[高校]
□ 願望・希望を表す
may … 特殊な使い方
※ might には、この使い方はありません。
㋐ hope や pray などに続く that 節において
・We pray that there may be peace among humankind.
こいねがわくは人々に平安を与えたまえ
㋑ May が文の最初にくることがよくあります。
・May you both be very happy!
ご多幸をお祈りします
・May God be with you.
神とあらんことを
・May the New Year bring you all your heart desires.
新年がみんなに臨むものをもたらしますように
・May the Force be with you. … 映画 Start Wars の中で使われる名台詞(せりふ)
フォースと共にあらんことを
・
・
願望・希望を表す may
意味合いが違う Do you speak Japanese? と Do you ride a bike?
[中学][高校][一般]
□ 意味合いが違う Do you speak
Japanese? と Do you ride a bike?
「Yahoo!知恵袋」を見ていたところ、Can you speak English? と Do you speak English? に関する質問がありました。
※ その記事は ⇒ コチラ
(外部のサイトが開きます)
その回答をされた方が、ある YouTube を紹介していたので観てみました。
英語と日本語を話せる外国の方が、Can you speak English? と Do you speak English? について説明していました。
その中で、興味深いことを言っていたので、取り上げてみたいと思います。
Can you や Do you の後にspeak+言語が来ると、両者はほとんど同じ意味で使われるのに
他の場合は聞いた時の意味合いが変わってくるというものでした。
※ そのYouTubeは ⇒ コチラ
(外部のサイトが開きます)
□ speak が使われた次の2つの文はほぼ同じ意味合いで使われます。
㋐ Can you speak English?
英語を話すことができますか
㋑ Do you speak English?
英語話せますか
□ speak
ではない動詞の場合、次の2つの文は、違う意味合いで使われます。
㋐ Can you ride a bike?
自転車乗ることできますか
㋑ Do you ride a bike?
自転車のりますか
㋐ の Can you ride a bike? が「自転車に乗ることができるかどうか」能力を聞いています。
それに対して
㋑ の Do you ride a bike? は「日頃自転車に乗っているかどうか」を聞いています。
㋐ と ㋑ の質問をした場合、同じ人でも、次のように Yes と No という答えになる場合があるのです。
㋐ Can you ride a bike?
Yes, I can.
㋑ Do you ride a bike?
No, I don’t.
これは、答えた人が自転車に乗ることはできても、日ごろ自転車に乗らないことを言っています。
□ さて、それでは speak+言語 の場合、ネイティブは Can you ~? でも Do you ~? でも同じような意味にとらえているようです。
どうして ネイティブは Can you ~? でも Do you ~? でも同じような意味に理解し、同じように答えるのでしょうか?
● それは speak の持っている言葉の意味に関係していると考えられます。
speak を英英辞典で調べてみると、使い方の一つに次の説明があります
「to be able to talk in a particular language」(Longman Dictionary より引用)
説明の中に be able to が使われています。これは speak+言語の場合は speak の中に can の意味合いも含まれていることを示しているのです。
日本語でも同じようなことが言えます。
日本語では「英語を話すことができますか」「英語を話せますか」「英語を話しますか」という3つの言い方があります。
2番目の「英語を話せますか」には「~できる」という言葉は含まれていません。
ただ、「話す」という言葉を変化させ「話せ」という言い方にすると、その中に「できる」という意味合いも含まれるようなのです。
※ 日本語の文法は詳しくないので、必ずしも正確でない可能性があります。
英語の話に戻しますが、上記で説明したように「speak+言語 の場合は speak の中に can の意味合いも含まれている」ことから
外国人が Can you speak English? と Do you speak English? を聞いた時の感じ方がほぼ同じになっているようなのです。
□ 外国人の説明を聞くときの注意点
日本語で非常に似た意味の2つの単語の違いについて外国人から質問された場合のことを考えてみましょう。
二つの単語は微妙に違うことは感覚でわかり、全く同じ意味ではないことは分かっているものの専門家ではないので
その違いをうまく説明できない場合、多くの人は「二つの単語は同じ意味」とか「二つの単語は同じように使う」と答えていると思われます。
同じようなことが、外国人が英語を説明するときにも言えます。
英文法などを本格的に勉強していない場合、英語が話せても説明できなことはたくさんあるのです。
そんな場合に、日本人と同じように「二つは同じ」「二つは同じように使う」と答える場合もあるのです。
外国人が「二つは同じ」と言っていても必ずしも同じでないことがあることは覚えておきたいです。
□ Can you speak English? という言い方は失礼なのでしょうか?
