[高校]
▢ I heard Chloe call Jack. ⇔ I heard him called Jack.
・
▢ 単語
・heard [həːrd] は hear [híər] の過去形・過去分詞形です。
・call [kɔːl] call にはいくつかの意味があります。
・※ ここでは「Aを Bと呼ぶ」「を呼ぶ」という意味で使われています。
・※ call の詳しい説明は ⇒ コチラ
・Jack [dʒǽk]「ジャック (人の名前)」
・Chloe [klóui]「クロイ (人の名前)」
・※ Jack / Chloe ともアメリカのTVドラマ 24(トゥエンティフォー)に登場する人物の名前です。
・※ Chloe は辞書や 24 の字幕でも「クロエ」となっていますが、発音記号や実際に聞いた感じでは「クロイ」です。
・
▢ 見た目が似た二つの文があります。
・㋐ I heard Chloe call Jack.
・㋑ I heard him called Jack.
・
・● 2つの文はどちらも正しいのでしょうか。
・・ ⇒ 両方とも正しい英文です。
・● どちらも正しいとすると、どう違うのでしょうか。
・・ ⇒ 2つの文章は次のような意味になります。
・・㋐ I heard Chloe call Jack.
・・・ クロイがジャックを呼ぶのを聞いた
・・㋑ I heard him called Jack.
・・・ 彼がジャックと呼ばれるのを聞いた
・
▢ 説明
・● hear は[知覚動詞]と呼ばれています。
・・※ [知覚動詞]の説明は ⇒ コチラ
・・※ [知覚動詞]の後ろには [動詞の原形]と[動詞の-ing形]が来る形がよく知られていますが、㋑ は[過去分詞]が使われています。
・・・※ [知覚動詞]の後ろに来る [動詞の原形]と[動詞の-ing形] で意味が異なります … 詳しい説明は ⇒ コチラ
・
・● 2つの文章を I heard を除いた形にしてみます。
・・㋐ Chloe called Jack.
・・・ クロイがジャックを呼んだ
・・㋑ He was called Jack. [= Someone called him Jack.]
・・・ 彼はジャックと呼ばれた
・・・※ ㋑ の英文は「~された」という[受け身]の意味のため [過去分詞形]になっています。
・
・● 聞いたことや何かが起こったことについて言う時 [知覚動詞]+[目的語]+[過去分詞] が使われます。
・・※ [知覚動詞]: hear / feel / see / watch など
・・※ feel+[目的語]の後は[再帰動名詞]がよく使われます。
・・・※ [再帰動名詞] の詳しい説明は ⇒ コチラ
・・・I haven’t heard the song sung before.
・・・以前その歌が歌われるのを聞いたことがない
・・・I felt myself thrown forward.
・・・前方に投げ飛ばされるのを感じた
・・・I heard Chloe call Jack. (能動的な意味)
・・・クロイがジャックを呼ぶのを聞いた
・・・I heard him called Jack. (受動的な意味)
・・・彼がジャックと呼ばれるのを聞いた
・
I heard Chloe call Jacke. ⇔ I heard him called Jack.
[動詞]+[動詞-ing形] をまとめてみました
[中学][高校]
▢ [動詞A]+[動詞B の-ing形] をまとめてみました
※ [ア] ~ [エ]のどのタイプになるかは、ほぼ [動詞A] によって決まります。
[ア] [動詞A]+[動名詞]「~することが(を)…である」[中学][高校]
● 例: He enjoyed
listening to stories at night. (夜には話を聞いて楽しみました)
[動詞]を二つ続けることはできません。[動詞A]+[動詞B]の場合は、後ろの[動詞B]の形を変えることが必要です。
※ [動詞B]の形は、[不定詞]にする方法と[動名詞] にする方法があります。
[動詞B]がどのような形になるかは、[動詞A]によって4つのパターンがあります。
a) [動詞A]+[不定詞] を好む
b) [動詞A]+[動名詞] を好む
c) [動詞A]+[不定詞] / [動詞A]+[動名詞] 両方 OK な動詞 (ほぼ同じ意味)
d) [動詞A]+[不定詞] / [動詞A]+[動名詞] 両方 OK な動詞 (異なる意味)
※ [不定詞]の説明・復習は ⇒ コチラ
※ [動名詞]の説明・復習は ⇒ コチラ
※ [動詞A] and [動詞B] の and の省略 [動詞が二つ続く例] ⇒ コチラ
[イ] go +-ing「~しに行く」[中学][高校]
● 例: I went
shopping with a friend. (友達と一緒に買い物に行った)
※ 趣味などでどこかに出かける時に使います。
※ go と -ing の間に単語が入る場合があります: go mountain climbing (山登りに行く)
※ go+-ing の詳しい説明は ⇒ コチラ
[ウ] do+[動詞]の ing形 …「~をする」… [2022年06月01日追加]
