「wa-」[オ系] /「wo-」[ア系] の発音
単語のつづりと異なり
▢ wa- で始まる単語は、[オ系] の発音となり
▢ wo- で始める単語は、[ア系] の発音となることが多いのです。
※ [〇系]と言っているのは、英語の場合[ア] や [オ] の発音が複数あるためです。
ローマ字につられて
wa- で始まる単語は [ワ] と、wo- で始まる単語は[オ]と誤って発音しやすい傾向にあります。
例えば、walk は[wɔːk][ウォーク]であるのについ [ワーク] と発音してしまったり、work は[wəːrk][ワーク] なのに、[ウォーク]と発音してしまったりしがちです。
特に慣れていないとこの傾向は強くなります。逆に言うと慣れてくれば正しく発音できるようになってきます。
(曖昧母音の [əː] は、ネイティブの先生から引き続き直される可能性が残ります)。
少し厄介だと思われるのが、日本語に入り込んでいる英語です。warning は英語では[wɔːrniŋ]と[オ]の発音なのに、日本語では「ワーニング」となっていることがほとんどです。
下手に英語の発音で言おうものなら、「ワーニング」だと直されたりします (東京都知事は、新コロナの会見でちゃんと「ウォーニング」と言われていました)。
下記の表にはありませんが、award は、英語では[əwɔːrd][アウォード]という発音です。
最近は[アウォード]と呼ばれる機会も増えていますが、相変わらず「アワード」の発音が市民権を持っているようです。

以前 「ムスタング」と呼ばれていた車は「マスタング」に変わりました。「ネッスル」と呼ばれていた飲食品のメーカーは「ネスレ」に変わりました。
日本語でもオリジナルの発音に近づける動きはあるようです。
ここまで書いてきたことと矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、日本語になっている単語の全てを英語の発音にするのには違和感もあるのが正直なところです。
camera を、英語の発音に近い「キャメラ」と発音する芸能人の方がいます。
個人的な意見になりますが、日本語の中では「キャメラ」より「カメラ」の方がなぜか心地よいのです。
年配の方の中には「ティー」という発音ができなくて「テー」と言われる方もいらっしゃいます (ミルクティーではなくミルクテーとなります)。
これはもともと日本語には「ティー」という発音がなかったためです。言葉は生き物で、時代とともに変わっていきます。
商品名なのでそう発音するしかないものがあります。ケイン小杉が「リポビタンDX」のCMに出ています (2021年現在)。
英語ネイティブの彼が「リポビタン デーエックス」 と言っているのには少し違和感を感じてしまいます。
これらは、個人的に快適かどうか違和感を感じるかどうかとは別なことのようです。
■下の一覧表は、wa- と wo- で始まる単語の発音の傾向みたいなものをつかんでもらうことができるのはないでしょうか。

※ win の過去形・過去分詞形の won は、数字の one と全く同じ発音[ワン]です。
これがないと、[ワン]という発音だといくら直しても、[ウォン] と言ってしまう傾向にあります。
これが[同音異義語]のいいところです。何かの機会に won を見かけたら、自信をもって one と発音してみてください。
※ [同音異義語][wʌn] one と won に関する記事は ⇒ コチラ
※ worry の発音は、[wəːri] [wʌri] 発音記号を見るとどちらも[ア]に近い発音のハズで、頭では理解していて [ア]と聞こうとしているのですが、
電子辞書などで発音を何回聞いても[オ]に近いように思えてなりません????