英語のサイトによっては「 Can you speak English? は相手に能力を聞いているので失礼になる」 … というような説明をしている場合があるようです。
Can you speak English? の聞いた感じは Can you ride a bike? (自転車に乗ることができますか) のようだと、とらえればわかりやすいかもしれません。
ただし、Can you ride a bike? と Do you ride a bike? は、意味合いが異なるのに対して、
Can you speak English? と Do you speak English? は、意味合いがほぼ同じだということがあります。
「同じであれば、Can you speak English? を使っても問題ないだろう」という考えがあります。
他方で、同じ意味合いであれば、どんな人に対してもどんな状況でも無難に聞こえる Do you speak English? を使うのがいい … という考え方もあると思います。
複数の言い方があるときに「自分はこう話そう」というのを決めていれば迷わないですむのです。
その決めた言い方が Can you speak English? より Do you speak English? だと思えば
Do you speak English? がより好まれる理由も少し納得がいくのではないでしょうか。
それなりの知識があれば、あえて冒険して Can you speak English? を使うより Do you speak English? を使った方が安全・無難なのです。
拒絶 を表す won’t / wouldn’t
[高校][一般]
▢ 拒絶 を表す won’t / wouldn’t
※ 助動詞 will [基本] の詳しい説明は ⇒ コチラ
▢ will not や won’t は、拒絶する時や、「拒絶について話す時」に使われます。
※ would not や wouldn’t は、will not / won’t の過去と考えてください。
※ will not や won’t は無生物主語にも使われます。
・The door won’t open.
ドアはどうしても開かない
・The engine won’t start.
エンジンがかからない
※ will not や won’t は refuse to を使って置き換えることができます。
※ 主語が無生物の場合は、refuse to を使うと擬人法的な使い方になります。
・The door won’t open. = The door refuses to open.
・The engine won’t start. = The engine refuse to start.
▢ 他の例文
・The patient won’t eat. = The patient refuses to eat.
病人は嫌がってものを食べない
・I don’t care what you say, I won’t do it.
あなたがなんと言おうとかまわない、私はしないから
・There was something wrong with the car and it wouldn’t start.
何かの故障で車が動かなくなった
want と won’t
・
・
▢ want と won’t
・※ 文書の場合は区別がくきますが、発音が似ているのでリスニングの時にどちらが使われたか判断するのが難しいも00のの一つです。
・
・▢ 東京都立高校入試の場合は、won’tは出ないと考えてください。
・・※ 2023年02月に行われた入試試験では won’t は、長文問題・リスニング問題共に使われていません。
・・※ 都立高校の入試問題の場合は、英語の実力を確認するためのもので、
・・・ いわゆる「ひっかけ問題」のような問題は出題されないと考えてください。
・
・・▢ want [wánt | wɔːnt | wɔnt]「欲しい」
・・・※ want と would like の説明は ⇒ コチラ
・・・※ want にはいくつかの発音があります。want の発音は
・・・・㋐ 母音と n の発音が続く
・・・・㋑「オー」と伸ばす発音
・
・・・・・
・
・・▢ won’t
[wóunt] will not の短縮形
・・・※ will の詳しい説明は ⇒ コチラ
・・・※ won’t の発音は「オウ」と「ウ」が入る発音。
・・・※ won’t / wouldn’t の説明は ⇒ コチラ
・
・・・・・
・
・
義務を表す shall
[高校][一般]
▢ 義務を表す shall
※ 現代英語に置いて shall は次の2つを覚えていけほぼ十分と言えます。
特に自分で shall を使う場合は、この傾向が高くなります。
・Shall we ~ ? 「(一緒に) ~しましょうか」
・Shall I ~ ? 「(あなたの代わりに私が) ~しましょうか」
※ 詳しい説明は ⇒ コチラ
▢ ただし、契約書や規則、法律上の書類、手順書などを読んだり英訳したりする場合は、義務を現す shall も使うことがあります。
● shall の訳:「 ~である、~すべきである、~とする、~するものとする、~のこと」
※ この shall は「~することとする」「~することになっている」と訳せば、ほとんどの文は理解することができます。
● 義務を表す shall を使った例文
※この種の考えを表現するのに一般的な語法では、will/ must / should が好まれます
[人が主語となった場合]
・Passengers shall be permitted to board at regular bus stops.