● 例: I went to town to do some shopping. (買い物をしに町へ出かけた)
● 例: I like listening to the radio when I’m doing the ironing. (アイロンがけをしている時にラジオを聞くのが好きです)
※ この表現にはいろいろ条件などがあります。詳しい説明は ⇒ コチラ
※ go shopping と do the shopping の記事 ⇒ コチラ
[エ]「~しながら…する」[高校]
● 例: He came
running. (彼は走りながらやってきた)
※「~しながら…する」の詳しい説明は ⇒ コチラ
※ [動詞A] と [動詞B]の間に単語が入る場合があります。
[オ] need+ –ing「~することが必要」[高校]
● 例: This house needs
repairing. (この家は修繕が必要だ)
※ need to be [動詞B の過去分詞形] ⇔
need [動詞B の -ing形]と書き換えができます
※ 記入漏れの「の[過去分詞形]」を追記しました(2021年09月28日)
※ この [エ]で使える動詞Aは need 又は want です
※ need+ -ing の詳しい説明 ⇒ コチラ
▢ -ing がつく用法や単語のまとめ ⇒ コチラ
[現在分詞]「~しながら…する」[高校]
[高校]
▢ [現在分詞]「~しながら…する」
・※ 下記の「1⃣2⃣3⃣」の項目に沿って説明していきます。
1⃣ 語順
・※「~しながら」「…する」を英語にする場合: 日本語と英語では語順が逆になります
・・ ⇒ 英語の語順は「…する」「~しながら」となります。
・・・※ 語順に関しての説明は ⇒ コチラ
2⃣「~しながら」は [現在分詞] です ⇒ 形は [動詞] の-ing形 になります。
3⃣ 代表例:
・・それでは上記に注意して、例文「彼は走ってやって来た (走りながらやって来た)」を実際に作ってみます。
・・主語: He / 動詞: came /「走って (= 走りながら) [現在分詞]」: running
・・He came
running. となります
・・※ 上記の文は、基本的な単語が3つなので代表例として 覚えてしまいましょう。
・・※ 見慣れないうちは違和感があるかもしれませんが、
・・・ 同じような例をいくつか見たり、自分でも作文するうちに次第に違和感が薄れていくと思います。
・
▢ 例文
・He stood on the curbstone waiting for the light to change.
・縁石の上に立って信号が変わるのを待っていた
・We sat around the kitchen table for hours eating brunch.
・私たちは遅い朝食を食べながら何時間も台所のテーブルを囲んで座っていた
・Hachikō, the dog, stood patiently waiting for his master’s return.
・ハチ公はじっと主人の帰りを待っていた
・Anne sat in the sun, reading a book.
・アンは日なたに座り読書していた
・He sat
reading a paper.
・腰をおろして新聞を読んでいた
・They spent the whole night talking.
・かれらは一晩語り明かした
・When I was young I’d listen to the radio waiting for my favorite songs.
・若い頃お気に入りの歌を待ちながらラジオを聴いていたものでした (カーペンターズ Yesterday Once more)
・※ I’d listen は I would listen の短縮形。過去の習慣を示す would の説明は ⇒ コチラ
・
▢ 補足説明
・● この「~しながら」を表す現在分詞 [-ing形]は、[副詞]のような使われ方をしています。
・<副詞の場合> Snails move
slowly. (カタツムリはのろのろ動く) の文の slowly が[副詞] :
・・「のろのろ」が、[動詞]「動く」を説明しています。[副詞]の位置は動詞のすぐ後ろ
・<現在分詞の場合> He came
running. (彼は走りながらやって来た)の文の running が[現在分詞]:
・・「走りながら」が[動詞]「やって来た」を説明しています。[現在分詞] の位置は、動詞のすぐ後ろ。
・※ [副詞] の主な働きの一つが動詞を説明…「〇〇のように□□する」の「〇〇のように」に当る部分]
・※ [副詞]の説明 ⇒ コチラ
・
・● go -ing形 と混同しないように整理して覚えましょう。
・・※ [現在分詞]を使って「~しながら…する」を表す場合、[動詞]と[現在分詞]の間に単語が入ることもありますが、
・・・ He came
running. のように [動詞]と[現在分詞]が続くことがあります。その場合、go -ing形 と見た目が似ているので注意が必要です。
・・※ go -ing形 の復習・確認は ⇒ コチラ