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東京オリンピック 柔道

話題 (その他・英語に関係ないもの)

東京オリンピック 柔道 [ご参考]
※ この記事は正しい前提で読まないようお願いいたします。

東京オリンピックが終わり、今回、日本は金メダルだけでも過去最高の27個を獲得しました。
いろいろな種目がある中で柔道が獲得したメダル数は群を抜いていました。金メダルは全体の三分の一に当たる9個を獲得し過去最高だったそうです。
オリンピックが終了した直後に、テレビではメダリストを迎えてオリンピックに関するお話を聞く番組がいくつかありました。
その番組の中で、日本の柔道が今回これだけのメダルを獲った理由を尋ねたところ、
柔道で金メダルを獲得したウルフ・アロン選手によると、それまでの日本の柔道は根性とか精神論とかが重視されていたのが、
勝つためには何をしなければならないかということを科学的に分析して考えるようになったということらしいのです。
たくさんのメダリストを出すことができた理由は他にもあるかもしれませんが、それまでの根性とか精神を重視する方向から、
どうすれば勝つことができるか科学的に分析したり考える方向になったことは大きなことだと思われます。

勉強においても同じようなことが言えると思われます。
漢字を覚えるのに、「一つの漢字をノートに百回書く」ような宿題を出されたことはないでしょうか。
このように、「一つの漢字を100回書く」という勉強法は「とりあえずがむしゃらに回数をやる」という根性とか精神論に近いものを感じます。
この種の勉強法は楽しいというより、どちらかというと苦痛を伴います。
しかも勉強している子は「金メダルを獲る」というような明確な目的があるわけでなく「やらされている」ような感覚さえ持っています。
早く苦痛から逃れたいと思えば、「十」という漢字を100回書くのにも横棒の「一」を100回書き、
その後に続けて縦棒の「|」を100回書くような作業をしてしまいます。

英語の勉強に関しても同じことが言えます。
同じ単語を、ただがむしゃらに何回もノートに書いたりするのは勉強が作業になってしまう危険性もあります。
たとえば act という単語を100回書くような宿題が出た場合、早く終わらせようと思えば最初に a を100回書き、その後に c を a に続けて100回書き、
最後に ac の後に t を100回書くようなことを行う人がでてもおかしくありません。
このようなやり方では、勉強ではなく、「時間を浪費するだけのただの作業」になってしまっています。
「ただがむしゃらにする」より工夫をした方がいい場合も多くあります。
例えば、元素記号を覚えるのに「水兵リーベー僕の舟…」という覚え方や、ルート2を「一夜一夜に人見ごろ」などと覚えるのも
先人が作り出してくれた「覚えやすく忘れづらくする工夫」です。
英単語などには、そういった先人の知恵のような工夫がないものも多くあります。
覚えずらい単語では、多少時間を使っても覚えやすく忘れづらくなる方法を考えた方が効率的になる場合があります。
また、単語を覚えるにしても短い期間に一気に行うより、時間を空けて同じ単語を見直した方が定着しやすいのです
詳しくは「忘却曲線」の項目で説明しています … 詳しくは(単語の覚え方の例もあります) ⇒ コチラ

「がむしゃらに努力する」とか「とりあえず頑張る」という「根性や精神論に近いもの」ではなく、
「〇〇時間勉強しよう」とか「〇〇時間勉強した」…という「質より量を重視する」のでもなく
少し考えて工夫することは、英語や勉強だけでなくいろいろなことに応用がきくと思います。
以前なら残業していたところが、少しの工夫で定時で帰れるようになるかもしれません。
会社のための「効率化」というより、自分のための「効率化」と考えれば少しは前向きになれるかもしれません。