乗客は正規のバス停留所で乗るものとする)
・Persons under 20 shall not be employed in nightwork.
20歳未満の人を夜勤に雇用してはならない
・The regulations require that all students shall attend at least two thirds of the lectures.
規則では学生は講義の少なくとも3分の2に出席しなければならない)/
・All visitors shall observe posted regulations.
来訪者はすべて掲示された規則を守ること
[物が主語となった場合]
・Essays shall be judged upon the basis that….
論文は…という点を考慮の上審査することになっている
・Election to membership shall be affected by the General Committee by ballot-two objections to exclude.
会員選挙は委員総会の席上投票によって行なわれる, ただし 2 人の反対投票があった場合には落選のこと
・The following statement shall be made on the face of the invoice.
送り状[明細記入請求書]の文面には次の文言を記載すべし
・The management of the Society’s affairs shall be vested in a Council consisting of….
本協会の業務処理は…からなる評議員会に委任する
I couldn’t make myself understood in English. 私の英語は通じなかった
[高校]
▢ I couldn’t make
myself
understood
in English. 私の英語は通じなかった
▢ ポイント
※ この1文にはいろいろな英語の要素が含まれています。
英文を丸暗記することもいいですが、せっかくなので、この文と一緒に含まれる英語の要素も覚えましょう。
※ make oneself understood が [熟語] として扱われている辞書もあります。[熟語]として覚えてもいいです。
1⃣ 日本語と英語の「考え方の違い」を意識しましょう。
※ [日本語] と [英語] では、考え方・感覚が異なります。[英語]の考え方を理解すると英文も理解しやすいと思います。
※ 日本とと英語で異なる感覚の記事は ⇒ コチラ
[日本語] 話している相手に理解してもらえなかった ⇒「相手が理解しない」と考えます。
※ 日本語では、このように考えるため「私の英語は通じなかった」を英語にする場合に、
・I couldn’t make them understand in English. や
・I couldn’t make myself understand in English. などと言いがちです。
[英語] 自分が理解してもらえなかった ⇒「自分が理解されない」と考えます。
2⃣ couldn’t … not が付く時は was not able to とは言わず couldn’t でいいのです。
※ could と was able to / were able to は使い分けられています。
ただ、これらを否定にした形では使い分ける必要がありません。
過去の特定の状況 (1回きりの出来事)でも couldn’t を使えばいいです。
※ 実際 I couldn’t make myself understood in English. は過去の特定の状況でも使えます。
・I wasn’t able to make myself understood in English. とは言わなくていい(言わない)のです。
※ be able to の詳しい説明は ⇒ コチラ
3⃣ myself [再帰代名詞]
※ myself / yourself など-self が付く単語は、[主語] と [目的語] が同じ時に使われます。
※ [再帰代名詞] oneself の詳しい説明は ⇒ コチラ
※ I couldn’t make myself understood. の文では、[主語] の I と [目的語] が同じ人物なので myself を使っています。
4⃣ make [人]+[過去分詞]
※ make [人]+□□ は次の3つを例文とともに覚えましょう。
㋐ make [人]+[形容詞]
・She made me happy.
彼女は私を幸せにした
㋑ make [人]+[動詞]の[原形]
・He made me laugh.
彼は私を笑わせた
㋒ make [人]+[動詞]の[過去分詞] … このページ
・I couldn’t make myself understood in English.
