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鵜呑みにするのは危険

2023-08-17話題 (その他・英語に関係ないもの)

人の話や情報を鵜呑みにするのは危険
この記事が正しい前提で読まないようお願いします。何かの考えるキッカケになれば幸いです。

TVの情報番組や、インターネットで検索して出てきた情報を全て鵜呑みにしないよう心掛けた方がよさそうです。
インターネットで出てくる情報の中には、本当のように書かれている嘘の記事があるようなのです。
おそらく、それらの記事は別のサイトを見て、それらしく書かれている内容を読んで自分の言葉で書き直しているだけの場合もあります。
知らず知らずのうちに嘘の情報を拡散して多くのサイトで似たような情報が書かれているので、あたかも真実のように思える場合があります。
それらの中には「豆知識のような情報」で、仮に間違えた情報であってもそれほど実害がない場合もあります。

TVの情報番組も気を付けて観た方がいいかもしれません。
放送局が、嘘の情報を流すことは問題になるため、情報自体が嘘である可能性は低いと思います。
問題は、情報が十分でない場合です。人間は自分が不利になったり、自分のためにならないことは積極的に言わない傾向があるように思えます。
また視聴者に何かを訴えたり、納得してもらうためにあえて情報を出さない場合も考えられます。
提供している情報は嘘ではないものの、違う要素の情報を出さない場合が考えられます。
例えば、政治家が消費税を上げたい場合によく欧米など他の国の消費税率を例に取り上げらることがよくあります。
「他の国の消費税は日本と比べてこのように高いのですよ」というような説明をして他の国の消費税率の一覧を見せていた政治家やTV番組があったのを覚えています。
具体的な例や数字を出して比較し、説明をされると、「税率が上がるのは嫌だけど、仕方ないかな」と納得する人が出てくるのも不思議ではありません。
こういった数字や調査結果などの情報が使われる時に、情報を提示された側が気をつけなければならない点があります。
人を説得しよう、納得してもらおうと思っている場合、納得してもらうのに不利になるような情報は出してこないことが多いということです。

例として示した「消費税」に関しては、税率だけで議論されるような単純なものではありません。
いつも買っている食パンが仮に200円だとします。消費税率が10%だとすると消費税が20円で、食パンを220円で購入することになります。
消費税を他の国と同じように20%にしようとすると、消費税が40円になり、食パンを240円で購入することになります。
もし消費税率20%の国で同じ食パンが100円で買えるとしたらどうでしょう。
消費全が20%でも支払う税金は20円で、同じ食パンが120円で購入できることになります。
消費税率が10%の日本で食パンが税込み210円なのに、消費税率20%の別な国では120円で手に入れることができる…ということが起こりうるのです。
実際その国で生活してみた時に、消費税10%の国より消費税20%の国の方が全体的な物の値段が安く感じることもあり得ます。
別な言い方をすれば、物価も込みで考えると10%の国より、消費税20%の別の国の方が生活が楽と感じるかもしれません。
消費税を上げようとする者は、その国の物価などの他の情報を出さないこともよくあります。

このように、消費税は物価とも強い関係があります。
もしかしたら、消費税を上げようとしている人から、「日本より物価も消費税率も高い別な国の例」を示されることがあるかもしれません。
この調査委結果を見て「物価も消費税率も高い他の国でやっているのだから、日本でも消費税を上げてもしかたないな」とすぐに思ってはいけません。
消費税には、物価だけでなくその国の所得水準なども大きく関係しているのです。
スイスは物価が高いと聞きます。生卵も日本では考えられないような値段で売らているらしいのです。
ただし、スイスの給与水準は日本よりはるかに高いようなのです。バイトのような仕事でさえ最低賃金が日本円で2000円ほどと日本の倍ぐらいするようなのです。

年収200万円の人にとっては毎日食べている食パンや米などの値段が少し上がるだけでも生活が厳しくなる可能性があります。
ただし年収が数千万円とか数億円の人にとっては、たとえ食パンやお米の値段が極端な話、倍になったとしても
生活が厳しくなるようなものではなく、どうにかしなければならないと考えたりする必要も金額なのかもしれません。
以前総理大臣をされていた麻生太郎さんが、野党議員からのカップめんの値段を聞かれたのに対して400円ほどだと思っていたことを聞いて驚いた記憶があります。
麻生さんのようなお金持ちにとっては、安売りで100円ほどで購入できるカップ麺がたとえ400円でも大した額ではないのでしょう。
このように、消費税はその国の物価所得水準と大きく関係しているのです。
消費税を上げようとしている考えている人にとっては、上げることに賛成してもらえそうな情報だけ示せばいいのです。
不利になるような情報をあえて提供する理由はないのです。たとえ、そのような情報を出さなくても、示した情報が間違えていなけば「嘘をついている」ことには当たりません。
情報を受け取って何かを説得させられる側は、賢くなる必要があります
情報が嘘か本当かもそうですが、提供されている情報が本当に充分な情報量であるのか疑ってみる必要があります。
場合によっては、何か意図的に出されていない情報がないか考えたり調べたりする必要があると思います。
聞いた直後は「なるほど」と思うようなことでも、本当にそうなのか疑問に思ったり考えてみる必要もあると思います。

