上記の ② の場合も I’ll find time to see you. と言えると思われます。
※ 次は辞書で見つけた①②と逆の例文です
・I didn’t have the
time to read all those books. … 新英和大辞典
その本を全部読む時間がなかった
・Have I got the [enough] time to catch the train? … 新英和大辞典
列車に間に合うだろうか
・I haven’t the time to bother with such things. … 新英和大辞典
そんな事にかまけている暇なんかない
・I’d like to go, but I don’t have (the) time.… 新編英和活用大辞典
行きたいけど時間[暇]がありません
・I’ll try to find time to do it over the weekend.… ロングマン英和辞典
週末にこれをする時間を見つけるようにしよう
・I will manage to find the time to see her.… プログレッシブ和英中辞典
彼女に会うためには万障繰り合わせる
□ a が付いたりつかなかったりする time ⇒ コチラ
help+[人]+[不定詞]「[人が]…するのを助ける」
[中学][高校]
□ help+[人]+[不定詞]「[人が]…するのを助ける」
※ [不定詞] の形は to+[動詞の原形] … 詳しくは ⇒ コチラ
※ この help を使った形の [不定詞] では to をつけてもいいし、省略してもよいのです。
… ということは、to が省略されることが多いのです。
to が省略された文章では、[動詞]が二つ使われていると思い、間違いではないかと感じる人が多いのです。
※ この to が省略された[不定詞]のことを「to なし [不定詞]」 と呼ばれることもあります[高校]
※ 文章の中に[人]が含まれない形もあります(下記の例文参照ください)。
※ help+[人]+with ⇒ コチラ
※ この形は、中学教科書 Here We Go! 3⃣ Unit 01で登場します ⇒ コチラ
※ [人] の後ろにくるのは [不定詞]です。[動名詞]は来ません。
財布探すの手伝ってくれない?
・[〇] Can you help me [to] find my wallet?
・[X] Can you help me finding wallet? … [動名詞]を使ったコチラの言い方はダメだよ。
□ 例文
※ [注意] 下記の例文の中には、中学の教科書で出てこない単語や、
これから学ぶ教科書の範囲で登場する単語も含まれることが考えられます。
※ [注意] 下記の例文の中には、[to] という書き方で、
to を使っても使わなくてもいいことを示しています。
to を使わないのも間違いでないことを覚えてください。
・I helped her [to] lift the box.
彼女が箱を持ち上げるのを手伝った
・Help me [to] lift it.
私がそれを持ち上げるのを手伝ってくれ
・I helped my mother [to] do the dishes.
母の食器洗いを手伝った
※ do the dishes = wash the dishes … 詳しい説明は ⇒ コチラ
・It’s nice of you to help us [to] move today.
今日は引越しを手伝ってくれてありがとうございました
・Go and help [to] wash the dishes.
行って皿洗いのお手伝いをしなさい … Go and help
wash the dishes. を見ても変だとは思わないで!
※ [人] が含まれない例文です。
・He helped [to] repair the car.
彼は車の修理を手伝った
※ [人] が含まれない例文です … He helped
repair the car. を見ても変だとは思わないで!
・I helped [to] change tires.
タイヤの交換を手伝った
※ [人] が含まれない例文です … I helped
change tires. を見ても変だとは思わないで!
▢ 不定詞の詳しい説明は ⇒ コチラ
▢ ask / tell [人] to do
の詳しい説明は ⇒ コチラ
[省略] and / but / or でつながる時
[高校]
▢ and / but / or: 表現が and や but や or でつながる時
・※ 表現が and や but や or でつながる時、繰り返しになる単語や句がよく省略されます。
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▢ 例(括弧内が省略された語・句です):
・a knife and (a) fork
・ナイフとフォーク
・※ ナイフとフォークでセットなので [NG] a knife and a fork のように a を繰り返しません。
・※ また、順番を変えて a fork and knife とは通常いいません。
・・ 男女と言っても女男と言わないのに似ているかもしれません … 詳しい説明 ⇒ コチラ
・modern (furniture) and antique furniture
・近代家具とアンティーク家具
・these men and (these) women
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・in Italy, (in) Spain or (in) Switzerland
・イタリア又はスペインまたはスイスで
・ripe grapes and (ripe) bananas
・完熟ブドウと完熟バナナ
・Please write firmly with a black or blue ball-point pen, in block capitals.
・ブロック体の大文字で、黒か青のボールペンでしっかり書いてください
・Please fill in the written form with a blue or a black ball point pen.
