変化を表す get / become / come to [中学][高校]
[中学][高校]
▢ 変化を表す get / become / come to
「~の状態になる」(ある状態 ⇒ 別の状態に変化する)を表すのには、次の3つがあります。
①
get+[形容詞]
②
become+[形容詞]
③
get+[過去分詞] (形容詞) があります。
ちょうど be動詞を get や become で置き換えたように見えます。
▢ 変化を表す get / become を使った例
① I hope you will get better soon.
早く元気になってね
① It is getting dark.
暗くなってきた[日が暮れてきた]
※ is getting … [現在進行形]「以前に始まり、まだ終了していない」ことを言う時 ⇒ コチラ
② We became very hungry.
お腹がすいてきた
③ They got married.
彼らは結婚した … この表現は普通に使われます。
※ They were not married.結婚していなかった ⇒ (got married: 変化を表す) ⇒ They are married. 結婚しています
※ ここで、married が動詞の過去形や過去分詞形だと思うと、動詞が2つ続き違和感があるかもしれませんが
happy や hungryのような [形容詞]に見えれば違和感が減るのではないでしょうか(実際、[形容詞]です)。
③ Let’s get started.
さあ、始めよう … この表現もよく使われます。
▢ 教科書[中学]の例
① To save money, William and his family went to bed when it got dark. ③ L-07
お金を節約するために、ウィリアムと彼の家族は日が落ちたら寝ました。
① I fell into a slump,
got injured, and was not at my best.
私はスランプに陥り、けがをし、最もよい状態ではありませんでいした.
※ この文章では、and を使って[動詞] を3つつないでいます … [接続詞] and ⇒ コチラ
② For these reasons, manga has become very popular in the last few decades. ③ L-02
こうした理由で、マンガはここ数十年間で大変な人気になりました。
② About a month after the sports day, Sadako suddenly became sick. ③ L-04
運動会の約1か月後、禎子さんは突然病気になりました。
▢ 表現の輪を広げよう [高校][中学] … Here We Go! 2⃣ Unit6 で登場
● come to+[動詞] … get / become 以外の「~になる」
動詞には、be動詞や like などの「状態を表す動詞」と、run などの「動作を表す動詞」があります。
※ 「状態を表す動詞」と「動作を表す動詞」⇒ コチラ
「状態を表す動詞」だけでは「~になる」ということが表現できない時があります。
例えば、
[以前] I didn’t like him before. (以前、私は彼のことが好きでなかった) … 彼はいつもムスッとしていて「いけすかん」やつだなと思っていた。
[ある時] バスの中で彼がおばあさんに席を譲るのを偶然見かけた時に彼のことが好きになった。
[現在] I like him now. (今は彼のことが好きである)
上記で「好きになった」と言うには come to を使って次のように言うことができます。
I came to like him when I saw him give up his seat to an old woman. (彼がおばあさんに席を譲るのを見た時に彼のことが好きになった)
[下の絵の説明]
[以前] I didn’t like vegetables before.
以前、野菜が好きでなかった
[ある日] 志麻さんが作ってくれた野菜炒めを食べて野菜が好きになった。
※ 志麻さんとは「伝説の家政婦」と呼ばれている料理の達人です。実話ではないですが、志麻さんが作った料理なら野菜嫌いも直りそうそうでしょ。
[現在] I like vegetables now.
今は野菜が好きである
上記で「好きになった」と言うには come to を使って次のように言うことができます。
・I came to like vegetables when I ate stir-fried vegetables Shima-san cooked.
志麻さんが料理してくれた野菜炒めを食べて野菜が好きになりました
▢ 例文
・He came to love Japanese knives. 2⃣ Unit 06
彼は和包丁が大好きになった
・Lately I’ve come to dislike greasy food.
私はこのごろ脂っこい食べ物が~になった.
・Because everyone teased him about being short, he came to dislike school intensely.
みんなが寄ってたかって背が低いことをはやしたてるものだから, 彼はすっかり学校が嫌になってしまった.
・After that I really came to hate him.
それ以来私は彼のことが大嫌いになった.
・They came to love each other.
彼ら二人は愛し合うようになった
・She came to love him.
彼女は彼に恋心を抱くようになった
▢ 「~になりたい」は、I want to be なのか I want to become なのか … [高校] [2022年01月12日追加]
「私は先生になりたい」を ㋐
I want to become a teacher. と言っても
㋑
I want to be a teacher. と言ってもOKです。
ただし、㋑
I want to be a teacher. の言い方の方がよく使わます。
⇒ まず、両方の英文を見たり聞いたりした時に意味がわかることは大切です。
自分で英文にする場合は、become ではなく be を使い、㋑ I want to be ~ と言うようにしましょう。
● become を使った場合と、be を使った場合の違いは下記のイラストのようなイメージになります。
become が変化を表しているのに対して、be は変化した後のことをいっています。
I want to be a teacher. を厳密に訳すと、日本語では不自然に聞こえますが「(私は) 先生でいたい」と言ったところかと思います。
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