TVの情報番組では、解説する人もコメントをする人たちもある程度知られている人の場合が多いです。
一般の人がコメンテーターになっているのはNHKの一部の番組だけのような気がします。そのほかの情報番組はいわゆるタレントや俳優など著名人と呼ばれる人ばかりです。
違う言い方をすれば、そのような番組で解説したりコメントする人たちは、一般の人たちより収入が多い人たちです。
森永卓郎さんはその人たちの中でも経済的に弱い立場の人たちに寄り添ったコメントをしている印象を受けますが、
その他の多くのコメンテーターの人たちは、それぞれ自分の収入、自分の置かれている立場や環境でコメントをしています。
そういった番組のコメントは世間一般のコメントというよりは、少し偏っている可能性があることも頭の隅に置いておいた方がいいかもしれません。

※ [注意] 文章中に例として出している消費税は、計算しやすく、わかりやすい、10%、20%という数字を使っています。
※ [注意] 経済学などを学んだわけではないため、正しい正確な情報はそれなりの信頼できる情報源から入手しご確認してください。


それから、「パレートの法則」のところで書いていますが、人間は実験結果や調査結果をそのまま信じてしまう傾向が強いように思えます。
実験結果自体は正しいのでしょうが、その結果から別のことを推測したり、他のことに当てはめようとした時、
「当てはめる時の条件などは正しいのか」とか、「何かがすり替わっていないか」…など疑ってみる必要がある場合があると思います。
雑学的なものは聞き流しても問題ないと思います。その結果を使って何かを言わんとしている場合は特に注意が必要です。
始めて聞くことは特に「なるほど」と思いがちですが。少し疑ってみる必要はあるかもしれません。

以前、ある集まりで下のようなコーヒーカップの絵を見せられ、「とってはどちらについていますか」と聞かれました。「右側ですか…」と答えると、
「固定観念にとらわれすぎているようですね。答えは外側です」というような会話をしたのを覚えています。
その後「『成功』と聞いて何を思い浮かべますか」とかいろいろなやり取りをいくつかしました。これらのやり取り自体は雑学のようなものです。
ただ、そういった話によって「へ~」とか「なるほど」「すごいな」と思わせ、本題にはいる…ような流れだったような気がします。
このような話をしてくる人は、このような質問されたらこう回答する…などと、「プレゼン」のように事前に準備してきています。
事前に準備している側と、その場でいきなり話を聞く側では圧倒的に準備してい側の方が有利です。
こちらが別の答え方をすれば、通常それに合わせた話も事前に準備しているものです。
初めて聞く側は、そういった話に惑わされず、「相手は自分に何を求めてきているのか」を冷静になって考えることが必要になる場合があります。
場合によっては考えさせる暇を与えてくれないこともあります。そういう時はその場で何かを決めてしまわずに、後日回答するようなことも必要です。
「敵は味方のふりをする」… あるTVドラマのセリフです。相手の人は「敵」ではないかもしれませんが、
何かを説得しようとか、納得させようとしてくる人には時には注意を払う必要がある場合があります

質問に医師などの専門家が回答するようなTVの情報番組があります。
質問された医師は、すでに知られている事実でない場合は、自分の知っている事実をもとに推測して回答することになります。
回答者は素人ではなく、専門家です。回答は、あてずっぽうで適当に答えているわけではなく、知っている事実をもとに論理的に推測しているわけです。
回答が、それなりに納得させられるものだとしても、検証されたものでなければ疑ってみる必要があるかもしれません。
回答者が複数いる場合は回答内容が異なる場合があります。回答者は専門家で専門知識を持っていますが、知識のレベルや考え方は人によって異なります。
そういった要因で、同じことを聞かれても人によって回答が異なるのだと思われます。回答者が一人の場合は、別な意見がきけない分より注意が必要です。

推測が必ずしも正しくない場合の例を挙げましょう。
段ボールのそこにガムテープなどを貼る場合を考えてみます。
下の絵のように、十字にテープを貼る場合(左)と、H字のように貼る場合(右)でどちらがより重いものを入れられるでしょうか。
(段ボールが破損しないで、どちらの段ボールがより重いものを入れられるという質問です)
右の方は、全て段ボールが離れている場所(つながっていない箇所)にテープが貼られています。しかもテープは3か所貼られています。
左の方は、テープの1つが段ボールの上から貼っています。離れている箇所には別なテープも貼られています。しかもテープが貼られているのは2か所です。
このように、どちらがより重い物を入れられるテープの貼り方かを頭の中だけで考えみると、右の貼り方の方がより重い物を入れられると思う人も多いのではないでしょうか。
実際に実験をしてみると左のテープの貼り方の方が重い物を入れられるらしいのです。
専門家が、今まで得た知識をもとに頭の中だけで推測する場合、正しいことは多いと思うのですが、中には間違えている場合もあるように思えます。
頭の中だけで考えたことが全てただしのであれば、「セカンド・オピニョン」と言って、別の医師に問い合わせしてみることは意味のないことになってきます。
(※「セカンド・オピニョン」の意義には、医師の考え方だけでなく、検査内容や専門分野の違いなどもあると思われます)

このように、頭の中だけで推測するのは、それが専門家の意見であっても全てを鵜呑みするのは注意が必要だと思われます。