・申請書は黒か青のボールペンで記入してください。
・※ ネットのWblio辞書には上記のように省略されない形で表示されました
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when: [主語]+[be動詞]の省略
[高校]
▢ when: [主語]+[be動詞]の省略
※ when の後の [主語]+[be動詞]はよく省略されます (特に when が 「いつでも」という意味の場合)。
※ 下記の例文を見ていただければわかりますが、when の中の[主語]と、when ではない[主語]+[動詞]の[主語]は同じです。
▢ [ことわざ] When in Rome, do as the Romans do. の詳しい説明は ⇒ コチラ
▢ 例文
・Don’t forget to signal when turning right. (= … when you are turning right.)
右に曲がる時は合図するのを忘れないで
・Climb when ready. (= … when you are ready.)
準備ができたら登ってください
・the disposition of ice to melt when heated (= … when it is heated.)
加熱すると解ける氷の性質
・Liquid converts to gas when heated. (= … when it is heated.)
液体を熱すると気体になる
・When in Rome, do as the Romans do. (= When you are in Rome, do as the Romans do.)
[ことわざ] 郷に入っては郷に従え
・When asked a direct question, he dodges. (= When he is asked a direct question, …)
あからさまに質問されると, 彼はごまかす
・He froze when asked such a personal question. (= He froze when he was asked …)
そういう個人的な質問をされると彼は急に口をつぐんだ・・・
[接続詞]+[主語の省略]+[動詞]の -ing形 [高校]
[中学][高校] … [中学]を追加しました(2024年02月24日)
※ 2024年度(令和6年度) 東京都立高校入試問題の問題文の中の4つの文に使われていました。
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▢ [接続詞]+[主語の省略]+[動詞]の -ing形
[説明] 上のタイトルだけみたただけでは、何のことかわかりずらいかもしれません。文章にすると次のようになります。
下の「文章の構成を表した数式のような文章」で
[接続詞] の前と後ろの[主語]が同一の場合、
[接続詞]の後ろの[主語]を省略し、[接続詞]+[動詞]-ing[形]とすることができます。
※ [動詞]の主語が何かを意識することがとても重要なことがあります ⇒ コチラ
[主語]+[動詞1] [接続詞] [主語]+[動詞2] ⇒
[主語]+[動詞1] [接続詞] [動詞2] –ing
※ 上記の[接続詞]のところには、when, while, before, after を使うことができます。
上記の説明を読んでも、まだピンとこないかもしれませんので例文で確認してみましょう。
[例文] 長い道のりを歩いて大変疲れている。
[省略なし] I am very tired after
I took a long walk.
[ after のすぐ後ろの I を削除し、took ⇒ taking とします]
[省略アリ] I am very tired after
taking a long walk.
※ After を前に持ってきた文も可能です。
[省略なし] After
I took a long walk, I am very tired.
[省略アリ] After
taking a long walk, I am very tired.
※ [接続詞] の前と後ろで[主語]が一致しない場合は、省略することはできません。
[省略なし] I went to bed before my mother came back home. (母が帰宅する前に私は寝ました)
[省略ダメ] I went to bed before coming back home. (私は帰宅前に寝ました)
※ [省略ダメ] の文は文法的には誤りではありませんが、上の文と同じ意味にはなりません。
これは、この種の[主語]が省略された文章を聞いたり、読んだりした時に、
coming を行った[人]は went の [人]と同一と考えてしまうからです。
[省略ダメ] の文の意味は「私は帰宅前に寝ました」というよくわからない意味の文章になっています。
・
※ [接続詞]の確認・復習は ⇒ コチラ
▢ 例文
・Be cautious when crossing the road. (道路を横断するときは用心しなさい)
= Be cautious when you cross the road.
・You should stop the habit of watching television while eating.(食事をしながらテレビを見る癖はやめなさい)
= You should stop the habit of watching television while you eat.
※ for / during / while「~の間」⇒ コチラ
・Brush your teeth before going to bed.(就寝前に歯を磨きなさい)
= Brush your teeth before you go to bed.
・After doing my homework, I went to bed. (宿題を済ませてから寝た)
= After I did my homework, I went to bed.