私の英語は通じなかった (私は英語で私自身を理解してもらうことができなかった)
※ make [人][動詞]の[過去分詞]は「[人] を [動詞]させる」と言う [受け身] の意味になります。
※ I couldn’t make myself understood. で myself は [目的語]、understood は [補語]となります 。
この場合、I am understood. (私は[私の言うことが]理解される)という関係が成り立ちます。・
※ [目的語][補語]の説明は ⇒ コチラ
※ make A+B 「AをBにする」の詳しい説明は ⇒ コチラ
5⃣ understand+[人] …「[人]の言うことを理解する」
※ I don’t understand you. は、通常「あなたのことが理解できない」ではなく「あなたの言うことが理解できない」という意味になります。
※ understand+[人] の詳しい説明は ⇒ コチラ
6⃣「英語で」を表す[前置詞] in
※ 英語を話すは、I speak English. ですが、「英語で話す」は I speak in English. となります
7⃣ I couldn’t make myself understood. の意味
・I … 私は
・couldn’t … できなかった
・make myself understood … 私自身を理解させる / 私自身を理解してもらう
⇒ 私は、私自身を理解してもらうことができなかった
・・・
助動詞 will [高校][基本]
[中学][高校]
▢ 助動詞 will [基本]
● will の過去形は would [wúd]
● will not は won’t [wóunt] と短縮できます。
・I won’t ever forget you. 3⃣ Unit 08 (Page 104)
絶対に忘れないよ
※ want と won’t ⇒ コチラ
●
Will you ~?/ Would you ~? の説明は ⇒ コチラ
● Will you ~?など + [状態を表す動詞] / [動作を表す動詞] の説明は ⇒ コチラ
□ will の使い方
下記の㋐~㋔を確認しておきましょう。
㋐ will と shall
イギリス人の中には、ほとんどの状況で I will や We will の代わりに同じ意味で I shall や We shall を使う人がいます。
ただ、現在イギリスでも I shall や We shall のように shall を使うのは稀です。またアメリカ英語ではほとんど使われることはありません。
日常会話では、短縮して言うことが多く、I will も I shall も I’ll となります。We will も We shall も We’ll となります。
短縮すると will でも shall でも同じ形になるため、次第に shall が使われなくなってきたと推測されます。
※ shall が使われる下記の例を除き、shall を自ら積極的に使う意味はありません。
※ 映画などで、まれに shall が下記以外の使われ方をする場合を耳にしても will と同じと理解すればいいです。
・shall が使われる状況があります Shall I ~? / Shall we ~? の説明は ⇒ コチラ
・契約書や手順書などで使われる「~することとする」と言う意味の shall ⇒ コチラ
㋑ 未来についての情報を与えたりたずねたりする場合
※「単純未来」と表している参考書などがありますが、
わかりずらいためこのサイトでは [単純未来] という言葉は使っていません。
・It will be cold tomorrow.
明日は寒いでしょう
・Doors on the right side will open. (JR中央線の社内放送)
右側のドアが開きます
※ will は未来の情報を与えるシンプルな単語です
・It’ll be spring soon.
すぐに春です
・Anne will start work next month.
アンは来月働き始めます
・I will be 20 years old next month.
私は来月20歳になります
※ 来月になったら自分の意志とは無関係に20歳になります。
この will は、ただ単に、未来の情報を与えていると言えます。
㋒ 未来の事柄について予測する場合
未来の事柄について、何か起こるか思ったり推測したりする時に will が使われます。
・Tomorrow’s weather will be dry with sunny periods.
明日の天気は, 雨は上がり, 一時日が差すでしょう
・Who do you think
will win on Sunday?
日曜日に誰が勝つと思う?
※ 上記の文は Who will win on Sunday? に do you think を挿入した疑問文になります … 詳しくは ⇒ コチラ
㋓ その場で決めた時 [decision now]
その場で決めた時は、will を使います。
・OK, I’ll call him now.
わかった, 今すぐ彼に電話するよ
※ その場で決めた時に使う will の使う詳しい説明 (will と be going to の説明)は ⇒コチラ
㋔「~しようとしない」「~しようとしなかった」 拒絶をしめす won’t / wouldn’t … 詳しくは ⇒ コチラ
▢[その他] [単純未来] という言葉を使っている参考書などがありますが、[単純未来] という言葉だけでは
わかりずらいためこのサイトでは[単純未来] という言葉は使わないようにしています。
must 「~にちがいない」 と can’t 「~のハズがない」
[中学][高校]
□ must 「~にちがいない」 と can’t 「~のハズがない」
※ must
には「~しなければならない」/ can’t には「~できない」という意味があります。
ここでは、これらと異なった使い方を説明しています。
▢ must (~にちがいない)
▢ can’t (~のハズがいない)
※ この意味の must と can’t の使い方は「論理的推測(logical deduction」と呼ばれています。
あてずっぽうで適当に言っているのではなく、何らかの根拠があって推測する場合に使われます。
※ 論理的推測(logical deduction)という言葉は覚える必要はありません。
▢ must の詳しい説明 ⇒ コチラ
▢ can の詳しい説明 ⇒ コチラ
□ 例文 (must)
※ 中学生では習っていない単語や表現などが含まれている文章があります。
・You haven’t eaten anything today. You must be hungry.
