日本語と英語で異なる感覚
[高校][一般]
□ 日本語と英語で異なる感覚 [順次更新予定]
日本語と英語で考え方や感覚が異なるため、日本語を英語にしようとした時に、混乱したり間違えた言い方をすることがあります。
いくつかの表現は、最初から「日本語と英語で考え方が異なる」と思っていれば、疑問に思ったり、
英語を日本語言い方に合わせようと考えることも少なくなるのではないでしょうか。
ここでは、日本語と英語で感覚が異なると思われるものを紹介したいと思います(順次更新予定)。
□「覚えてろよ」(2023年10月13日)
「水戸黄門」などの時代劇でよくあるシーンです。
町の悪党が、娘さんに絡んでいるところに、ご老公一行が通りかかります。
普通の娘さんが悪者に絡まれているようなので、ご老公がお供の助さん、格さんに助けるように言います。
助さん、格さんにコテンパンにやられた悪党は、去り際に捨て台詞をいいます「覚えてろよ!」
この台詞を英語ではなんというのでしょうか。
以前、アメリカ人の英会話の先生に聞いたところ、次のような英語を教えてくれました。
・I’m gonna remember this!
※ 会話で going to を速く言うために gonna と言うことがあります。
ただし gonna という単語はなく、話し言葉を忠実に表すために gonna という書き方をします。
日本語に直すと、「(俺は)覚えているからな」なのです。
日本語では、相手に対して覚えているように命令しています。それに対して
英語では、自分がやられたことを覚えているからな…という言い方なのです。
□「英語が通じなかった」(2023年10月13日)
海外で、英語で話したのに相手にキョトンとされたり、期待していることと違う対応をされた時に、
自分が言ったことが相手に正確に伝わっていないことに気づきます。
このような時に、日本語では「英語が通じなかった」といいますが、
意味は「自分の言っていることを相手がわかってくれなかった」ということを言っています。
一方、英語では次のように言います。
・I couldn’t make myself understood in English.
これは「自分が理解されなかった」という意味になります。
日本語では「相手が理解しなかった」のに対して、英語では「自分が理解されなかった」と異なった言い方になります。
※「英語が通じなかった」の詳しい説明は ⇒ コチラ
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□「どちら様ですか」(2023年12月19日)
・To whom am I speaking?
※ 英文をよく見てもらえばわかりますが、直訳は「私は誰に話しているのでしょうか」になります。
この英文は「どちら様でしょうか」と訳されることが多いですが、日本語の意味は「誰が話しているのでしょうか」です。
日本語では「誰が話している?」のに対して、英語では「(私は)誰に話している?」となります。
※ 詳しい説明は ⇒ コチラ
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□「…でないと思う」「…とは思わない」(2023年10月13日)
日本語では「彼は正しくないと思う」という言い方が好まれるのに対して、英語では「彼が正しいとは思わない」という言い方をします。
※ 英語は「思う」というのを否定するのに対して、日本語は「思う」でない方を否定します。
※ 詳しい説明は ⇒ コチラ
□「医者に診てもらう」「医者に会う・医者を見る」(2023年12月29日)
※日本語では 「医者に診てもらう」と [受け身] の響きがある言い方をしますが、
英語では see a doctor「医者に会う」と [受け身] の響きはありません。
・You should go to see a doctor.
医者に診てもらいに行った方がいい
※ 詳しい説明は ⇒ コチラ
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□「買い物に行く」「スキーに行く」(2024年04月07日)
※ 日本語では 「買い物に行く」や「スキーに行く」という言い方をします。
この日本語をもとに、英語の下記のように考える人がいますが、英語では言わない表現になります。
× I went to shopping. [間違えた言い方]
買い物に行く
× I went to skiing. [間違えた言い方]
スキーに行く
□ 英語では go to の後ろは [場所] がきます。go の後ろに -ing を使う場合は to はいらないのです。
・ ※ go +[動詞]の-ing形 ⇔ go to +[場所] の記事は ⇒ コチラ
□ [前置詞]「~へ」「~に」「~を」「~から」という時 in
を使う。(2023年12月15日)
英語で使う [前置詞]が、日本語の感覚と異なることがよくあります。
日本語の感覚と異なることに気を付ける必要があります。
間違えても意味は通じると思いますが、きれいな英語を使おうとしたら徐々に直していく必要があります。
・The sun rises in the east.
太陽は東から昇る
※ 間違えて from を使う人が多いです
・The sun sinks in the west.
太陽は西に沈む
※ 間違えて to を使う人が多いです
・She punched him in the face.
彼女は彼の顔を殴った
・a flap in the face
顔にくらわせた平手打ち
・The performance will start at 6:30.
演奏は6時半から始まります
※ 間違えて from を使う人が多いです
・We went skiing in Nagano last winter.
私たちは昨年冬長野へスキーに行った
※ 間違えて to を使う人が多いです
・He went fishing in the river yesterday.
昨日彼は川へ釣りに行ったものだ
※ go -ing の説明は ⇒ コチラ
□「兄・姉」「弟・妹」(2025年01月13日)
「きょうだい」のことを語る時に、日本人は必ず対象の人より年上か年下かを意識しているように思えます。
英語には、男のきょうだいを表す brother と、女のきょうだいを表す sister があります。
その brother と sister という言葉には、年上とか年下という意味は含まれていません。
日本語では、性別・年齢の上下をあらわさない「きょうだい」という言葉がありますが、
男か女の意味を含んだ言葉では、男のきょうだいは「兄」と「弟」、女のきょうだいは「姉」と「妹」という言葉しかないのです。
「兄」「弟」「姉」「妹」の意味には、男女の意味とは別に自分に対して年上か年下かが含まれているのです。
そのため、誰かが I have a brother. と英語で言ったのを日本語にしようとすると、
日本語には brotehr に対する言葉が「兄」か「弟」しかなく、brother が年下か年上か不明な場合は、相手に聞くか、
I have a brother. が文章で確認できない場合は、
「私には弟が一人います」とか「私には兄が一人います」と推測して表すしかなくなります。
もし、兄と言ったのに実際は弟だったり、その逆の場合だったりしたすることが起こります。もし間違うのが嫌な場合は、
「私には男のきょうだいが一人います」となります。ただ、これは日本語では通常言ったり聞いたりしない表現になります。
一方、英語では年上とか年下を表したい場合は、older/elder/big/yonger を使いますが、
ただ単に、broter や sister と言う場合も多いようです。
言葉からも、アメリカなどでは、きょうだいのことを言ったり考えたりする時にどちらが年上かとか年下かをあまり気にしていないように思えます。
一方、日本では、「兄」「弟」「姉」「妹」という言葉を覚えて使い始めてから、
常にどちらが年上か (又は年下か) を知らず知らずのうちに意識させられてきているような気がしてなりません。
アメリカ人から I have a sister. と聞くと、日本人は、その sister が(その人より)年上か年下かが気になってしょうがなくなるのです。