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中学英語 新教科書 Here We Go

2024-05-14Here We Go 1

中学英語 新教科書 Here We Go1 [ご参考]
 ※ 中学生向けの情報というより、英語を教える方向けの情報に近い内容になります。
 
 小学校で英語学習の必須化に伴い、中学の教科書も変更になりました。
小学校で英語を勉強している分、今までの NEW CROWNより新しい教科書の内容が高度になることが予想されました。
日野市の中学では、2021年04月に入学した新中学一年生から新しい Here We Go!という教科書を使い始めることになります。

▢ 今回少し時間を作り1年生の教科書 Here We Go! 1 を一気に最後まで読んでみました。その感想です
 〇 やはり前の教科書より内容が高度になっているようです。
 ・教科書に登場する単語は文字数が多い難しいものも含まれます: difficult / different / interesting / traditional / atmosphere
 ・熟語では「~を楽しみにする」look forward to や「~が得意である」be good at などが登場しています
 〇 文法的にも高度な内容を1年から学びます
 ・What などの[疑問詞]を使った疑問文
 ・[不定詞]や[動名詞]も1年から登場します。[不定詞]は[名詞的用法]や[副詞的用法]
  ※ Here We Go! 2 を読み始めました。[不定詞]や[動名詞] は項目としては 2年で学習するようです。
   [不定詞] が最初に出た時は、to+動詞の原形 という形は「~すること」と説明しています。
 ・[付加疑問文]も1年から登場します。
 ・「~もまた」は too, also, either が登場します(either は否定で使われます NEW CROWN では either ~ or … という使い方のみで登場)。
 NEW CROWNでは「~が得意である」という3つの言い方のうち一番英語らしい a good ~ player という表現が出てきませんでしたが、
 ・新しい教科書では1年で登場します。これは実際使う英語により近くなったと思われます。
 
 説明がより分かりやすくなっています
 ・I / my / me / mine といった人称代名詞の説明ですが、
  この教科書では [主語に使う形] [持ち主を表す形] [目的語になる形] [その人のものを表す形] という書き方がされていました。
  以前なら[主格][所有格][目的格]というような短い言葉(文法用語)が使われていたものです。
  文法用語や短くわかりずらい専門用語的な言葉の使用をさけ、多少文字数が多くなっても分かりやすい表現を使うようになっているのが伝わります。
  長い説明は、説明する側に負担になるかもしれませんが、これからは「教えやすさ」より「学びやすさ」がより重視されていくように思われます。
  ※ これからの英語の教科書では、このような表現にどんどん置き換わっていくものと思われます。良い方向に進んでいると思います。

  今までは、教科書に例えば [不定詞] が出てくると、[不定詞]という用語と、形、使い方などを一度に説明するような方法だったように思えます。
  この Here We Go!では、最初に[不定詞]が登場する1年では[不定詞]という言葉は出さないで、形と意味を説明しています。
  そして[不定詞]という項目は2年で改めて勉強するような形をとっています。「このようなやり方もあり」と考えだした人はすごいと思いました。
  教える側は使うことが決められている教科書が最初にあり、その教科書に教え方をどうしても合わせる方法をとらざるを得ません。
  教科書に[不定詞]が最初に登場すれば、[不定詞]という言葉もあわせて説明しなければならないように考えていましたが、必ずしもその必要は
  ないのです。このやり方は画期的かもしれません。もしかすると、こちらの方法の方がいい点が多いかもしれません。
  将来的には、to+[動詞の原形] や [動詞]の -ing形という説明だけで、[不定詞]や[動名詞]という文法用語も使わなくなる日が来るかもしれません。
  [不定詞]という文法用語を使うため、私の場合は、生徒さんが完全に理解していると思うまで、[不定詞]が出るたびに「[不定詞]って何?」とか
  「[不定詞]ってどんな形しているの」って確認をしているのです、最初から to+[動詞の原形] や [動詞]の -ing形という説明であれば
  最初から[不定詞]の形を理解しているかの確認もいらなくなるのです。
 
 ・Here We Go! 3 (3年の教科書) の[形容詞]・[副詞]の説明を見てみました。
  NEW CROWNで使われていた修飾」という言葉はなく、その代わりに[説明]という言葉が使われていました
  このことからも、日常使う言葉の中に同じような意味の代わりになる言葉があれば文法用語は使われなくなる方向で進んでいると思われます。
  (「詳細」という言葉が日本語にあるのに、わざわざ日本語の中で「ディテール」という言葉を使う方が多いのにも違和感を感じています)
  英語を学ぶ時に、新たに日本語の文法用語を覚えなければならないのはそれだけ勉強する人の負担になります。日常普通に使っている日本語だけで
  英語の説明ができたり、その説明が理解できるのであればそれにこしたことはないのです。
  英語を教える立場になった時に、自分が英語を学んだ時期・年・教科書によって、「修飾」という言葉のように教わる側が使わない言葉を
  使って説明してしまう可能性があるので注意が必要です。いろいろなことが変わっている可能性があります。多少追いつく努力が必要かもしれません。
  もし、自分が教える立場になった時になるべく簡単な言葉を使って説明することを意識したいものです。
   ※ 上のことは、英語を学ぶ人が説明が理解できなくて置いてきぼりにならないためには重要なことと考えます。
    専門家同士が専門用語を多用して会話するのとは、全く意味や状況が異なることをご理解ください。


Here We Go! 基礎単語編 [順次更新中]

Here We Go! 1 [公開]
Here We Go! 2 [公開]
Here We Go! 3 [公開]