▢ very は、いつも「とても」ではない □ 突然ですが、次の3つの文は日本語でどのように訳しますか? ・・I like soccer very much. ・・I don’t like soccer. ・・I don’t like soccer very much. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
□ 答えです ・・I like soccer very much. ・・私はサッカーが大好きです(とても好きです)。 ・・I don’t like soccer. ・・私はサッカーが好きではありません。 ・・I don’t like soccer very much. ・・私はサッカーがあまり好きではありません。 ・・※ [X]「私はサッカーがとても好きではありません」 … とは訳しません。
▢ 辞書で very を調べてみると次のように書かれています 「 [否定文で] あまり, たいして(…ない)」 ・※ 英語では、肯定文でも否定文でも同じ very を使えますが、 ・・日本語では、肯定文の時と否定文の時では言葉を変える必要があるということです ・※ どんな時も very =「とても」ではないので注意が必要です。
・・Tom is not very good at swimming. ・・トムは水泳はあまりうまくない. ・・I don’t cook very much. ・・私はあまり料理はしないんです ・・I don’t enjoy this job very much. ・・この仕事はあまり好きではない
[中学][高校] ▢ コンマはカッコでくくれ ・コンマが2つある時に、それらをカッコとして考えたり訳したりテクニックです。 ・コンマが使われている英語の文章を読む時に、知っていると便利な立つテクニックです。 ・※コンマの詳細に関しては ⇒ コチラ ・ ▢ 教科書の文を使って説明します。 「私たち小笠原諸島の人間は、自分たちの島が大好きです。」 ・・We, the people of the Ogasawara Island, love our islands. ・・① 2つあるコンマをカッコに置き換えると次のようになります。 ・・We (the people of the Ogasawara Island) love our islands. ・・② カッコの中は補足的な説明なので、とりあえずカッコ内を取り除いてみます。 ・・We love our islands. 「私たちは自分たちの島が大好きです」(「自分たち」は「私たちの」でもOKです) ・・・※ 一見複雑に見える文章もシンプルになりました。取り除いた部分は「補足説明」なので、最低限カッコ内を除いたこの文章だけで意味が分かります。 ・・・※ 例えば、WeJapanese love Ramen.「私たち日本人はラーメンが好きです」の文は、 ・・・・ 日本語と同じように We と Japanese を続けて言うことはよく見かけることです。 ・・・※ 教科書の文は We Japanese の Japanese の代わりに「長い説明」が使われているため、わかりやすくするためコンマが使われています。 ・・③ 補足説明の部分を追加するには、上記の We Japanese「私たち日本人」と同じように続けて ・・・「私たち小笠原諸島の人間」と訳せば、取り除いたカッコの部分も含めた訳になります。 ・・このように、コンマはカッコとして考えれば長い文章も分かりやすくなります。
▢ 教科書の例 ・We, the people of the Ogasawara Island, love our islands. ② L-03 ・私たち小笠原諸島の人間は、自分たちの島が大好きです。 ・※ 上記の説明で使った文章です。
・The first living things, a kind of bacteria, showed up n the oceans in late March. ② 付録 ・・⇒ The first living things (a kind of bacteria) showed up in the oceans in late March. [コンマをカッコに置き換え] ・・⇒ The first living things showed up in the oceans in late March. [カッコ内を取り除いて文章をシンプルにした文章です] ・・⇒ カッコ内が前の部分を説明するように訳すと自然な訳になります。 ・・・ 一種のバクテリアである最初の生き物が、3月の終わりに大洋に現れました。 ・・※ カッコの中が前の The first living things を説明しています。 ・・※ 説明の文のように、続けて訳してもOKですが、前半分が長いので、説明するように訳した方がわかりやすいと思います。 ・ ・・※ 実は、カッコ内の部分に [関係代名詞]+ [be動詞] (which were)が省略されています [高校で学ぶ内容] ⇒ コチラ[準備中] ・・・( [参考] The first living things,which were a kind of bacteria, showed up in the oceans in late March. )
・Chihiroiwa, a 200-meter high cliff, rises from the sea in the south of Chichijima. ② 付録。 ・・⇒ Chihiroiwa (a 200-meter high cliff) rises from the sea in the south of Chichijima. [コンマをカッコに置き換え] ・・⇒ Chihiroiwa rises from the sea in the south of Chichijima. [カッコ内を取り除いて文章をシンプルにした文章です] ・・⇒ カッコ内が前の部分を説明するように訳すと自然な訳になります。 ・・・ 200メートルの絶壁である千尋岩は、父島の南部の海にそびえ立っています。 ・・※ コチラもカッコ内の部分に [関係代名詞]+ [be動詞] (which is) が省略されています。[高校で学ぶ内容] ・・・( [参考] Chihiroiwa,which is a 200-meter high cliff, rises from the sea in the south of Chichijima.)