▢ -ing がつく用法や単語をまとめてみました ⇒ コチラ
※ [ご参考] この記事で説明しているのは、文法的に [分詞構文] と呼ばれています。
学校の授業や教科書、参考書で[分詞構文]という言葉が使われることがあるため名前を紹介しておきます。
[分詞構文]という言葉自体は、説明の時に使われるので「覚えておいた方がいい」というぐらいのものですです。
文法用語を覚えるより、この記事の内容と関わる必要が出てきた時に次のことの方が重要になってきます。
① 英文の意味がわかる。
② 英文を作る時に、どういう時に[主語]が省略できるかがわかる (どういう時に[主語]を省略してはいけないか理解している)。
③ 日本語から[主語]を省略した英文を作成できる (実際に海外などと英文でやり取りする時も使う場合があります)。
実際にこの記事の内容が、[分詞構文]なのか[動名詞]なのか他の何かなのか、よくわかっていなくても上記の重要な①②③はできます。
※ 文法用語は、勉強している側(教わる側)が用語と内容を理解していれば説明が楽になり時間短縮になるという一面(良い面)がありますが、
勉強している側(教わる側)が用語をよく理解していない場合、何を説明されているのかわからず、
授業や英語がよく理解できな生徒を作ってしまう原因のひとつとも考えられます(悪い面)。
また、[分詞構文]という用語も含めて、文法用語の多くは日常生活で使われることはありません。
実際に学習する内容より、文法用語を説明の中で使うことで「英語をより難しく感じさせてしまう」という悪い面もあると思われます。
必要以上に文法用語を使わなくなってきていることは、新しく使われるようになった教科書 Here We Go! を1年~3年まで通して読んでみればわかることかと思われます。
この傾向は、長く観察していけばより顕著になっていくことと思われます。
省略 [動詞]+[動詞] (and の省略)
[高校]
▢ 省略 [動詞]+[動詞] (and の省略)
▢ くだけた形で、come and [動詞] / go and [動詞] など、と言うことがよくあります。
・Come and have a drink.「来て一杯のまないか」
・Stay and have dinner.「(とどまって) 夕飯食べよう」
※ 最初の動詞は、come / go / stay などの特定の動詞です。
▢ くだけたアメリカ英語では、go や come の後の and が時々省略されます。
※ よく聞く表現です。この表現を見たり聞いたりした時に、and が省略されていることが思い出せれば、とりあえずOKです。
※ 省略できるのは、[動詞A] and [動詞B] という形の時で、[動詞A]が go / come などの特定の動詞の場合に限られます。
例えば、I went to the park and played tennis. は went と played の間に別の単語があるので、I went to the park played tennis. と and の省略はできません。
ただし、[動詞]が3つ以上使われている時は、I went to the park, played tennis, and had lunch. (公園に行き、テニスをして昼食を食べました)
…と、最後の[動詞]の前に and は使いますが、その間の[動詞]の前には通常 and を付けません (これは通常の英語のルールで、今回の省略とは別になります)
▢ and が省略された例文
・Let’s go see if Anne’s home.「アンが家にいるかどうか行って確かめてみよう
・Go jump in the river.「出ていけ、おぼれ死んじまえ, 消えうせろ」… 直訳は「川に行って飛び込め」
※ 日本語でも「行ってそして確かめよう」という文から「そして(and)」を削除し「行って確かめよう」と言っても不自然な響きにはなりません。
同じような感じだと思えばわかりやすいかもしれません。
同じように、[動詞]を二続けて I like play tennis. と言うと「テニスする好き」と不自然な響きになるのからわかるように、
[動詞]を二つ続けた時に、不自然に聞こえる文とそうでない文があります。
それほど不自然に聞こえない文は限られていて、and を省略できるのも「くだけた会話」(特にアメリカ英語)の時に限られます。
● 2021年09月発売のウォルト・ディズニー映画「あの夏のルカ」(英語名 Luca)にも、この and が省略された例がありました。
下の例は、主人公の Luca とLuca の友達の Alberto の会話です
・Alberto: XXXXXX (イタリア語) … 人間が話す言葉を聞いて覚えたフレーズを言っています
・Luca: What does that mean?(それってどういう意味?)
