Would you like something cold to drink? 「冷たい飲み物はいかがですか」
[重要]
□ Would you like
something cold to drink? 「冷たい飲み物はいかがですか」
□ I would like something hot to eat. 「何か暖かい食べ物が欲しい」
※ この2つの文は、参考書などで必ずと言って取り上げらている定番の文章です。
この2つの文に絞って説明したいと思います。
※ この文が出てくる文法的な項目は「[不定詞]の[形容詞的用法]」になります。
□ ポイント
※ Would you like something cold to drink? という1文の中にもいろいろな文法の要素が入っています。
ポイントをつかんでこの1文をしっかり覚えておけば、いろいろなところで役に立ちます。
● want = would like 「欲しい」「いただきたい」
※ want を would like は同じ意味ですが、would like の方がより丁寧(ていねい)な言い方になります。
※ want = would like の詳しい説明は ⇒ コチラ
※ want を使った時と would like を使った時では、疑問文にする時の仕方が異なります。
[練習] 次の英文を[疑問文]にしてください。
※ [主語] は You にしています。答えは表示していません。
・ You want some water.
・ You would like some water.
● some / some- が疑問文に使われている
※ some は[肯定文]に、any は[疑問文] や [否定文] に使われると聞いたのに、
なぜこの文では some が [疑問文]に使われているのでしょうか?
※ some / any の詳しい説明は ⇒ コチラ
● something という特殊な単語
※ 後ろに thing が付く something / anything / nothing の説明は ⇒ コチラ
① something を cold などの [形容詞] と一緒に使いたい場合は、普通の[名詞]とは異なり、
[形容詞] は、soething の後ろに置きます。
② something は「何か」「もの(こと)」という意味ですが、something cold を日本語にすると
「何か」[冷たい]「もの」と、日本語を続けてではなく、分けて使うことがポイントとなります。
● something to drink / something to eat 「飲み物」「食べ物」
□ 英語を学び始めたころに、「食べ物」と言って思いつくのは food で、「飲み物」と言ってまず思いつくのは drink ではないでしょうか。
それでは、なぜ「飲み物」「食べ物」をこれらの food や drink という単語を使わないで、わざわざこのような長い言い方をするのでしょうか?
food はどちらかと言うと、日常生活で使う言葉というより「生命を維持したり成長するために取り入れる食料・飲食物」のような響きになります。
一方、 drink には「飲む」という意味と、「飲み物, 飲料」という意味があります。ただ、drink には「お酒, アルコール性飲料」という意味もあるため、
drink というより多少長くても something to drink を使った方が確実に「お酒」ではなく「飲み物」と伝えることができます。
・Do you want a drink?
一杯どう?
※ a drink は通常お酒を意味しています。日本語でも(大人が)、「いっぱい飲みに行こうか」と言っているのは、
コーヒーやお茶、炭酸飲料などではなく「お酒」のことを言っています。
● [不定詞] の [形容詞的用法]
※ [名詞]+[不定詞] という形をしています。[不定詞]が前の[名詞]を説明しています。
※ 意味は、下記の ㋐ と ㋑ の2つの可能性があります。something to drink / something to eat は、㋑ の意味で使われています。
[形容詞的用法]の日本語を「~するための[名詞]」や「~しなればならない[名詞]」しか覚えていない人が多いようです。
特に下記の ㋑ の日本語を覚えておくことで応用範囲が広くなります。
㋐ [~すべき] ⇒ [名詞]
・I have a lot of things
to do today.
[私は]今日するべきことがたくさんあります。
・㋑ [~することができる] ⇒ [名詞]
・I have no book
to read.
私には読むことができる本がない
※ 読むことができない本とは、例えばフランス語で書かれている本とか、内容が「素粒子論」などという難しい本
もしくは以前に既に読んでしまっている本などがあります。ですので、「読むことができる本」とは
このような種類の本でないことを言っています。
※ [形容詞的用法]と、[副詞的用法]は、時に混同・混乱しやすいです。別途説明します ⇒ コチラ [準備中]
※ [不定詞] の [形容詞的用法] と呼ばれています … 詳しい説明は ⇒ コチラ