need / want + [動詞 -ing形] 「~する必要がある」
[高校]
▢ need / want + [動詞 –ing形]「~する必要がある」
▢ need
to be [過去分詞] は need [動詞 –ing形] と言うことができます [特にイギリス英語]
※ need to be [過去分詞] の
・to be は [不定詞]、
・be [過去分詞] は [受け身] になります。
なので、need to be [過去分詞] は ⇒ [不定詞]と[受け身]の合わせ技になります … 「~されることが必要だ」
※ [不定詞]「~すること」⇒ [不定詞]の名詞的用法 … 説明・復習は ⇒ コチラ
※ [受け身] の説明は ⇒ コチラ
・This machine needs
to be repaired. … この機械は「修理されることが」「必要だ」
・This machine needs
repairing.… この機械は「修理することが」「必要だ」
▢ 補足説明
この表現で、まず押さえておきたいのが、This house needs to be repaired. の文で
① need の後に[不定詞]が来るのが基本の形だということです。
② 次に、その[不定詞]の代わりに repairing と[動名詞]を使って言うことがあるということです。
※ ここで repairing と表していますが、受け身の意味も含まれています。そして修理されるのは[主語]の This house になります。
その下に書かれた The house needs being repaired. も正しい言い方のように、
もしくは、このような言い方もあるように思えるかもしれませんが間違いなのです。
※ 別な見方をすれば、I need a pen. (私はペンが必要だ) の pen の代わりに、repairing を使って
・This house needs [repairing]. (この家は [修理] が必要だ) … と考えれば理解しやすいかもしれません。
※ I need a pen. でペンが必要なのは I (私)で、This house needs repairing. で [修理] が必要なのは This house になります。
・・
▢ 例文
・This house needs to be
repaired.
・This house needs
repairing.
この家は修繕が必要だ
・This chapter needs
to be rewritten.
・This chapter needs
rewriting.
この章は書きなおさなければならない.
・This grass needs
to be cut shorter.
・This grass needs
cutting shorter.
この芝はもっと短く刈る必要がある.
※ grass と glass ⇒ コチラ
・The present law needs to be modified.
・The present law needs
modifying.
現在の法律は修正する必要がある
※ present と pleasant ⇒ コチラ
※ law とlow ⇒ コチラ
・His performance needs
to be polished.
・His performance needs
polishing.
彼の演技は磨きをかけなければいけない.
・This pencil needs
to be sharpened.
・This pencil needs
sharpening.
この鉛筆は削る必要がある
・The roof needs
to be repaired.
・The roof needs
repairing.
屋根は修繕が必要だ
● 2022年04月発売の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム 」(英語名 Spider-man No Way Home)にも、両方の言い方が使われていました。
・Hey, I told you, I don’t need fixing. (言っただろう、(治すことは)必要ない)
・We don’t need
to be fixed. [おれたちには(治すことが)必要ない]
● 2022年03月発売の映画「キングスマン:ファースト・エージェント 」(原題: The King’s Man)にも、need+-ing が使われていました。
[Father]I shouldn’t have brought you here. We need to get home where I can protect you.
[Son] I just protected you. I didn’t need
protecting. (ボクは守ってもらわなくよかったんだ)
・・
▢ want
to be [過去分詞] は want [動詞 –ing形] と言うことができます [特にイギリス英語]
※ この場合の want は need を意味しています … 形式ばらない英国英語。
・That dog wants a clean. (あの犬はきれいにする必要がある)
▢ 例文
・This coat wants
to be cleaned. (= This coat needs
to be cleaned. )
・This coat wants cleaning. (= This coat needs
cleaning. )
このコートは洗濯が必要だ。
▢ [補足説明] 特定の動詞の後の ing形が「受け身」の意味を持つことがあります。
※ [動詞A] to be [動詞B]の過去分詞形 = [動詞A]+[動詞B]の-ing形 となります( need の項目の説明と同じになります)
※ 特定の動詞とは、deserve や require などです。上記で説明した need や want も含まれます。
● deserve [dizəːrv]「値する」
● require [rikwáiər]「必要とする」
※ deserve, require とも高校で覚えたい単語です。
※ この使い方は、どちらかというとアメリカ英語よりイギリス英語でよく使われるようです。
▢ 例文
・His article deserves
reading. = His article deserves to be read.
彼の論文は読む価値がある
・Those children require
looking after. = Those children require to be looked after.
あの子供たちは世話をしてやる必要がある
□ [人]+ need / want / prefer / would like [物]+[動詞の過去分詞] … 2023年03月03日追記
※ ここで説明する内容は、前(ここより上の部分)で説明している内容と似ていますが異なっています。
整理して考えないと混乱してしまう可能性があるので注意してください。
※ ここで説明する内容は、[主語] が [人]の場合です ⇔ 前に説明している内容は、[主語] が [物]の場合です。
※ 前の部分で説明している内容と、ここで説明している内容を例文を使って示します。
この家は修繕が必要だ
・This house needs to be repaired. … [前の部分で説明]
・This house needs repairing. … [前の部分で説明]
・We need this house repaired. … [ココで説明]
・We need this house to be repaired. … [ココで説明]
・We need this house repairing. … [ココで説明]
・We need to have this house repaired. … [別の記事で説明]
※ この文には[使役動詞] have が使われています … 詳しい説明は ⇒ コチラ
□ 次の形の英文で「[人]が[物]が~されることが必要(need)」などと言うことができます。
〇 形:[人]+need/ want/ prefer / would like [物]+[動詞の過去分詞]
〇 to be: [動詞の過去分詞] の前に to be を追加することもできます。
※ to be の アリ/ナシ はほぼ同じ意味と考えてください。
・Be careful when washing those cups! I don’t want them [to be] broken.
そのコップ洗う時に気を付けてくれよ。割って欲しくないんだよね。
※ washing の代わりに when you wash と言うことも可能です … 詳しい説明は ⇒ コチラ
〇 need + -ing : 動詞が need の場合のみ、[過去分詞]の代わりに -ing 形を使うことができます。
※ [過去分詞]の代わりに -ing形を使っても意味は同じです。
※ -ing形を使った場合、その前に to be を使うことはできません。
・I need this house repaired.
・I need this house repairing.
X I need this house to be repairing. … この言い方はできません。