英語の筆記体
□ 英語の筆記体
最近は、中学で筆記体を教えていないようです。
私が中学生のころは、教科書に筆記体の書き方についての説明が載っていました。
筆記体が書けると少し「かっこいい」感じがして一生懸命練習した記憶があります。
最近、学校で筆記体を教えなくなった理由はいくつかあると思われます。
そのうちで大きい理由は、筆記体を書く機会が少なくなっていることがあります。
仕事で英語を使う場合に関して言うと、英語を手書きすることはほとんどありません。
英語で資料を作る場合も、Mail などでやり取りする場合も、パソコンを使います。
パソコンでは、ブロック体しか使いません。筆記体の出番は、ほぼありません。
中高生は、まだノートに英語を手書きすることは普通にあります。
ただ、筆記体を学んでいた頃でもノートにはブロック体を使っていたように思えます。
これは、見やすさを重視しているからのようです。
筆記体は、手書きで長い文章を書くときにその利点が生かされます。
筆記体を習得してしまえば速く書くことができますが、その分見やすさは犠牲になります。
今は勉強にノートを使っていますが、そのうちパソコンやタブレットなどに置き換わる日がくると思われます。
そうなった時に、教師が黒板に書いて、生徒が黒板に書かれたことを自分のノートに書き写すこともなくなる可能性があります。
教師もあらかじめ作成している資料をパソコンを使ってモニターに映せば黒板に書く作業は不要になります。
ネットワーク上に資料を資料を保存しておき、その資料を使って説明する方法もあると思います。
生徒は、その資料をインターネット経由で送ってもらうかネットワーク上の資料を参照できれば、ノートに書き写す作業をしなくて済みます。
それまで、黒板に書かれていた内容を書き写すために使って時間を覚えたり練習するために使うことができるのです。
イギリスやアメリカでは、パソコンが登場する前からタイプライターがありました。
以前タイプしていた代わりにしていた代わりにパソコンを使って文章を作る変化はあっても、
日本に比べて、仕事では手書きする機会はもともと少なかったかもしれません。
プライベートでも、以前は手紙やFAXを使って行っていたやり取りも、
Mail や SNS などの手段を使うやり取りに代わってきていると思います。
このように、英語を手書きで書く機会は今までもどんどん減ってきていて、これからもその傾向は続いていくのでしょう。
英語を手書きで書く機会がなくなれば、必然的に筆記体を使う必要性も無くなっていきます。
江戸時代以前に書かれた草書の文章がなんと書かれているか読めない日本人が多いと思います。
イギリス人やアメリカ人でも「筆記体で書かれた英語がなんと書かれているかわからない」という時代もやってくるのはないでしょうか。
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