今日は何も食べていないじゃないか。お腹が空いているに違いない
・She must be at least 60.
彼女は少なくとも60歳にはなっているはずだ
・He must be joking.
冗談を言っているに決まっている
・Judging from the big footprints and the wide stride, it must be a very big animal.
大きな足跡と長い歩幅から見ると~大きな動物に違いない.
□ 例文 (can’t)
※ 中学生では習っていない単語や表現などが含まれている文章があります。
・You’ve just had lunch. You can’t be hungry already.
君は昼飯を食べたところだ. お腹がすいているハズがない
・It cannot be true.
それが本当であるはずはない
・It can’t be him.
彼であるはずはない
・・
□ 過去 (~だったに違いない / ~だったハズがない) [高校] … 高校で学ぶ内容です。中学生は覚える必要はありません。
※ must も can’t も [助動詞]です。[助動詞]の後ろの[動詞]は[原形]にしなければなりません。
[助動詞]の後ろに[have+過去分詞形]を使うことで、過去の意味を持たせています。
また [助動詞] の後ろは have なので[動詞]の[原形] になので問題ない形なのです。
▢ must
have+過去分詞 (~だったにちがいない)
▢ can’t
have+過去分詞 (~だったハズがいない)
□ 例文 (must have + pp)
・I must have dropped my wallet in the taxi.
財布をタクシーの中で落としたにちがいない
・He must have taken the long way home.
いちばん遠回りをして帰宅したに違いない
・Something must have happened to her.
彼女に何か起こったに違いない
・I must have dozed off.
うとうとしていたに違いない
・The suspect must have run away.
容疑者は逃亡したに違いない
□ 例文 (can’t have + pp)
・He can’t have told a lie.
彼がうそをついたはずがない
・She cannot have said so.
そんなことを言ったはずがない
・She cannot have done such a thing.
彼女がそんなことをしたはずがない
must「~しなければならない」の書き換え
▢ must「~しなければならない」の書き換え (書き換えに関しては、下記の 2⃣で詳しく説明しています)
1⃣「must の書き換え」の説明の前に、まず must の基本を確認しておきましょう。
※ must [mʌst] は [助動詞] の仲間です。[助動詞] must の簡単なまとめは ⇒ コチラ
A: must には、①「~しなければならない」という意味と、②「~にちがいない」という意味があります。
ここで説明する内容は、①「~しなければならない」という意味に関連してです。
※「~にちがいない」の詳しい説明は ⇒ コチラ
B: must と have to は「ほぼ同じ」、同じように使うことができます (中学生はこの覚え方でOKです)
※ must と have to は、実は微妙に使い方が異なります ⇒ コチラ (高校生 / 実際に使う必要がある場合)
※ he, she, Anne などと一緒に have to を使う時(三単現の場合) は、have to ではなく has to を使います。
※ have to の発音は [hǽftu]です。
※ has to の発音は少し注意が必要です [həz tu]ではなく、[hǽstu] (濁らない発音) となります。
※ 三単現 (三人称・単数・現在) の確認・復習は ⇒ コチラ。
C: must には過去形がありません。
「~しなければならなかった」と過去の意味を表すには、have to を過去にした had to を使います。
D: must, have to (has to) の打消し
※ もともと同じ意味の must と have to を否定(打消し)にすると意味が異なってくるので注意が必要です。
must を打消しにすると must not 「~してはいけない」(強い禁止)
have to を打消しにすると don’t have to「~する必要はない」
(has to を打消しにすると doesn’t have to)
※ [高校] must not には短縮形があります mustn’t [mʌsnt] ※ 発音注意
2⃣ must の置き換え
● must と have to / has to の書き換え
・ I must go home soon. ⇔ I have to go home soon.
「(私は)すぐ家に帰らなければなりません」
・ Anne must study hard. ⇔ Anne has to study hard.
「アンは一生懸命勉強しなければならない」
● must と [命令形]の書き換え
※ [命令形] ⇒ コチラ
※ [命令形]は、通常聞き手(読み手)に言っています。あなた(あなた方)以外には使えません。
・You must stay home today. ⇔ [命令形] Stay home today.
「今日は家にいなさい」
● must not と Don’tを使った[命令形]
・ You must not swim here. ⇔ [命令形] Don’t swim here.
