「~するのを見る」「~しているのを見る」
▢「~するのを見る」「~しているのを見る」
● [日] さて問題です。次の2つの文はどのように違うのでしょうか。
・「私は彼が道路を横切るのを見た」
・「私は彼が道路を横切っているのを見た」
日本人は二つの言い方からその状況によって自動的に適切な言い方を選んでいます。
ただ、どう違うのか、どのように使い分けるのかを説明できる人は少ないのではないでしょうか。
●[英] 英語も次の二つの言い方ができます。
A: I saw him walk across the road.
B: I saw him walking across the road.
英語を母国語として使っている人は、状況に応じて適切な言い方を選んでいます。
ただし、二つの文の違いや、使い分けを説明できる人は、英語を教えることを学んだ人ぐらいだと思います。
● see / hear / feel / smell などを[知覚動詞]と呼びます
※ [知覚動詞] の説明 ⇒ コチラ
この[知覚動詞]+[人(物)]+[動詞] の言い方には2つの言い方があります。
A: [知覚動詞]+[人(物)]+[動詞の原形]
B: [知覚動詞]+[人(物)]+[動詞の-ing形]
▢ 上の日本語と英語は次のような組み合わせになります
A: I saw him walk across the road.
私は彼が道路を横切るのを見た。
B: I saw him walking across the road.
私は彼が道路を横切っているのを見た。
そしてその使い分けは
A [~するのを: 動詞の原形] が「彼が道路を横切るのを最初から最後まで全部見た」
B [~しているのを: 動詞の-ing形]は「彼が道路を道路を横切っている一部を見た」
と言う意味になります。
上記の使い分けを理解すれば、
「飛行機が飛ぶのを見た」というのは、「飛行機が動き出して離陸し見えなくなるまで見ていた」というような状況を言っています。
一方「飛行機が飛んでいるのを見た」というのは、「飛行機の音が聞こえたので見上げたら、飛んでいる飛行機が見えた」というような状況になります。
「彼女が部屋に入るのを見た」とは言えても「彼女が部屋に入っているの」というのは不自然であることが説明できます。
また「何か焦げているにおいがした」とは言えても「何か焦げるにおいがした」というのは不自然であることが説明できます。
(焦げるニオイをかぐのは、通常最初から最後までかぐことはなく、その一部なのが普通なのです)。

▢ 洋楽における知覚動詞
● Richard Marx の「Hazard」という曲の中に、知覚動詞が使われています。
・We used to walk down by the river. She loved to watch the sun go down.
私たちは川のそばを歩いたものでした。彼女は太陽が沈むのを観るのが大好きでした。
※ 歌詞から、太陽が沈むのをチラッと見たというより、長い時間みていたのがわかります。
※ ネットで「Richard Marx Hazard」で実際の曲が聞けるサイトも見つかると思います。
※ 過去の習慣を表す used to ⇒ コチラ