「御上先生」の教室
※ この記事は英語とは関係ありません。正しいという前提で読まないようお願いします。
□「御上先生」の教室
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「御上先生」は、TBSテレビ系で日曜日に放送されている私立高校を舞台としたドラマです。
第1話からストーリーに引き込まれ、1話見終わると次が楽しみになる展開になっています。
ドラマの内容とは別に、ドラマで使われている教室の備品で驚いたことが2つありました。
1つ目は、プロジェクタです。
番組の中で、プロジェクタはどうやら教壇の真上ぐらいの天井に設置されているようなのです。
その位置から、スクリーンとなる黒板に資料などを映しだすようになっています。
最近のプロジェクタは、台形補正の機能があり、プロジェクタとスクリーンに多少角度があっても歪まないことは知っていました。
番組の中では、想像をはるかに超える角度で、しかも映し出されていた映像は、全く違和感がないことにも驚きました。
プロジェクタが黒板に近いところに設置されていることによって、教壇に人がいても、プロジェクターの光を人が遮らないため
その人の後ろの黒板に映った映像が欠けたりしていないのが、見慣れていない私には不思議な感じでした。
プロジェクタで、もう1つ驚かされたことがあります。
映し出された映像で、アンダーラインを引くときに、ペンのようなもので黒板に線を引いているのですが、
どうやら、黒板に直接書いているというより、元の資料に線を引いていて、それが映しだされている感じだったのです。
「今、こうなってんの」… 何かのテレビコマーシャルで使われている言葉ですが、まさに「今、こうなってんの」でした。
最近、プロジェクタで写された資料を、前に行って説明する機会がありました。
プロジェクタとスクリーンの間にうっかり私の体を入れてしまったら「あら、画像が消えてる」… ふと最新のプロジェクタのことを思い出しました。
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2つ目は、生徒が座っている机です。
今まで、学校の教室で生徒が座っている机は、天板があり、その下に教科書などを入れるスペースと机の足がある簡単な構造のものでした。
今回「御上先生」の教室で見たものは、その基本的構造に加え、前の部分に膝の位置ぐらいまでスチール製と思われる板があるのです。
最近は短いスカートを履く生徒もいて、机に座った時に生徒も先生も気を使っているのではないかな…と思っていました。
机の前に板があって、多少短いスカートを履いていても気にならなくなったのではないかと思いました。
それから、ドラマで教室の机の配置をみると、机と机の感覚が横方向に少し余裕があるような印象をうけました。
机の幅をもう少し長くしてもいいのでは … と思いました。
最近、机の上に置くのは教科書とノートと筆入れだでけなくタブレットなどもあるのです。机少し狭くないですか?
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今回のドラマの舞台は私立高校です。私自身、もう何十年も実際の学校の様子は見ていません。
教室の様子をしるのは、このようなドラマや映画を通じてになってしまいます。
公立の中学や高校が、今回のドラマとどう違うのか、同じなのかにも少し興味があります。
学校の備品のことではありませんが「御上先生」を見て気が付いたことがあります。
御上先生は、学校で生徒と話す時に自分のことを「ぼく」と言っているのです。
「何か変ですか?」と疑問に思う人もいるかもしれません。
他の学園ドラマを見たことはありますか? 多くの学園ドラマで登場する教師は自分のことを「先生」と呼んでいるのです。
一人称って「私」とか「ぼく」とかですよね。自分のことを先生と呼ぶ学園ドラマがずっと違和感を持っていました。
御上先生は、大学を卒業していきなり教師になったわけではなく、文部科学省に勤めたということもあるのかもしれません。
ただ、自分のことをちゃんとした一人称で呼ぶ教師が少し新鮮でした。
最後に、ドラマの中で御上先生が言っていた言葉についてです。
黒板に説明を書き終わった後に、こう言います。
「ただ書き写すだけだったらスマホで黒板の写真を撮って終わりにすればいい。でも、どこか間違っているところはないかと思って考えながら書き写していると自然と頭に入ってくる」
プロジェクタもあるのだから、いちいち黒板に書かなくても、あらかじめ作った資料をプロジェクターで映し出し、説明する形でもいいのでは … と思いました。
映した資料は、どこかの共有フォルダに保存しておけば、黒板を写す作業が不要になり、
黒板を写すだけの作業の時間を、問題を解いたり覚えたりすることに使うこともありなのでは … とも思いました。
おそらく、何年か何十年かたったときに、そのような授業が普通になっているような気がしています。