「ここで泳いではいけません」
● don’t have to と It is not necessary [形式主語] を使った文 [中学][高校]
・You don’t have to help me today. ⇔ It’s not necessary for you to help me today.
「今日は(私を)手伝わなくてもいいよ」
※ 形式主語の確認・復習 ⇒ コチラ
▢ 書き換え問題に関して [ご参考]
※ 書き換えができることを知っていれば表現の幅が増えます。
※ 書き換え問題が出るのは学校の定期試験が考えられます(表現の幅を広げるための意識付けととらえてください)。
実際に英語を話したりする場面では、「(__)内に適語を入れよ」的な書き換え問題は出てきません。
⇒ 話す時に、カッコがあるわけではなく、I must go home. なのか I have to go home. なのか、状況に応じて適切なものを選らばなければなりません。
※ 都立高校入試で書き換え問題が出題されることはありません。
※ 都立入試では、文章を読んだり聞いたりして大まかに内容を理解し正しい答えを選択する能力が重要視されています。
「三単現の s を付け忘れていないか」「クエスチョンマークを付け忘れていないか」など細かいところの正確さは以前ほど問われていないのです。
これは正しい流れのように思えます。勉強を始めたころは細かいミスは気にせず、まず使ってみて、意志疎通をすることの方が重要なのです。
高校入試の出題形式によって、学校での教え方も変わってきます。高校入試で細かい点までチェックされるのであれば、
どうしても学校でも細かいミスを注意するようにならざるをえません。
通常、人は重要なところができるようなってきてから、細かいところにまで目を向けられる余裕がでてくるようになるものです。
「最初から細かいところまで気を付けなければならない以前の方法」が変わってきているのが都立の高校入試問題からも感じられます。
You must not cheat in the exams. 「カンニングをしてはいけません」
過去の習慣や状態など would と used to [高校]
[高校]
▢ 過去の習慣や状態などを表す would と used to
▢ ポイント
● would / used to の両方とも過去の習慣などについて言う時に使います。「今はしていない / 終わっている」という意味が含まれています。
※ 両方とも過去の繰り返された動作や出来事について使われます ⇔ 過去の状態について言うことができるのは used to のみです。
※ would が使えるかどうか不安だったり、迷ったりする場合は、used to を使うのが安全です。
※ used to の used の発音は [júːst]です ⇔ use の過去形の発音は [júːzd]
※ would / used ととも「~したもんだ」という日本語がよく使われます。
・When we were children, we would [used to] go skiing every year. (子供のころ毎年スキーに行ったもんだ)
※ go skiing ⇒ コチラ
・I used to have an old Honda. / [X I would have an old Honda. … would は使えません] (私は古いホンダを持っていました)
・There used to be a police box on the corner. / [X There would be a police box on the corner. … would は使えません](昔はそのかどの所に交番があった)
※ There used to be …. …は、教科書でも必ずと言っていいほど使われている例文です。・
・
● used to は「動作を表す動詞」にも「状態を表す動詞」にも使えます。
● would は「動作を表す動詞」のみに使います。「状態を表す動詞」には使うことができません。
※「動作を表す動詞」「状態を表す動詞」の説明 ⇒ コチラ
●used to は定期的で習慣的行動について話す時に使われます (would は使われません)。
・Tom used to play a lot of baseball. [X Tom would play …] (トムは野球を頻繁にしていたものだ)
・My father used to smoke. [X My father would smoke.] (父は[以前]タバコを吸っていました)
▢ used to [do] の詳しい説明
●過去の習慣や状態を表す時に使います(現在とは違う場合を言っています)。
・My father stopped smoking two years ago. He doesn’t smoke any more. But he used to smoke.
父は2年前にタバコを止めました。もう喫煙していません。しかし彼は喫煙していた [喫煙していたものでした]。
・I used to play baseball a lot but I don’t play very often now.
野球をよくしていが、今はあまりしていない
・Anne used to travel a lot. She doesn’t go away so often these days.
アンはよく旅行していました。最近彼女はそんなに出かけていない
・Do you go to see movies very often? Not now, but I used to.
