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桶とザル

2023-08-17英語の勉強方法(高校)

桶とザル
桶とザルの話を聞を聞いたことはないでしょうか。
これは中学の一日入学の時に、校長先生から直接聞いた話です。何かをもとにお話しされたと思うのですが出典はわからないでいます。
まず、桶に水をすくってザルに入れる場合を考えてみます。一生懸命桶に水を汲んでザルに入れようと何回試してみてもザルにはいっこうに水がたまりません。
次にザルで水をすくって桶に入れた場合はどうでしょう、桶のように水は汲めませんが、ザルのアミにはわずかですが水滴がつき、それが桶に入ります。
1回に桶に入る水の量はごくわずかかもしれません。ただそれを何回も繰り返すことによっていずれ桶は水で一杯になります…と言うような話でした。

この話には続きがありました。この「桶とザル」の関係を「教師と生徒」の関係に置き換えて考えるのです。
教師がいくら優秀でも、生徒に全くやる気がないと生徒には水(知識)がいっこうにたまりません。
逆に先生がそれほど優秀でなくても生徒にやる気さえあればそのうち生徒には水(知識)がたまっていく…というものでした。
なるほどと感心したのを覚えています。この話を聞くと、学ぶ側にやる気さえあれば、勉強はいつでもどこでもできるように思えます。

この話を覚えていて「別に学校に行かなくてもやる気さえあれば独学でも勉強できる」とずっと思っていましたが、
ある時この考えを少し変えさせられるような出来事がありました。
それは、「電気磁気学」というかなり専門的で難しいことをある先生から教わったときのことでした。
その先生は難しいことを易しい言葉で分かりやすく教えてくれたのでした。
もしこれを独学で勉強していたら、理解すらできていなかったかもしれないと思いました。
たとえ理解できたとしてもかなりの時間がかかっていたに違いないとも思ったのです。
難しいことを自分の力だけで理解できた時はうれしいもので、その分自分の力になるものです。
ただ、全てのことを独学だけで学ぶことは必ずしもいいことではないように思えます。時間もかかります。
もしかしたら途中で嫌になり挫折してしまうかもしれません。

勉強に限らずスポーツでも、誰かに教わらず自分の力だけで長く努力していると「これはこういうことなのか…」とハッと気づくことがあります。
確かに、これ自体は大切なことでです。
ただ、誰から教わるより自分で見つけるほうが普通は時間がかかるものです。
もし、もう少し早くわかっていたら…、もし、もう少し早く知っていたら…もっと実力が上がっていたのではないだろうか、
もっといい成績も残せていたのではないか…と思う人も少なからずいるのではないでしょうか。
とくに誰から教わらなくても自分の力だけでも一流になれる人が、実際います。
ただこれはほんの一部の特別な人であることが多く、ほとんどの人は優秀な指導者に指導してもらうことにより、より伸びていくもののような気がします。
教える側と教わる側には「相性」のようなものがあり、必ずしも優秀な指導者や教師が全ての人の力を伸ばせるものでもないように思えます。
ただ、本人のやる気だけでなく、教える側の教え方や指導のし方によって、教わる人の力になる場合も多いのではないでしょうか。
指導者や教師により、やる気が出たり、あまり好きではなかったことが好きになることもあります。

最近は、勉強などを Youtube などで教えているものも数多くあり、中には勉強の手助けになる質のいいものもあるようです。
このようなものを利用して勉強することが「独学」なのかどうかの境界線を引くのは難しくなってきています。
ただ、そのような定義とか境界線はそれほど重要なことではありません。
いい教師、いい指導者、いい教材やいい方法に出会って、何かを好きになったり自分の実力を上げていくことの方が重要だと思えます。

※ ザルは英語で sieve [sÍv] と言います ⇒ コチラ