[動詞の原形]で始まらない[命令文]
[高校][一般]
□ [動詞の原形]で始まらない[命令文]
▢ まず、[命令文](命令形)の復習です。
※ [命令文](命令形) は [主語]がなく、[動詞の原形]で始まります。
※ [命令文](命令形) は「~しなさい」「~しないでね (~するな)」という日本語になります。
※ [命令文](命令形) の詳しい説明は ⇒ コチラ
▢ 実は、[命令文](命令形)の中には、[動詞の原形]ではなく、[主語]に見えるモノから始まる場合があります。
この形を知らなかったり、見たことがないと、「文章が間違えているのではないか」とか
「何が起こっているのか」などと考えて混乱してしまうことが考えられます。
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〇 例えば、次の英文です。
・You
be a prince.
この英文を見た時に、多くの人は、
・「be とあるけど、are の間違いではないの?」とか
・「助動詞が抜けたり、付け忘れ? もしかしたら省略?」とか
・「もしかしたら仮定法が使われているの?」… と考えてしまうのではないでしょうか。
〇 You
be a prince. の日本語訳は「王子様をやってね」とか「王子様演じてね」となります。
▢ 下記が説明になります。
▢ You が入っていますが、命令文になります … 命令文なので動詞の原形 be が使われています。
▢ 命令形には通常主語がありませんが、[命令文]の中には、次のように[動詞]の前に[主語]のように見えるモノがくる場合があります。
㋐ 誰に言っているかはっきりさせるために[命令文]の前に名詞・代名詞を使うことができます。
・ Anne
come here – everybody else
stay where you are.
アンはここに来て – 他のみんなはそこにいて
※ 普通の [主語]+[動詞]の文(現在形)であれば、動詞は comes / stays となります。
・ Somebody
answer the phone.
誰か電話に出て
※ 普通の [主語]+[動詞]の文(現在形)であれば、動詞は answers となります。
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㋑ 説得や怒りを暗示しているのを強調する時に、[命令文]の前に You を使うことがあります。
・ You
just sit down and chill out for a while. (君はただ座って少しくつろぎなさい)
・ You
take your hands off me! (君の手を私から離さないか)
※ 上記の2つの英文では、[動詞]の原形も現在形も同じ形のため、普通の [主語]+[動詞]の文のようにとらえてしまう可能性があります。
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