フライドチキン / Fried Chicken
▢ フライドチキン /
Fried Chicken
KFC(Kentucky Fried Chicken)で有名なフライドチキン (Fried Chicken) は fry (揚げる) をfried の形にしてChicken の前に置き、
どんなチキン [名詞]かを説明しています … この friedは、[形容詞] (happy や redと同じ仲間) みたいな役割をしています。
この場合、「揚げた」⇒「チキン」となります。日本語でも「揚げるチキン」ではなく「揚げたチキン」と過去形のような形を使います。
※ 形容詞の説明は ⇒ コチラ
この -ed 形をした単語は、[形容詞] (happy と同じ仲間)として考えた方が、違和感なく、すんなりと頭に入ってくる場合があります。
● 下の二つの文は特に変な感じもなしに理解できるのではないでしょうか。
・Anne is happy.(アンは幸せだ) ⇔ Anne became happy.(アンは幸せになった)
● 下の二つの文はどうでしょうか。
・Anne is interested in music. (アンは音楽に興味を持っています) ⇔ Anne became interested in music. (アンは音楽に興味を持った)
「became は過去形で、interested も過去形」と考えてしまうと今まで習ったことのない変な文のように思えてしまうかもしれません。
interested が happy と同じ[形容詞]と思うことができれば、上の Anne became happy. と単語が違うだけなので、それほど違和感もなく理解できると思います。
次は教科書からの例です。feel とrelaxedが続くのに違和感を感じるかもしれませんが、これは feel happy と同じ作りなのです。
・I feel relaxed when I look at it. ② L-05
私はウルルを見ると、リラックスします。
※ 変化を表す get / become の説明は ⇒ コチラ
▢ Fried chicken と同じ作りの例
※ 中学生は特に覚える必要はありません。 興味があれば参考にしてください。
● frozen food (冷凍食品)
● canned tomato (缶詰のトマト)
● powdered milk (粉ミルク)
● bottled fruits (瓶詰の果物)
● carbonated drink (炭酸飲料)
● boiled egg (ゆで卵)
● home‐made cake (手作りケーキ)
※ hand-made cake とは言わないでくださいね。hand-made は工芸品などに使われ食べ物には使われません。
今はどうか知りませんが、以前は某コンビニのサンドイッチに hand-made sandwichと書かれていました。
英語さえ書かれていれば、多少間違えていてもかっこよく見えるものなのですね。
● mixed doubles (ミックスダブルス … 卓球・バドミントンなどで男女混合のダブルスの試合)
● iced coffee (アイスコーヒー)
● spilt milk (こぼれたミルク)
※ spilt milk は It is no use crying over spilt milk. でよく見かけます … 詳しい説明は ⇒ コチラ
▢ 補足説明
fried を辞書で調べてみると、[形容詞]としても書かれています。その他に[動詞] fry の[過去形]・[過去分詞形]としても紹介されています。
Fried Chicken の
Fried は動詞の変化した形と考えると、厳密に言えば[過去形] ではなく [過去分詞形]なのです。
過去形と過去分詞形が同じなので、fry の場合はどちらでもいいといえばいいのですが、過去形と過去分詞形が異なる形になる動詞もあります。
その場合、[形容詞] のように使えるのは [過去形]ではなく[過去分詞形]なので注意してください(応用のため)。
[原形] fry ⇒ [過去形] fried ⇒ [過去分詞形] fried
※ fried chicken の fried は、厳密に言うと[過去形]ではなく[過去分詞形]です。
▢ 上の説明を下記のようにも説明できます (こういう説明の仕方をする人もいますので紹介だけしておきます)。
[別な説明] 過去分詞の形容詞的用法:
「KFC(Kentucky Fried Chicken)で有名なフライドチキン (Fried Chicken) は、前に置かれた fry (揚げる)の過去分詞形が名詞(チキン)を修飾してる(形容詞的用法)」
※ わかる人にはわかります。ただ、文法用語・専門用語・略語などを「の」「を」「する」などでつないだだけの形は、かっこよく聞こえる一方、
説明を分かりづらくしている一面があります。
「過去分詞の形容詞的用法」という言い方を覚えても英語が話せるようにはなりません。
将来こういう言い方は言語学者の間だけで使うようになってもらいたいものだと個人的には希望しています。
※「修飾(しゅうしょく)」…完全な文法用語で、最近英語の学習においてはだんだん使われなくなる傾向にあります。
ちなみに、三省堂のNEW CROWNでは「修飾」という言葉が使われていました。
以前「修飾」と習った人は好んで使用する傾向があります。現在英語の教科書・参考書では「説明する」など他の言葉に置き換わりつつあります。
国語を勉強する場合は、まだ「修飾」という言葉は使われているかもしれません。