・One day Rosa Parks, a black woman, was on a bus. ③ L-06 ・・⇒ One day Rosa Parks (a black woman) was on a bus. [コンマをカッコに置き換え] ・・⇒ One day Rosa Parks was on a bus. [カッコ内を取り除いて文章をシンプルにした文章です] ・・⇒ カッコ内が前の部分を説明するように訳すと自然な訳になります。 ・・・ ある日、黒人女性のローザ・パークスさんが、バスに乗っていたんだ。 ・・※ コチラもカッコ内の部分に [関係代名詞]+ [be動詞] (who was) が省略されています。[高校で学ぶ内容][ ・・・( [参考] One day Rosa Parks,who was a black woman, was on a bus. ) ・ ・There are the animals of his homeland, Malawi, a small country in southeastern Africa. ③ L-06 ・・⇒ There are the animals of his homeland, (Malawi)(a small country in southeastern Africa). [コンマをカッコに置き換え] ・・⇒ There are the animals of his homeland. [カッコ内を取り除いて文章をシンプルにした文章です] ・・⇒ これらは、彼の母国で南東アフリカの小さな国であるマラウイの動物たちです。 ・・※ 少し複雑な文章です。コンマは2つしかないように見えますが、実は文章の最後にコンマは省略され、真ん中のコンマが共有されています。 ・・・⇒ 上記で示しているように、カッコが2組あると考えられます。
・Mr Adams, Susan’s father, bought a new safe for his bank. ③ L-07 ・・⇒ Mr Adams (Susan’s father) bought a new safe for his bank. [コンマをカッコに置き換え] ・・⇒ Mr Adams bought a new safe for his bank. [カッコ内を取り除いて文章をシンプルにした文章です] ・・⇒ カッコ内が前の部分を説明するように訳すと自然な訳になります。 ・・・ スーザンの父、アダムズ氏は、彼の銀行のために新しい金庫を購入しました。 ・・※ コチラもカッコ内の部分に [関係代名詞]+ [be動詞] (who was) が省略されています。[高校で学ぶ内容] ・・・( [参考] Mr Adams,who was Susan’s father, bought a new safe for his bank.)
▢ some+ [名詞] が [主語] の場合 訳: 「[物]もある」「[人]もいる」と訳すことができます。 ※「[物]もある」「[人]もいる」と訳さない方いい場合があるので注意が必要です。 ▢ 教科書の例 ・Some dances tell stories from our history. ② L-01 私たちの歴史から物語を伝えているダンスもあるんだ。 ※ s と t から始まる 「~を言う/話す」⇒ コチラ ・Some robots lifted patients. ② L-06 患者さんを運ぶロボットもいました。 ※ lift 「持ち上げる」/ 「運ぶ」… carry ※ patient [péiʃənt]「患者」 ・Some scientists think the reason was climate change. ② 付録 何人かの科学者は、その理由は気候の変動であると考えています。 ※「その理由は気候の変動であると考えている科学者もいます」と訳すことも可能です。 ※ scientist [sáiəntist]「科学者」 ※ reason [ríːzn] 理由 ※ climate [kláimit] 気候 ・Some Japanese habits are different from other countries. ③ L-03 日本の習慣の中には、ほかの文化のものとは異なるものがあります。 ※ habit [hǽbit]「習慣」 ※ be different from (※重要)「~と違っている」 ▢ こちらも覚えましょう ▢ [重要] some ~ others … 「~もいれば(あれば) …もいる(ある)」 ・Some people ~ others の othersは other people の意味になります。 通常 [the] others は単独で使われます。 ・Some characters were so cool, and others wore such cute clothes. ③ L-02 かっこいい登場人物もいたし、とってもかわいい衣服を着ている登場人物もいたからです。 ※ character [kǽriktər] 「登場人物(日本語でキャラと言われたりする)」 ※ so「とても」 ※ cool 「涼しい/かっこいい」 ※ such「非常に、とても」 ※ cute 「かわいい」 ※ clothes [klóuz]「 衣服」 ▢ 例文 ※ 高校生向けの例文も含まれています。 ・Some people like her, others don’t. 彼女のことを好きな人もいれば嫌いな人もいる ※ others don’t の 後ろに like her が省略されています。 ・Some are cheerful and others are not. 陽気な人もいればそうでない人もいる ※ others are not の 後ろに cheerful が省略されています。 ・Some are wise and some are otherwise. [ことわざ] 賢い人もいればそうでない人もいる ・Some people were for the war and others were against it. 戦争に賛成の者もあれば反対の者もあった ※ be for ~「~に賛成だ」⇔ be against ~「~に反対だ」 ・Some people were killed, others wounded. 死んだ人もいたし負傷した人もいた ※ wound … まぎらわしい単語 ⇒ コチラ ● 下記は「~ボランティアもいた」と訳すと不自然になります ・Some volunteers made them. ① L-09 数人のボランティアの人たちがかまくらを作ったの。 ※ この文は Did you make a kamakura? No, I didn’t. の後に続いています。やり取りの流れから「~ボランティアもいた」は不自然になります。