・Alberto: No idea. Go find out for me, will you?(わかんない。ボクの代わりに行って見つけ出してよ)
● 2021年12月発売のウォルト・ディズニー映画「ロン 僕のポンコツ・ボット」(英語名 Ron’s Gone Wrong)にも、この and が省略された例がありました。
下の例は、以前のバーニーのデーターがサーバーにあると聞いて、バーニーのおばあちゃんが言った言葉です。
・Barney の祖母:・ Let’s go get Ron! (ほら行くよ)
※ 日本語字幕は「ほら行くよ」でしたが、英語の直訳は「行ってロンを手に入れよう」です。
● 2022年02月発売のウォルト・ディズニー映画「ミラベルと魔法だらけの家」(英語名 Encanto)にも、この and が省略された例がありました。
下の例は、叔父の Bruno が主人公の Mirabel に対して言ったことばです。
・Bruno: After you save the miracle, come visit. (奇跡を救ったら、会いに来て)
● 2022年04月発売の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム 」(英語名 Spider-man No Way Home)にも、この and が省略された例がありました。
下の例は、Spider-man が親友の ネッド に対して言ったことばです。
・Spider-man: I’ll come find you, okay?. (会いに行くから)
● 2023年10月公開の映画「ザ・クリエーター 」 (英語名 The Creator)にも、この and が省略された例がありました。
下の例は、Joshua が Alphie に対して言ったことばです。
・Let’s go find mother. (お母さんを探しに行こう) [開始から 2:13:29]
● 2023年06月発売のTV Series Star Trek: Strange New Worlds Seatson 1 にも、この and が省略された例がありました。
下の例は、ある惑星に上陸した La’an Noonien が何かを見つけた時に言った言葉です。Episode 4 Mement Mori より
・Lieutenant Noonien-Singh: Commander, come take a look. (副長、来て見てください)
※ ちなみに Star Trek: Strange New Worlds Seatson 1 はアメリカの Amazon で購入しました。日本語字幕がないので英語字幕で観ています。
Lieutenant Noonien-Singh はイギリス英語を話しています (イギリス英語と思っていましたが、調べたらChristina Chong というイギリス人の方でした)。
● 下の例の Let’s go see Taro. は「太郎に会いに行こうぜ」と言った感じの言い方です。
※ この言い方は、会話の中だけで使われ、親しい人の間だけで使われます(書いた文章や、かしこまった状況では使われません)
日常会話の中で。短く言うために次第に and が抜け落ちたと思われます
(日本語でも、親しい間では短縮形や短い言い方が好まれます)
・
[省略] I got to go. 「行かなきゃ」
[高校以上][日常会話]
▢ [省略] I got to go. 「行かなきゃ」
I got to go. (もう少し砕けた言い方が I gotta go.) 「行かなきゃ」という表現は、日常会話や映画の中でよく聞きます。
始めてこの文を聞いた時に、
「なぜgot to が must のような意味になるのか」
「なぜ get の 過去形 got が使われているのか」
「なぜ got なのに意味が過去形ではないのか」
…など、いろいろ疑問がわいてくるかと思います。
この1文だけであれば丸暗記して使うこともできますが、どうしてこういう表現をするのか理解していないと
よくわからないまま「もやもやした気持ち」を持ちながら使いつづけることも考えられます。
▢ 映画での使用例
2023年11月発売の Blu Ray・DVD「ミッション:インポッシブル デッドレコニング Part One」の中でも使われていました
・Grace, you gotta pull over. [開始から 57:56]
グレース! 車を寄せろ!
※ pull over「車をわきに寄せて止める」
※ これは、トム・クルーズ演じるイーサン・ハント がバイクに乗って並走する車を運転するグレースに言った言葉です。
▢ I got to go が「行かなきゃ」となる説明
「所有する」という 意味の have を日常会話では、しばしば have got と言います。
①have = have got (所有する)と書くことができます。
例文: I have a car. = I’ve got a car. 「自動車を持っています」
※ have を have got と言い換えられるのは have が「所有する」という意味の時だけです。
一方、[助動詞] must は have to と言い換えることができます。
※ [助動詞] must ⇒ コチラ
※ must と have to には使い分けがあります(別途説明)
① have = have got なので、
② must = have to = have got to と書くことができます。
例文: I have to go. = I’ve got to go. [行かなければなりません]
ここで I’ve の
've を省略した言い方が I got to go. となります。
I've got to go. ⇒ I got to go.
※ I’ve の「’ve」の部分は弱い発音のため場合によっては聞こえない場合があります。
日常会話で、「’ve」の部分が次第に省略されるようになったと考えられます。
※
I got to go. は、日常会話で使うことがあっても文章で使うことはありません。
※ I got to go. は、厳密に言うと文法的には正しくありません。
[ご参考]「文法的に正しくない」の補足説明です: 正しいかどうかは見かたによって変わってくる場合があります。
言語学者ではないため真偽のほどは不確かですが下記のように考えています。興味のある方はネットなどで調べるのも面白いと思います。
「’ve」を「省略」と考えれば文法的に正しいと思えます。See you! や Nice to meet you. と同じです。
これは日本語の「ら抜き言葉」に似ています。「ら抜き言葉」は文法的には間違いらしいのですが、2021年現在、日本人の半数以上が使用しています。
文法的に間違えていても、多くの人が使うことで「市民権」を得るようなことがあると思います。
下記に「ら抜き言葉」と、今回の「got to go」を比較してみました。よく似ている感じがします。
● [ら抜き言葉]
[正] 食べられる
[誤] 食べれる
● [got to]
[正] I've got to go.
[誤] I got to go.