see / meet 「会う」の使いわけ
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see [síː]
※ see の変化 ⇒ コチラ
※ see / sea / she の発音 ⇒ コチラ
● see には「~を見る」「わかる、理解する」という意味があります。
・ I saw cherry blossoms in the schoolyard. (私はサクラの花を校庭で見ました) ① L-09
・ I see. (なるほど)(そうなんだ) ② L-03 1⃣ U-04 1⃣ U-05
● see には、他に「~と会う」という意味もあります。
「~と会う」という 英単語は他に meet があります。
それでは、「~に会う」という意味で、see と meet はどう使い分けるのでしょうか。
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meet [míːt]]
※ meet の変化 ⇒ コチラ
● meet の「~と会う」の中には「知り合いになる」や「(計画的)に会う」という意味が含まれます。
初めて会った時の挨拶に、Nice to meet you. 「はじめまして」という表現があります。
※ Nice の前に It’s が省略されています。省略しないと、It’s nice to meet you. となります。
英語の直訳は 「あなたと知り合いになれてnice (すてき)です」となります。日本語では通常「はじめまして」と訳します。
Nice to meet you.は日本語で「はじめまして」と言うにように最初に会った時に使われ、2回目以降に会ったときは、
・X Nice to meet you again. とは言いません。
※時々聞く間違いです。知り合いになるのは最初に会ったときだけなので、2回目以降に会う時には meet は使いません。
2回目以降に会う時は、see を使って次のように言います(挨拶だけに限ると思ってください)。
〇 Nice to see you again. (再びお目にかかれて nice です)
※again [əɡéin] 「もう一度、また」
※ Nice to meet you. は、日本語で「ナスみっちゅ」と言っても意外に通じます。
街を歩いていると、有名人に会うことがあります。
その時、友達に「昨日、〇〇に会ったよ」と英語で言う場合、
・I met 〇〇 yesterday. と言うと、「挨拶などして知り合いになった」という意味になります。
英文法的には間違いではありませんが、次の文の方が実際に近いと思われます。
・I saw 〇〇 yesterday. 「昨日〇〇を見かけたよ」
他方、「昨日 (友達の) 翔平と会ったよ」と言う時は、
・I saw Shohei yesterday. と言うと、実際に会ったのか、見かけただけなのかがはっきりしません。
そこで、「実際に会った」と明確にさせたい(はっきりさせたい)場合は、
・I met Shohei yesterday. と言います。
これは「正平と知り合いになった」と言っているのではなく、「(計画的に)会った」ことを言っています。
※ [高校]「見かけた」のでもなく「計画的に会った」のでもなく「偶然会った」場合にはいくつかの言い方があります ⇒ コチラ
■単語の輪を広げよう
● meet には「~と会う」の他に「<要求などを>満たす」という重要な意味があります ⇒ コチラ
● meet の同音異義語(発音が同じでつづりと意味が異なる語) に meat (肉) があります。
※ [同音異義語][míːt] meat と meet ⇒ コチラ
※ meat (肉)の単語の中には eat (食べる)が入っています。