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夢 (3) (将来実現させたいと思っている願い)

2023-08-16話題 (その他・英語に関係ないもの)

この記事は英語とは関係ありません正しいという前提で読まないようにお願いします

(3) (将来実現させたいと思っている願い)

今回の話題は、寝ている時に見る「夢」ではなく「将来実現させたいと思っている願い(夢)」について書いています
何が「夢」で、何が「夢」でないかの定義がはっきりしていませんが、
漠然と持っているイメージは、「夢」は、実現不可能なコトと、簡単に実現するコトの間にあるような感じがします。
子供のころに、「将来の夢」という作文を書き、それが文集に載っていたりします。
「(将来の)夢はオリンピックに出場して金メダルをとることです」と書いた人もいるのではないでしょうか。
作文を書いた時点では、オリンピックに出ることや、オリンピックで金メダルをとることは、それほど容易なことではないハズです。
そのため、この「夢」という言葉を使っているのだと思います。
同じ「オリンピックに出場して金メダルをとること」が、他の人にとっては「別なモノ」のことがあります。
日本を代表する超一流のアスリートにとって、「オリンピックで金メダルをとること」は「夢」というよりは「目標」であったりします。
自分にとって、遠い存在ではなく、手を伸ばせば届くような距離にある場合は「夢」という言葉は使わないのではないでしょうか。

「夢」は、人それぞれ異なっていていいと思います。しかも「夢」は必ずしも1つだけである必要はありません。
実現しやすそうなモノから、かなり努力しないと実現しなさそうなものまで複数の夢を持つことも悪いことではないように思えます。

以前(昭和)の代表的な「夢」は、持ち家(マイホーム)や、お嫁さんになること…などがありました。
自分の家を購入することは、多くの人にとっては大変なことで、購入した後もローンの返済に何十年とかかってしまいます。
自分の家を持つことは、簡単にできることではなく、また頑張れば不可能ではない「夢」と呼ぶのにちょうどいい位置にあったのかもしれません。
「夢」と言えるほど「マイホーム購入」は簡単にできることではなく、「夢」だと信じて多くの人が疑問にも思わず頑張ってきたのだと思います。
ただ「マイホーム購入」を「夢」としていいのだろうか…と以前から疑問に思っていました。
マイホームをもっと手軽に購入できたら、そのエネルギーを自分の趣味や興味のあることなど、もっと別なことに向けられるのではないだろうか…。
企業は、社員がマイホームを購入して多額のローンを組むことで、簡単に仕事をやめづらくしているのではないだろうか…。

時代が進み、事態はよくなるどころか悪化しているように思えます。
派遣社員などの非正規労働者が増えてきました。非正規労働者のほとんどは収入が低く、いつ辞めさせられるかわからない不安定さがあります
その非正規労働者の多くは、「マイホーム購入」は、もはや可能なコトではなくなり、「夢とさえ呼べないモノ」になってきているようなのです。
マイホームだけではありません。「マイカー」や「結婚」というモノなど、
それまで「夢」と呼んでいた多くのコトの多くが、その人たちにとって「夢」と呼べない「不可能なコト」になってきています
その日の生活をするのに精いっぱいの人に「夢を持ちましょう」…なんて、誰が言えるのでしょうか。
そして、このような「夢を持つことができない世の中」に誰がしたのでしょうか。