[= I used to go …(映画を観によく行きますか? 今は行かないけど以前はよく行っていました)・
● 通常、used to [do] の疑問文は、Did (you) use to …? / 否定文は、didn’t use to となります。
※ 疑問文 Did you used to..? | 否定文: used not to.. / didn’t used to .. という形もあります。
・Did you use to eat a lot of sweets when you were a child? (子供の頃甘いものを沢山食べていましたか)
・I didn’t use to like him. 又は I used not to like him. (彼のことは好きではありませんでした)
・
● used to は、「○○ということが以前は当てはまっていたが、今はもうそうではないこと」にも使われます
・This building is now a book store. It used to be a restaurant.
このビルは現在本屋です。以前はレストランでした
・I used to think he was unfriendly but now I realize he’s a very nice person.
彼はよそよそしいやつだと思っていたが今は彼のことをとてもいいやつだとわかっている
・I’ve started drinking tea recently. I never used to like it before.
最近紅茶を飲み始めました。以前は好きではありませんでした
・Anne used to have very long hair when she was a child.
アンは子供の頃とても髪が長かった
▢ used to [動詞の原形] とよく似た表現に be
used to [名詞]/[動名詞] (~に慣れている) があります。
※ 混乱する可能性があるため、二つを一緒に整理して覚えることをお勧めします [高校]。
※ used to と be used to ⇒ コチラ
▢ 洋楽における
would と used to
※ お気に入りの曲に文法的な要素が含まれていれば、その文法的な要素を意識しながら聞くことによって楽しく勉強をすることができます。
※ 歌手名と曲名を使ってネットで検索すれば、曲を紹介している公式なホームページなどで曲を聴くことが可能な場合があります。
… 下に検索ワードを記載しています。曲を聞いたことがなければ、検索してぜひ聞いてみてください。
※ 歌手名と曲名と lyrics という言葉を使ってネットで検索すれば歌詞を紹介しているサイトを探すことができます。
※ lyrics ⇒ コチラ
● Carpenters の「Yesterday Once More」という曲の中に、過去の習慣を表す would
が使われています。
・When I was young, I’d listen to the radio waiting for my favorite songs.
若かった時、お気に入りの曲を待ちながらラジオを聞いていたものでした。
※ I’d … I would の短縮形
… 歌の中で I’d と歌っているといくら言われても、聞き取るのは至難の業です。省略などが起きる一つの要因かもしれません。
※ waiting … [現在分詞] … 詳しい説明は ⇒ コチラ
※ when … [接続詞] ⇒ コチラ
※ the radio … [冠詞] ⇒ コチラ
〇 検索に使用する単語: 「Carpenters Yesterday Once More 」「Carpenters Yesterday Once More lyrics」
● Richard Marx の「Hazard」という曲の中に、過去の習慣を表す used to が使われています。
・We used to walk down by the river. She loved to watch the sun go down.
私たちは川のそばを歩いたものでした。彼女は太陽が沈むのを観るのが大好きでした。
※by [前置詞]「~のそばに、~のそばで」
※ the sun … [冠詞] ⇒ コチラ
※ watch the sun go down …[太陽]が[沈むのを][見る] ⇒ [知覚動詞] ⇒ コチラ
〇 検索に使用する単語: 「Richard Marx Hazard」「Richard Marx Hazard lyrics」
Will you ~? [状態を表す動詞] / [動作を表す動詞] [高校]
[高校]
▢ Will you ~?など + [状態を表す動詞] / [動作を表す動詞]
※ Will you などの後に [状態を表す動詞] が来るか [動作を表す動詞] が来るかで目的が異なります。
※ [状態を表す動詞] / [動作を表す動詞] ⇒ コチラ
▢ Will you など +[状態を表す動詞] …「情報を聞く」場合に使われます。
・ How soon will I hear from you?
いつ (どれくらい早く) ご連絡いただけますか.
・Can you tell me how soon I will hear the results?
結果はいつ聞けるでしょうか。
※ tell 「教える」⇒ コチラ
・Will you
be here long?
ここに長く滞在しますか。
・Will you still be here tomorrow?
明日もまだここにいますか。
▢ Will you +[動作を表す動詞]
…「命令」や「依頼」を持ち出す時に使われます。
※ will …[助動詞] ⇒ コチラ
・Will you please turn the radio off?
どうかラジオのスイッチを切ってくれませんか。
・Will you
marry me?
結婚してくれるかい。
・Will you
do the shopping tomorrow?
明日買い物してくれない。
※ go shopping と do the shopping ⇒ コチラ