いったい、何を話していたのだろうか?
※ この記事は英語とは関係ありません。正しいという前提で読まないようお願いします。
□ いったい、何を話していたのだろうか?
英会話学校に通っていた時に知合ったフランス語を勉強していた M さんという人の話になります。
その人は、カナダ人のガールフレンドと何年か海外旅行に行かれていました。
その旅から戻ってきたときに、旅の話をいろいろ聞く機会がありました。
写真を見せてもらいながら話を聞いた記憶があります。
みんなが知っているような観光地をツアーで回ったのと違い、
聞いたことがないような場所を気の向くまま訪れて好きなだけ滞在し、
お金が少なくなってきたらバイトしお金を貯めて、またあちこち行くような生活をされていたようです。
興味深い話をいろいろ聞いたのですが、一番印象に残っていて今でも時々思い出して考えることがあります。
その話は、電気もガスも水道もないような村に滞在した時のことでした。
家族が住んでいる家があり、Mさんと彼女は、その家から少し離れたところに住まわせてもらっていたようです。
日が暮れると、お世話になっていた家族の家からは、毎晩話し声が聞こえてきたようなのです。
M さんも M さんの彼女も、現地の言葉が理解できないので、その家族が実際に何の話をしていたかはわからなかったそうです。
ただ、その家族は、なにやらみんなで楽しそうに話していて、笑い声がよく聞こえてきたということなのです。
その話を聞いた時に、まず思ったのが、その家族はいったい何について話していたのだろうか … ということです。
電気がないので、テレビを見ることもラジオを聴くことできません。今のようにスマホもない時代の話です。
テレビでもあれば、みんなで「お笑い番組」をみて大笑いしていたことも考えられます。
その時家族で一緒に見ていなくても、以前見た番組の話も思い出しながらできるでしょう。
でも、そういった外部から入ってくる情報はほとんどなかったと思うのです。
そのような、外部からの面白い話などがないのに、みんなで話して笑えることってなんなのだろう … と今でも時々考えてしまうのです。
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おそらく、生活をするためには働く必要があります。家族で農業か何か一緒にしていたのかもしれません。
その日にしたことで「こんな面白いことがあった」というのを語っていたような気もしています。
・ ・ 「〇〇の作業をしていた時に、お兄ちゃんがこんなドジなことをいたんだよ」 … みたいなかんじです。
言い争っているでもなく、何かに腹を立てているでもなく、毎晩家族で笑って話せる。
話を聞いた時に … すごいうらやましいことだなと思い、今でもその話を思いだすたびにそう感じているのです。
今の中高生や大学生は、他の人と話題を合わせるために、ドラマを倍速で観たりするそうです。
そうしないと、友達の話についていけなくて取り残されたような感じになるそうなのです。
そういった共通の話題となるドラマや映画、お笑い番組などなかったら、彼らは一体何を話すのか … ということにも興味があります。
もし、そういったドラマなどの外部から入ってきた話題がない時に、すぐに話すことが無くなってしまうようなら
自分たちには、本当に話すべき話題がないとは思いませんか?
Mさんが泊めてもらった家には、そういった娯楽のようなものはなかったかもしれません。
でも、うらやましくなるような豊な心があったような気がしています。
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