※この記事は中学生には、「ご参考」になります(興味があれば参考にしてください。覚える必要は特にないです) 英文を読む時には、読んでまずだいたいの意味がわかることが大切です。 特に東京都立の高校入試やTOEIC(トーイック)という英語の試験などでは、短い時間で多くの英文を読まなければなりません。 英文(長文)を素早く読んで、だいたいの内容をつかむ能力が要求されます。 訳し方のコツ(テクニック的なこと)を覚えるのは、その後でもいいと思います。 英語をそのまま日本語にすると不自然になる場合があります。 □ 英語を訳した日本語が不自然な場合に自然な日本語にする技術の一つを紹介します 下記の ①、②で説明している順番で訳していきます。 ※ あまり意識しないでもできている場合があるかもしれませんが、意識して行うことが重要です。 ※ 全ての英文で使えるわけではありませんが、覚えておくとお得です。 ※ 理屈を覚えてしまえば簡単です。 ①動詞の意味を反対にする。 英文で使われている[動詞]を日本語にする時にあえて反対の意味に訳します。 ※ このままにしておくと、訳した日本語が英語と反対の意味なってしまうため、次の②が重要になってきます。 ②肯定は否定に、否定は肯定に変える。 a) 英文に not (もしくは not の意味)が入っていれば、日本語を not が入らない意味にします。 b) 英文に not (もしくは not の意味)が入っていなければ、日本語には not の意味を入れて訳します。 ※ この ② の作業で英語と日本語の意味を同じにすることができます。 □ 試しに、次の英文を日本語にしてみましょう 英文: I could not believe my eyes. ※ could [助動詞]: can の過去形 [② L-08] ※ believe [動詞]: 信じる [② 付録] ※ eye [名詞]: 目
・I don’t believe you. = I don’t believe what you say / what you are saying. ※「人物を信じる/信じない」は次のように言います: I believe in (= trust) you.] ▢ believe in 「信頼する」… believe in の詳しい説明は ⇒ コチラ ・We can do it if we believe in ourselves and try. ③ L-07 自分自身を信じて、挑戦すれば、変えることができるのです。
・I can’t hear you. = I can’t hear what you say / what you are saying.
・Listen to me. = Listen to what I say / what I am saying.
・I can’t understand you. = I can’t understand what you say / what you are saying.
●[英] 英語も次の二つの言い方ができます。 A: I saw him walk across the road. B: I saw him walking across the road. 英語を母国語として使っている人は、状況に応じて適切な言い方を選んでいます。 ただし、二つの文の違いや、使い分けを説明できる人は、英語を教えることを学んだ人ぐらいだと思います。
▢ 上の日本語と英語は次のような組み合わせになります A: I saw him walk across the road. 私は彼が道路を横切るのを見た。
B: I saw him walking across the road. 私は彼が道路を横切っているのを見た。
そしてその使い分けは A [~するのを: 動詞の原形] が「彼が道路を横切るのを最初から最後まで全部見た」 B [~しているのを: 動詞の-ing形]は「彼が道路を道路を横切っている一部を見た」 と言う意味になります。 上記の使い分けを理解すれば、 「飛行機が飛ぶのを見た」というのは、「飛行機が動き出して離陸し見えなくなるまで見ていた」というような状況を言っています。 一方「飛行機が飛んでいるのを見た」というのは、「飛行機の音が聞こえたので見上げたら、飛んでいる飛行機が見えた」というような状況になります。 「彼女が部屋に入るのを見た」とは言えても「彼女が部屋に入っているの」というのは不自然であることが説明できます。 また「何か焦げているにおいがした」とは言えても「何か焦げるにおいがした」というのは不自然であることが説明できます。 (焦げるニオイをかぐのは、通常最初から最後までかぐことはなく、その一部なのが普通なのです)。
▢ 洋楽における知覚動詞 ● Richard Marx の「Hazard」という曲の中に、知覚動詞が使われています。 ・We used to walk down by the river. She loved to watch the sun go down. 私たちは川のそばを歩いたものでした。彼女は太陽が沈むのを観るのが大好きでした。 ※ 歌詞から、太陽が沈むのをチラッと見たというより、長い時間みていたのがわかります。 ※ ネットで「Richard Marx Hazard」で実際の曲が聞けるサイトも見つかると思います。 ※ 過去の習慣を表す used to ⇒ コチラ